バカンとアイティフォー、沖縄県北部周辺地域の道路で渋滞ポイントの混雑可視化の実証を開始

AI技術で混雑を可視化し、「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションに、施設・エリアを支えるプラットフォームを活用したサービスを提供する株式会社バカン（本社：東京都中央区、代表取締役：河野 剛進、以下「バカン」）と、地域金融機関や地方自治体、地方百貨店など地域のお客様を中心にITサービスを提供する株式会社アイティフォー（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：坂田 幸司、以下「アイティフォー」）は、2025年11月13日より順次、沖縄県北部周辺地域     へ向かう旅行客向けに、道路のリアルタイムな混雑状況を配信し、渋滞ポイントの可視化を行いますのでお知らせいたします。

本事業は、沖縄県が観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」として実施するもので、本事業に採択された沖縄JTB株式会社（本社：沖縄県那覇市、代表取締役 社長執行役員：桂原 耕一）からアイティフォーが受託し取り組むものです。

 

■導入背景と目的

アイティフォーは、10年ビジョン「HIGH FIVE 2033」において、地域環流型ビジネスを創出し、事業を通じて人々の豊かな時間を生み出すことを目指しています。2025年2月には、バカンの「いま空いているか1秒でわかる、優しい世界」を目指す理念に共感し、同社に出資を行いました。

一方、バカンは、これまでも観光地のオーバーツーリズム対策や、混雑の平準化へ向けた取り組みを行ってきました。

今回の混雑状況の可視化を行う沖縄本島北部周辺地域は、多くの観光客が訪れる人気観光地である一方、それに伴う混雑頻度が増しています。観光ピーク時には、道路渋滞や駐車場不足など地域交通への負担増が予想されます。このような課題を解決するため、アイティフォーとバカンは道路の渋滞緩和を目的とした混雑状況配信システムの整備を行い、観光客の満足度向上と地域住民の生活環境改善を目指し、本取り組みを実施することとなりました。

 

■実施内容

バカンの提供するAIカメラ(4台)を用いて沖縄県北部周辺地域の混雑状況をリアルタイムに可視化します。AIカメラにて検知した混雑状況は、「混雑、やや混雑、空いています」の3分類で表示され、那覇空港（国内線、国際線）、沖縄県観光案内所に設置されたデジタルサイネージやウェブサイトを通じて配信を行います。

上記取り組みにより、現地を訪れる前にスマートフォン等で混雑情報を確認することで渋滞の不安を軽減することに加えて、訪問前からの混雑の分散を促進し、これまで以上に高い体験価値の提供と観光満足度の向上が期待できます。

画像：混雑状況表示イメージ

【道路周辺のAIカメラにて混雑検知を行う場所】

恩納村から沖縄県北部周辺地域に続く道路の混雑ポイント4箇所の可視化

 

【サイネージ設置箇所】

・那覇空港（国内線・国際線）

・沖縄県観光案内所

 

■今後の展望

今後は、駐車場の混雑の可視化や、沖縄県北部以外の観光地へのエリア展開も検討してまいります。これにより、計画的な観光を可能とし、利用時間帯の分散やさらなる観光満足度の向上を図ります。

さらに、アイティフォーとバカンがそれぞれの強みを生かし、地域連携と技術の両面から協働をさらに深めることで、地域の人々がより豊かな時間を享受できる社会の実現と、地域の持続的な活性化を目指します。

 

■参考情報

オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業（観光庁）

https://overtourism-hojokin.go.jp/

 

 

■株式会社アイティフォーについて

代表者：代表取締役社長 坂田 幸司

本社所在地：東京都千代田区一番町21番地 一番町東急ビル

上場区分：東証プライム（4743）

URL：https://www.itfor.co.jp

アイティフォーは、社会や人々の多様なニーズにITサービスで応える企業です。金融機関や地方自治体、小売業／EC事業者向けサービスをはじめ、キャッシュレス決済、コンタクトセンター、セキュリティ・基盤など幅広い分野におけるサービスの提供を通じて地方創生を支援し、「寄り添うチカラ」で人々の感動と笑顔を生み出す社会づくりに貢献します。

■株式会社バカンについて

会社名：株式会社バカン

代表者：河野 剛進

所在地：東京都中央区新川2-8-4ナカリンオートビル3F

設立：2016年6月

URL：https://corp.vacan.com/

バカンは、経済産業省「J-Startup2019」選定企業です。「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションとして、AIで混雑の可視化に加え、まちと暮らしをアップデートするプラットフォームを構築しています。

 空間の体験をスマートにアップデートする「混雑・人流マネジメント」や「施設・エリアマネジメント」サービスの提供。トイレ個室内メディア「アンベール」の運営などを行っています。