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株式会社徳間書店
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ドキュメンタリー写真家 初沢亜利が、コロナ禍、五輪、選挙…首都を覆う緊急事態の東京の変貌を撮り続けた最新写真集 『東京 二〇二〇、二〇二一。』、12月18日(土)発売。

徳間書店

株式会社徳間書店(本社:東京都品川区上大崎 代表取締役社長:小宮英行)は、写真家 初沢亜利氏が、史上稀な緊急事態宣言下での五輪開催となった東京の街と人の営みを撮った最新写真集 『東京 二〇二〇、二〇二一。』を12月18日(土)に発売します。

 

初沢亜利 著『東京 二〇二〇、二〇二一。』カバー初沢亜利 著『東京 二〇二〇、二〇二一。』カバー

<初沢亜利 写真集『東京 二〇二〇、二〇二一。』 >
https://www.tokuma.jp/book/b597754.html

 ドキュメンタリー写真家として、初沢亜利氏はこれまでイラク戦争前後のバグダッド、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地東北、国際社会に刃を向ける北朝鮮、民主化運動に揺れた香港など、常に時代の爆心に身を置き撮影を続けてきた。
手触りのある空気感、人々の営みと喜怒哀楽など、報道写真では決して伝わってこない現地のリアル。独自の美意識で切り取る、初沢氏のスナップならではの写真力だ。

 本書で初沢氏が挑んだモチーフは、2020年、2021年の東京。この2年、首都東京には、新型コロナウイルスによるパンデミック、人々に活動の自粛を半ば強制した史上初の緊急事態宣言、56年ぶりの開催となる東京オリンピック、衆議院議員選挙など有事が連続した。
活気あふれる街の声は、人流の抑制、自粛の号令によって消え去り、人々は外出時はマスクで口元を覆い、距離を取った。法的拘束力はないが、誰もが目に見えない同調圧力によってあらゆる活動を控えた。外出さえはばかられる中を、初沢氏は連日、都内各所でカメラを構え続けた。居住地であり、故郷でもある東京。仕事としての依頼を受けたわけではない。ある心境の変化が彼を衝き動かした。

 「2010年からおよそ10年の間に、北朝鮮、被災地東北、沖縄と廻り4冊の写真集を制作しました。その過程は東京から見渡した際の周縁をめぐる長い旅のようでもあり、その過程で見返す東京という土地は、巨大な権力都市に見えたものです。東京目線が持つある種の権力性は、僕自身の眼差しそのものではないかと思い、自戒する年月でもありました。
長旅を終えた僕が次に撮るべきは、幼少期より居住し、今なお拠点とし、半ば同一化している東京ではないかと」(初沢氏)
そこには、移住先の沖縄で知り合った写真家・石川竜一氏から言われた「初沢さんが東京を撮ったものが見たい」という言葉が響いている。 「被災地東北や沖縄、北朝鮮を、東京人として見て消費する側の一人という前提で巡ってきた。それが政治、経済、マスメディアの中枢である東京に帰った時、あなたはそこで何を撮るんですか?という本質的な問いかけとして僕は彼の言葉を受け止めたんです」(初沢氏)

 腰を据えて東京と向き合い出したところでコロナ禍が発生した。感染者および死者数が突出していた東京都民の自粛ぶりは驚異的だった。初沢氏と近しいジャーナリストの多くも自粛した。不要不急か否かを決めるのは自分自身と考え、初沢氏は街に出ることを選んだ。

 満開の桜に春雪が舞う無人の花見の名所・上野公園、営業自粛要請に従う店と抗う店、マスクの下は満面の笑みであろう無邪気に遊ぶ子供たち、五輪の狂騒、コロナ禍とは無関係に晴れ渡る空、バブルの中に納まりきらなかった外国人選手たち、愛する気持ちを自粛できない恋人たち、路上の人々の変わりなき日常、グータッチを求める前首相……写真家は時間も場所も問わず、彷徨い続け、東京の今を記録した。

 「コロナ禍とは何なのかを言葉で総括することはまだできません。写真家の仕事は、現実の中で5秒前にも5秒後にも存在しない瞬間から歴史を抽出する作業です。本書所収の168点は様々な判断を躊躇し、右往左往した我々自身の自画像であり、そこには撮影者である私自身の迷いも含まれます。コロナ禍を通じ相互監視は強化されました。誰もが隙を見せたらつけ込まれてしまう神経質な社会はこれからも続くのでしょう。この2年を通じて何が変わり、何が変わらなかったのか。記憶の手引き、次世代に語り継ぐ資料として、この写真集がわずかでも役に立てば幸いです」(初沢氏)

  • 書中掲載カット

 

緊急事態宣言下で人流が消えたJR原宿駅前。緊急事態宣言下で人流が消えたJR原宿駅前。

2020年5月29日、東京タワー上空を飛ぶ、医療従事者への感謝と 敬意を示すブルーインパルス。2020年5月29日、東京タワー上空を飛ぶ、医療従事者への感謝と 敬意を示すブルーインパルス。

日本橋三越前、ライオンのコスプレをしたゴールデンレトリーバー。日本橋三越前、ライオンのコスプレをしたゴールデンレトリーバー。

マスク姿で晴れ着の成人式。マスク姿で晴れ着の成人式。

2021年4月18日、早朝の高円寺駅前。2021年4月18日、早朝の高円寺駅前。

2021年4月30日、酒類の提供を禁じられた阿佐ヶ谷の居酒屋。2021年4月30日、酒類の提供を禁じられた阿佐ヶ谷の居酒屋。

2021年5月8日、立川相互病院とその前を通過する多摩モノレール。2021年5月8日、立川相互病院とその前を通過する多摩モノレール。

2021年7月23日、東京五輪開会式、花火が上がる国立競技場。2021年7月23日、東京五輪開会式、花火が上がる国立競技場。

2021年10月3日、銀座の歩行者天国での全身金粉まみれの紳士と少女。2021年10月3日、銀座の歩行者天国での全身金粉まみれの紳士と少女。

都内在住の古今の日本のマスクコレクターの逸品たち。都内在住の古今の日本のマスクコレクターの逸品たち。

  • 商品情報

初沢亜利 著『東京 二〇二〇、二〇二一。』カバー初沢亜利 著『東京 二〇二〇、二〇二一。』カバー

[タイトル] 東京 二〇二〇、二〇二一。
(読み:トウキョウ・ニーゼロニーゼロ・ニーゼロニーイチ)
[著者] 初沢亜利
[装丁] 浅葉克己
[発売日] 2021年12月18日(土)
[定価] 3,850円(10%税込)
[判型/仕様] B5判ソフトカバー 256ページ
[発売] 株式会社徳間書店
[商品URL]
https://www.tokuma.jp/book/b597754.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4198654050
  • 著者プロフィール

初沢亜利 (はつざわ・あり)
1973年、フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。
第13期写真ワークショップ・コルプス修了後、イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。
東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞。
写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』(共に徳間書店)、『True Feelings 爪痕の真情』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)、『東京、コロナ禍。』(柏書房)。
Twitter  https://twitter.com/arihatsuzawa
Facebook  https://www.facebook.com/ari.hatsuzawa
  • 『東京 二〇二〇、二〇二一。』発売記念写真展開催決定

初沢亜利「匿名化する東京」
[会期] 2022年1月11日(火)~2022年1月30日(日)
[時間] 12:00-19:00(最終日は16:00まで) ※月曜休廊
[会場] RooNee247
[住所] 東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビルB館4F
[TEL] 03-6661-2276
[URL] http://www.roonee.jp/
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<徳間書店PR窓口>
株式会社C-パブリッシングサービス 広報宣伝部
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東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア
電話番号
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代表者名
小宮英行
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1954年03月
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