モザンビーク石炭日本招聘研修を実施
~モザンビーク石炭産業の技術向上に寄与~
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野哲弘)は、5月11日(金)から6月7日(木)の間、JOGMEC技術センター(幕張)を拠点とし、「モザンビーク石炭産業人材育成事業日本招聘研修」を実施しました。本研修にはモザンビーク鉱物資源エネルギー省の政府関係機関ならびにValeモザンビーク社の技術者12名が参加しました。
「モザンビーク石炭産業人材育成事業日本招聘研修」は、「モザンビーク石炭産業人材育成事業」の一環として、2014年度より実施しているものです。
今回の研修では、石炭探査に必要なリモートセンシングや経済性評価について講義時間を増やすとともに、実践的な演習を行いました。また、地表調査、物理探査等の探査技術の講義に加え、環境対策に対する研修生の関心の高さを考慮して、クリーン・コール・タウン(CCT)に関する講義等のほか、わが国における鉱廃水処理場や環境負荷低減型石炭利用技術の現況見学等、環境に配慮した分野での研修にも重点を置くこととしました。研修生からも、環境に配慮した発電所や製鐵所、鉱廃水処理施設の見学は非常に印象深いものとのコメントを受けました。また、将来にわたる日本の理解者を増やすことを目的として、技術講義以外にも、日本語教室、書道、日本食文化の体験、研修旅行を通じて日本の文化や社会を紹介し、日本をより深く理解していただくことに努めました。
講義最終日に行った討論会では、参加した研修生より、日本人専門家の技術指導力ならびに研修内容に対して高い評価を受けるとともに、滞在期間中に交流した日本人の親切な対応や研修内で体験した日本文化等について好印象であった旨のコメントを受けました。
研修最終日の閉講式では、駐日モザンビーク大使館よりモライス大使、イルダ参事官、経済産業省石炭課より塚田企画官にご出席いただき、研修生への御祝辞を賜り、研修の全日程を無事終了しました。
「モザンビーク石炭産業人材育成事業」は、2012年10月に日本とモザンビーク共和国の両政府が合意した「石炭産業発展5カ年プラン」を具現化するために、2014年度より3年計画で同国技術者を対象とした日本への招聘研修ならびに現地への石炭専門家派遣研修としてJOGMECが開始した事業です。
2016年8月27日~28日にケニア共和国・ナイロビで開催されたTICADⅥ(第6回アフリカ開発会議)で採択された「ナイロビ宣言」にもとづき、JOGMECは資源分野において今後3年間で1000名の人材を育成することとなり、同年10月には2017~2019年度までの3年間の事業延長にかかる覚書について、モザンビーク政府と署名交換を行いました。
日本招聘研修については、2017年度より、段階を進めた中級程度の研修と位置づけて実施しています。
JOGMECは今後も本事業を通じ、モザンビークの人材育成および技術力向上に貢献するとともに、同国との一層の関係強化を図ってまいります。
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000406.html?mid=pr_180618
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