「給食で白飯はなぜ残る？」中学生と考える「給食献立意見交流会」がスタート！ / 兵庫県川西市

給食の喫食率向上にむけて ― 中学生らと意見交流

兵庫県川西市では、中学校給食における喫食率の向上を目指して、中学生と校長、教育委員、給食センター職員らが意見交流する会をスタートさせました。

同交流会で話し合った内容について、栄養や調理の面を考慮しながら、給食の献立に反映していくことで魅力あふれる中学校給食をめざします。

「給食で白飯はなぜ残る？」中学生と考える「給食献立意見交流会」がスタート！

　2月20日、中学生、教育委員、給食代表校長、給食センター職員らが集まり、「第1回中学校給食献立意見交流会」が開催されました。

　同交流会は昨年実施の「生徒と教育委員会との意見交流会」で多くの学校から給食に対する提案があったことから、喫食率の向上に向けて、喫食者である中学生の意見を献立に反映できないかと市教育委員 会が開催したものです。

教育委員、給食代表校長、給食センター職員らとリモートで意見交流

　学校からリモートで参加した生徒は、学校内でアンケート調査を行い意見を整理し、表やグラフにまとめて示すなど、さまざまな角度からの意見や提案を述べました。

川西中学校での参加の様子

　今回参加したのは市内中学校２校の生徒（川西中学校２名、多田中学校 ４名：全て２年生）。

　交流会のテーマ 「給食で白飯はなぜ残る？」 について、「酢の物が苦手」「おかずの量に対してご飯が多すぎる」「味を濃くしてくれた方が食が進む」といった要望もありましたが、生徒間で自ら考えたアイディアも発表しました。

　校長や教諭もそれを受け、生徒が普段喫食している様子を伝え、センター職員は酢の匂いを抑える調理努力や生活習慣病を抑えるための塩分量を季節によって変えて提供しているなどを生徒に伝えました。

　教育委員らは生徒の提案に対する感想や、給食センター職員に実現の可能性や手法について訪ねるなど、熱量ある意見交換がなされました。

多田中学校から参加した生徒たち

　交流会後、参加した生徒らは、「参加する前までは、「食べる」ということでしか給食に触れていなかったけれど、今回話し合ったことで、栄養バ ランスを考えてくれていること、残食率を減らそうと皆さんが努力してくださっていることに気付きました。今日の交流会で、自分たちの意見を率直に大人の人たちに伝えられたのはよかったし、給食がよりおいしく楽しく食べられる機会になったらいいなと思いました」などと話しました。

　市教育委員会では、今後も定期的に同交流会を開催していくこととしています。