子どもの虫歯未治療率99%※の国で、口腔ケアプロジェクト始動
「現地ではまだまだ認知されていないのが現状、少しでも日々を朗らかに生活できるように」

日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:𠮷岡春菜)は、このたび口腔ケアプロジェクトをカンボジアにて始動、口腔ケアを通じた生活の質(QOL)向上や長期入院患者の治療副作用軽減に向け、活動を本格的に開始します。
今回の新たな取組みの背景には、現地における歯磨き習慣の未浸透、深刻な歯科医不足、さらに口腔疾患が比較的軽視され「痛くなったら受診、その歯を抜けば良い」などといった文化がありました。実際に、カンボジアの6歳児のデータで見ると、虫歯罹患率97%であるにも関わらず、未処置が99%※という日本とはギャップが大きい状況となっています。
※出典:Cambodian National Oral Health Survey 2011(2019年論文より引用)

このようななかで、ジャパンハートの小児拠点病院では、長期入院や治療・手術に伴い、口腔内の状態悪化や感染リスクが生じやすいという課題がありました。
ジャパンハートではその改善として、術前術後の口腔管理、治療による副作用の発現リスクが高い患者への治療中の口腔ケアを強化するとともに、入院期間を活かして歯磨き習慣の定着を支援し、子どもたちが自ら健康を守る力を育んでいきます。
また、国全体の意識向上に向けた口腔ケアの啓発や歯磨き習慣の普及なども展開していく予定です。今後は、医療現場と地域の双方に働きかけることで、持続的な口腔ケアの定着を目指します。
本プロジェクトは、ジャパンハートのミャンマー事業で注力する「口唇裂・口蓋裂総合治療プロジェクト」を担ってきた、口腔外科医・岸直子が中心となり推進します。なお、同プロジェクトは小野薬品工業株式会社による支援のもと実施しています。

【岸直子歯科医師(口腔外科医)コメント】
日本では口腔ケアが術後の創の治りや入院日数の短縮、肺炎などの感染症予防等に重要な役割を担っていることは周知されてはいますが、カンボジアではまだまだ認知されていないのが現状です。現地医療スタッフをはじめ、子どもたちや家族にその重要性を理解してもらうことはもとより、少しでも日々を朗らかに生活できるようにお役に立てればと思っています。
【プロフィール】1975年生まれ。自身が口唇口蓋裂を持って生まれ、学生の時、途上国では自身と同じ障がいを持つ人が治療を受けることができずにいることを知り、口腔外科医を目指すこととなる。2013年からジャパンハートのミャンマー拠点で活動を始め、2024年より広島大学に勤務しながらジャパンハートの医療現場で支援活動を継続している。
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