【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2026 アワードセレモニー】グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」は韓国のジイン・オ監督『スピーディ!』に決定
アカデミー賞短編部門につながるライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門のほか、新設のTom Yoda Next Frame Awardの12の賞を発表
今年で28回目を迎えた、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア。2026年の映画祭では、「シネマエンジニアリング」をテーマに、”カメラ、照明、音響、そしてAI、それらを緻密に組み合わせ、観客の心に届く体験を届けてきました。今年は、世界114の国と地域から4,921点の応募の中から245作品を選出。コンペティションプログラムに加え、「カリナリープログラム:食の記憶」と「アートプログラム」の特集、AIの活用や縦型映像の潮流のショウケース、新たに日本アフリカエンタメ事業協議会や横浜国際映画祭、WORLD A.I. FILM FESTIVAL JAPANとの連携も発表しました。
本日開催した、2026年の集大成となるアワードセレモニーでは、国内の映画祭では最多となる計5作品が推薦可能となった、翌年の米国アカデミー賞につながるライブアクション3部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパン)、ノンフィクション部門、アニメーション部門のほか、U-25プロジェクト、SHIBUYA DIVERSITY AWARD、HOPPY HAPPYアワード、サイバーエージェント縦型アワード、最震賞 supported by CRG、そして今年新設されたTom Yoda Next Frame Awardの授与、の発表が行われました。
そして、石井裕也監督、クリスティン・チさん、水野美紀さん、ライアン・アショアさん、北村一輝さん、村田千恵子さん、和田彩花さん、廣田裕介さん、杉山知之さんからなる審査員により選出された、栄えある映画祭最高賞ジョージ・ルーカス アワードは、ライブアクション部門アジア インターナショナルカテゴリー優秀賞を受賞した、ジイン・オ監督の『スピーディ!』(韓国)に決定いたしました。
世界中から集まった多種多様な作品に対し、審査員からは「物語が進むにつれて言語の違いが消え去る感覚があった(水野美紀氏)」と、国境や言葉の壁を軽やかに超える表現力への称賛が送られました。また、短編だからこそ「映画は“空気を支配できるか”なのだと思う(北村一輝氏)」といった、限られた時間の中でいかに観客の心を掴み、メッセージを強く伝えるかという脚本や編集、演出力の重要性を再認識する、熱量溢れるコメントが寄せられました。
本日アワードセレモニーで発表された受賞結果に加え、ベストアクターアワードについても、以下にお知らせいたします。
なお、各受賞作品含むライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門のノミネート作品は、6月30日(火)まで、映画祭オンライングランドシアターにて配信をいたします。
https://app.lifelogbox.com/shortshortsonlinegrandtheater
SSFF & ASIA 2026 グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」受賞作品
ライブアクション部門 アジアインターナショナル 優秀賞
【第99回アカデミー賞短編部門ノミネート候補】
『スピーディ!』(Speedy!)
監督名:ジイン・オ/ 17:48 / 韓国 / コメディ / 2025
1989年、ソウル。ジョンミンは、わずか60秒で本を一冊読み終える
町一番の人気者のような速読の天才になることを夢見ている。本作はインディアン・ペイントブラシプロダクションズの支援を受けて制作されたものです。


【ジイン・オ】
2024年にコロンビア大学で映画監督・脚本専攻の修士学
位を取得。主にコメディ作品を手がけ、世界に翻弄されながら
懸命に生きる人々の姿をユーモアを交えて鮮明に描き出す。
【受賞理由】
想像力に富んだ見事な傑作であり、エンドロールが流れた後も長く心に残るような作品。1980年代という独特で、どこか怪しげでありながらもノスタルジックな時代背景を見事に描き出した、監督の卓越した撮影技術と編集を高く評価しました。「速読スクール」を人間の不条理さを象徴するモチーフとして用いることで、子供の純粋さと大人の複雑な世界との対比を浮き彫りにしています。キャスティングも素晴らしく、音楽や色彩を見事に使いこなし、自信に満ちた魅力的で心を動かされる作品です。
ーSSFF & ASIA 2026 審査員:石井裕也、クリスティン·チ、水野美紀、ライアン·アショア、北村一輝、村田千恵子、和田彩花、廣田裕介、杉山知之
ライブアクション部門 インターナショナル 優秀賞
【第99回アカデミー賞ノミネート候補】
『三人目』
監督名:フリチョフ・ヨーセフセン & モアテン・ボルゲスタッド/3:51 / ノルウェー / コメディ / 2025
2008年、広州。少年たちは深夜の街を駆け抜け、外の世界へのフラストレーションを発散させる。彼らが起こした騒動は不意に、オリンピック
を歓迎する鮮やかな花火と、国を挙げた祝賀の興奮にかき消されていく。


【フリチョフ・ヨーセフセン & モアテン・ボルゲスタッド】
ノルウェー出身のコメディアンでフィルムメイカー。過去10年間
で複数のスケッチコメディを制作・出演してきた。本作は、彼の初の単独プロジェクトの一部で、オスロを拠点とする監督Morten Borgestadと共同で制作された短編シリーズのひとつである。
【受賞理由】
ショートフィルムの素晴らしさの真髄を見事に捉えている作品。ノイズや説明、台詞を削ぎ落とすことで、世界中の人が国や世代を越えて楽しめる、しっかりと凝縮されたノンバーバル映画です。これほどに純粋でピュアな「楽しさ」を表現する熟練した見事な手腕と、卓越したエンターテインメント性を評価しました。心地よいテンポの裏には誰もが深く共感できる核心が流れており、「3人目の男」というキャラクターは、容赦ない競争に満ちた世界の中で自分の居場所を見つけようと、静かに葛藤するごく普通の私たち人間の姿を映し出しているのです。観終えた瞬間、誰もが周りに薦めたくなる、そんな喜びに満ちた傑作なのです。ーライブアクション部門 インターナショナル 審査員:石井裕也、クリスティン・チ、水野美紀
ライブアクション部門 ジャパン 優秀賞/東京都知事賞
【第99回アカデミー賞ノミネート候補】
『まわりまわる』
監督名:乙木勇人 / 13:26 / 日本 / SF / 2025
秋の午後、かつて遊んだ公園で再開した“さな”と“あさ”。たわいもない会話から始まるふたりの時間は、10年前に止まった記憶を回しはじめる。
定点ワンカットで描く、ふたりと、ふたつの「告白」の物語。


【乙木勇人】
独立系映画作家として活動する他、プロデューサーとしても
作品も手がけるなどマルチに活動する。定点ワンカット作品
を多く手がけ、監督作品には短編映画「まわりまわる」「ラス
トオーダー」「ゆいとゆいと」などがある
【受賞理由】
本作は見事なワンカット撮影を用い、静かながらも深く考えさせられる作品です。予算という制約がある中で、出来ることを最大限に利用し、その制約を芸術的価値に巧みに変換している点を評価しました。脚本の魅力を最大限に引き出すロングテイクに頼ることで、親密な雰囲気を作り出し、10年ぶりの再会という感情の重みを台詞と演技によって見事に表現しています。死の克服という、親しみ深くも重いテーマを探求しながらも、驚くべきスピードでキャラクターを掘り下げ、お守りという視覚的モチーフを用いることで、演劇的かつ映画的な力強い繋がりを生み出しています。ーライブアクション部門 ジャパン 審査員:ライアン・アショア、北村一輝、村田千恵子
オフィシャルコンペティションの応募数と上映数(米国アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象部門)
・インターナショナルカテゴリー :応募数 2,295作品(99の国と地域)、上映作品数 入選作品 29作品
・アジア インターナショナルカテゴリー:応募数 781作品(46の国と地域)、上映作品数 入選作品 23作品
・ジャパンカテゴリー :応募数 255作品、上映数 22作品
■優秀賞賞金:60万円
■公式部門審査員(順不同):インターナショナルカテゴリー 石井裕也、クリスティン・チ、水野美紀
アジア インターナショナルカテゴリー/ジャパンカテゴリー ライアン・アショア、北村一輝、村田千恵子
ノンフィクション部門 優秀賞【第99回アカデミー賞ノミネート候補】
『3人の調律師 』
監督名:パヴェウ・ピョートル・ホゼパ / 20:00 / ポーランド /ノンフィクション / 2026
世界でも最も権威あるピアノコンクールの舞台裏で、調律師たちは一か月にわたり完璧な音を追い求める。彼らの願いはただ一つ、優勝するピアニ
ストが自分たちが調律したピアノで演奏することだった。


【パヴェウ・ピョートル・ホゼパ 】
ドキュメンタリーとフィクションの両分野で活動する監督・撮影監督。監督デビュー作『Sonny』はアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)でプレミア上映され、演出と撮影で国際映画祭にて複数の賞を受賞した。
これまでの作品はIDFA、ベルリン国際映画祭、Visions du Réel、クレルモンフェラン国際短編映画祭など主要な映画
【受賞理由】
ピアノコンクールという華やかな舞台を背景にした本作は、普段は表舞台に立つことのない調律師たちにスポットライトを当て、その姿をカッコ良く鮮やかに映し出しています。さらに、どんな業界であっても光の当たるトップの座はいつだって入れ替わるものだという、心に響く教訓をも伝えているのです。知られざる世界へのユニークな視点を提示しつつ、ハラハラさせる緊張感に満ちたスリリングでエンターテイメント性に優れている点も評価しました。美しい音楽的演出と、意図的に白黒つけない結末が観るものに強い印象を与え、その後を想像する余白を与えています。ーノンフィクション部門 審査員:石井裕也、クリスティン・チ、水野美紀
■ノンフィクション部門:応募数 354作品(61の国と地域)、上映作品数 16作品
■優秀賞賞金 :60万円
■審査員 :石井裕也、クリスティン・チ、水野美紀
アニメーション部門 優秀賞 【第99回アカデミー賞ノミネート候補】
『シャリとライカとミックステープ』
監督名:キアナ・ナグシネ/ 14:24 / ドイツ、フランス /アニメーション / 2025
長い闘病の末、シャリは自分が回復しないこと、残りわずかしか生きられないことを知らされる。困惑する彼女は家族とどう向き合えばいいのか分からない。現実から逃れようとした瞬間、空は彼女の上で崩れ、シャリは宇宙を漂うことになる。


【キアナ・ナグシネ】
ドイツとイランのバックグラウンドを持つマンハイム出身の監督。
Filmakademie Baden-Württemberg 在学中に複数の受賞歴のある作品を制作し、学生アカデミー賞、BAFTA学生賞、アニー賞にノミネートされた。現在はフリーランスとして、アニメーション監督やデザイナーとして活動している。
【受賞理由】
不治の病と戦いながら現実の苦悩に向き合う。本作は重くなりがちなテーマと軽やかで想像力豊かなタッチが非常に上手く調和し、主人公シャリの宇宙への旅とライカを探す旅を描いています。ストーリーの構成が現実と宇宙への逃避行を見事に融合させ、宇宙との科学的かつ根源的なつながりをユニークに描き出している点を高く評価しました。印象的なジェンダーニュートラルなキャラクターデザイン、明るい色彩、そして家族の温もりに満ちた感動的な結末が相まり、力強くも心安らぐ物語として、観る者の心に深く響く作品です。ーアニメーション部門 審査員:和田彩花、廣田裕介、杉山知之
■アニメーション 部門:応募数 503作品(56の国と地域) 上映作品数 23作品
■優秀賞賞金 :60万円
■審査員 :和田彩花、廣田裕介、杉山知之
U-25 プロジェクト 優秀賞
『バックステッチ』
監督名:髙田 悠悟 / 4:52 / 日本 / SF / 2026
ある休日の昼下がり、暇を持て余した男達。そんな彼らの前に突如としてもう1人の自分達と謎のボタンが現れる。彼らは興味本位からボタンを押してみるが...ボタンを巡る“返し縫い”モキュメンタリー。


【髙田悠悟 】
高校生。愛知県出身。趣味は映画鑑賞。中学生の時
に、同級生の話題の中心になりたいがために映像制作を
始める。平均睡眠時間は8時間。
【受賞理由】
限られた空間で独創的かつユーモラスなアイデアが光る、スマートな映画作りの好例です。
自然な演技と見事な編集による生き生きとしたエネルギー、高い技術力と情熱は、まさにU-25部門の真骨頂。最初から最後まで観る者を笑顔にする、エンターテインメント性豊かな傑作です。
Shibuya Diversity Award
渋谷区基本構想の普及啓発活動の一環である、ダイバーシティとインクルージョンをイメージした作品の中から1作品に賞を授与。
『僕の髪はどうなるの?』
監督名:エリシュカ・ソファー ・ドジメック/ 9:47 / チェコ /アニメーション / 2026
勇敢な子どもたち、力強い心、髪の毛を超えた強さを見つけ出す。

Tom Yoda Next Frame Awardアワード
2026年ノミネートの中で、学生、もしくはプロとしての活動をスタートしていない若き日本人クリエイターを対象とし、世界を見据えた高い『志』を持つ映像制作の学びと、次なるステージへの挑戦を後押しする賞。
『ノット・ア・バッド・サウンド』
監督名:中村 光輝 / 3:50 / 日本 / ドラマ / 2025
聴診器を手に、街の音に耳を澄ませる男。騒音に満ちた都市の中で、彼はふとした瞬間に美しい響きを見つけていく。その小さな発見は、やがて彼自身の心へとつながっていく。


【中村光輝】
2002年生まれ。神奈川県出身。多摩美術大学美術学部環
境デザイン学科卒業。現在は東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻に所属。建築や空間デザインの経験を活かし、光や音といった感覚的な要素から映像表現を探求している。
HOPPY HAPPY AWARD
日本人監督のノミネート作品の中から「Be HAPPY with HOPPY」を掲げるホッピーの思いを体現するショートフィルムに贈られる賞。受賞作品は、「HOPPY HAPPY THEATER」にて配信される予定です。
『運命代行屋』
監督名:八木浩貴 / 23:55 / 日本 / ロマンス / 2025
「運命は作れる」と信じ、出会いを演出する〈運命代行屋〉の男。かつて運命を信じて傷ついた彼は、偶然の出会いに心を揺らす。仕組まれた偶然と本物の想いの狭間で、彼はもう一度“信じる”ことに向き合う。


【八木浩貴】
1995年神奈川県厚木市出身。その後親の転勤を繰り返す。アメリカテネシー州(1999~2005) 広島県広島市(2005~2009)福岡県北九州市(2009~2012)埼玉県さいたま市(2012~) 2018年城西国際大学メディア学部を卒業。在学中に自主制作映画を製作し脚本·監督·編集を務める。 卒業後はフリーランス の助監督として佐藤信介監督や入江悠監督に従事。商業映画の現場で経験を積みながら、自主制作映画の企画·脚本·監督を継続して行っている。
最震賞 supported by CRG
日常に潜む違和感、一瞬で背筋を凍らせる1カット、思わず誰かにシェアしたくなる恐怖。独創性·中毒性·怪異性に加え、テーマに沿ったストーリー性、SNS時代に響く映像センスと作家性を重視し、作品を選出。最も心を震わせる1作品に贈られる賞。
『心霊写真屋』
監督名:川中玄貴 /2:27

サイバーエージェント縦型アワード
日本国内の縦型ショートフィルムコンテンツにおいて、近年「高い効果と表現力」を発揮した作品·プロジェクトに贈られる賞。
『AIDOL課長』
監督名:Chavo /20:58 /日本 /ドラマ
冴えない中年課長は、女装とAI加工でアイドル配信者として人気を得ていた。現実では評価されない男が、仮想の人格で承認を得るうちに、仕事·家庭、そして自分自身との境界が崩れ始める。

BEST ACTOR AWARD
ライブアクション部門インターナショナルカテゴリー、アジアインターナショナルカテゴリー、ジャパンカテゴリーの各カテゴリーから優れた演技で作品の感動を作り上げた役者に贈る賞。
【インターナショナルカテゴリー】

『Kentucky Gaza /ケンタッキー・ガザ』
監督:Omar Rammal/ 21:00 / ヨルダン / ドラマ / 2025
包囲下のガザ。ケンタッキーフライドチキンの存在はもはや伝説としてのみ語ら
れる地で、アンワルは人々の欲望を利用して密輸事業を成功させるが、同時
に父とのあいだに深い感情の傷を刻み込んでいく。
【主演:ヤザン・ノバニ (Yazan Nobani)受賞理由】
ノバニ氏の存在感は圧倒的で、繊細な表情と力強い眼差しによる自然体な演技は、虚構と現実の境界を曖昧にするほどです。観客を喜びや不安、希望の渦へと見事に引き込むその姿は、まさに「カメラに愛された新星」。彼の素晴らしい才能を称えるとともに、誰もがその演技に魅了されることを確信しています。
【アジア インターナショナルカテゴリー】

『That’s A Wrap / クランクアップ』
監督:Sunny Hinduja & Shinjini Raval/ 22:48 / インド /ドラマ / 2025
ある映画の撮影最終日。夫婦である二人の俳優は重要なシーンに臨む。撮影が進むにつれ演技は次第に現実の関係と重なり、言葉にされてこなかった感情が浮かび上がる。やがてフィクションと現実の境界が崩れ、二人は脚本よりも複雑な自分たちの結婚と向き合うことになる。
【主演:シンジニ・ラヴァル、サニー・ヒンドゥジャ(Shinjini Raval, Sunny Hinduja)受賞理由】
俳優自身が監督・主演を務め、演技の本質に迫った究極の「メタ・シネマ」。全編にわたり演技の力だけで魅せる本作は、すべての台詞が深く吟味された圧巻の傑作です。シンジニ・ラヴァル氏とサニー・ヒンドゥージャ氏が魂を注いだ激しい掛け合いは、映画に関わるすべての者が学ぶべき最高峰のクオリティです。
【ジャパンカテゴリー】

『Unknown/ アンノウン』
監督:中村七瀬/ 14:00 / 日本 / ドラマ / 2025
両親の借金を理由に居場所を失った小学生の裕介と妹の美沙は、唯一、心を許せる幼馴染の和哉と共に秘密基地で遊んでいた。廃墟の中で思いがけず現金600万円を発見したことにより、同じ環境で育った
3人の関係が軋んでいく。
【主演:堀 雅陽, 安藤 柚聖, 菊地 芽彩 受賞理由】
子どもだからこそ抗えない家庭環境や貧困、そして目の前に突然現れた大金によって、純粋だった関係が少しずつ揺らいでいくという重いテーマを扱った作品だが、3人はその過酷な状況を見事に演じ切り、抱える葛藤や悲しみが真っ直ぐ胸に響いた。
とてもナチュラルでありながら説得力のある演技で、この年齢でここまでの存在感を放てることに驚かされる。感情表現も繊細で、大人顔負けの演技力だった。今後の活躍が非常に楽しみな俳優たちである。
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