【奈良滞在体験レポート】“鎮守の森”が語りかける声に耳を澄ます「世界遺産春日山原始林ガイドウォーク」編
奈良市のふるさと納税返礼品「世界遺産 春日山原始林ガイドウォーク」で体験する、日常の中で感じる奈良の街
年々、奈良市のふるさと納税への関心が高まっています。令和6年の寄付額は前年比156%増となり、返礼品の種類も前年の約1.5倍、現在では約2,000品にまで拡大しました。
その背景にあるのが、奈良の特産品にとどまらず、「滞在」や「体験」といった奈良市で過ごす時間そのものを返礼品として届ける取り組みです。
本特集では、こうした体験型返礼品を通して、観光地としてだけでなく「暮らす場所」としての奈良市の魅力を滞在体験レポート形式でお届けします。
今回ご紹介するのは、ふるさと納税の返礼品「世界遺産 春日山原始林ガイドウォーク」。
ひらけた街に隣接しながら、今もなお原生の姿を残す春日山原始林を、五感を使って歩くなど、森と向き合うひとときを皆様にご紹介します。

ツクツクボーシ、チチチチチ、ざわざわ、さらさら……。住宅街から地続きになっている森へ足を踏み入れると、虫や鳥の鳴き声、木々のざわめき、小川のせせらぎに包まれます。
ここは、ひらけた街に隣接しながら、今もなお原生の姿を残す春日山原始林。春日大社と一体のものとされており、西暦841年に狩猟と伐採が禁止されて以来、1100年以上にわたって聖域として守られてきた“鎮守の森”です。
ふるさと納税返礼品「世界遺産 春日山原始林ガイドウォーク」で、この貴重な原始林の澄んだ空気をじっくりと味わってみませんか。
原生的な自然と歴史に触れる
世界文化遺産の森を歩く旅

世界遺産「古都奈良の文化財」の一つとして登録されている春日山原始林は、国の特別天然記念物にも指定され、原生的な姿が今日まで受け継がれています。その一方で、奈良の僧侶たちの修行の場として重んじられてきた場所でもあり、森の中に残された史跡から人間と自然とのつながりを感じられるのも大きな特徴です。
このガイドウォークで歩くのは、「滝坂の道(旧柳生街道)・南部遊歩道」と呼ばれるコース。ガイドとともに、江戸時代に奈良奉行のため敷かれた石畳の道や、山岳仏教の信仰対象とされていた石仏などの史跡を巡りつつ、春日山と高円山の谷あいを歩きます。
所要時間はおよそ4時間以上。そう聞くと「そんなに歩けるだろうか」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ガイドと一緒に雄大な自然や史跡を味わいながら歩いていると、時間の長さを忘れてしまうほど夢中になります。道中では適度に立ち止まり、会話や解説を楽しみながら進むため、ハイキング初心者でも無理なく歩くことができます。






まるで“呼ばれた”ようだった
ガイド・杉山さんと春日山との出会い
このガイドウォークを運営しているのは、市民団体「春日山原始林を未来へつなぐ会(以下、未来へつなぐ会)」です。特別天然記念物に指定されている原始林は、文化庁や奈良県によって管理されていますが、行政だけでは保全活動や普及啓発が十分に行き届きません。そこで地域の人々や有志が集まり、ガイドウォークやイベントを通じて原始林の魅力と課題を伝え続けています。
そんな未来へつなぐ会の活動の中心を担う一人が、今回お話を伺った杉山 拓次さんです。東京出身の杉山さんは、かつて環境NGOで雑誌制作に携わったことをきっかけに環境教育の大切さを知り、奈良へ移住したのだそう。

「私が奈良に来たときは、ちょうど未来へつなぐ会の立ち上げ期で、事務局として動ける人がいないかという話を聞いて手を挙げました。そのとき、この原始林を未来へつないでいくという活動をずっとやっていこうと思ったんです。まるで春日山に“呼ばれている”ような感覚でした」。
自身もガイドを務め、多いときには週に2~3回ほど春日山原始林を歩くという杉山さん。初めてこの森に足を踏み入れたのは2014年の春先で、近年の奈良では珍しい大雪の日だったと言います。「雪の上に残る動物の足跡や、雪の重みで倒れた木を目にして、とても感動したことを覚えています。それ以来、すっかり春日山原始林に魅入られてしまいました」。

春日山原始林に関わり続けて10年以上が経つ杉山さん。どの季節の原始林が好きか尋ねてみると「難しい問いですね。どの季節の春日山原始林も好きで、選べないんです」と笑います。春は新緑が美しく、夏には生き物たちが活発に。秋は紅葉で木々が色とりどりに染まり、冬は葉が落ちることで森が明るくなって、木々の枝先が最もきれいに見えるのだとか。
ガイドとともに五感で楽しむ
原始林散策の一端をお届け
杉山さんは森の中をゆったりと歩きながら、春日山原始林の自然や歴史について話してくださいました。その話しぶりからは、春日山原始林への深い情熱を感じます。ここで、道中の風景を少しだけお届けしましょう。
「この石畳、かまぼこ状に盛り上がっているのがわかりますか? 馬車が走っていた名残で、車輪の通る端が少しずつ沈んでいって、轍(わだち)になっているんです」。

「これはテンかイタチのフンですね。食べた木の実がほとんどそのまま出てきています。こっちの葉っぱはおそらく、ムササビが食べた跡。このあたりでは、シカの次に多く生息していると言われているのがムササビなんですよ」。

「あそこの木にツルが巻きついていますよね。あれは県の絶滅危惧種に指定されているウドカズラです。人の手で管理されている森だと切られてしまいますが、伐採が禁じられてきた春日山原始林では巻きつき放題。彼らにとって、ここはパラダイスなんです」。

「キノコが生えていますね、ちょっと裏側を見てみましょうか。採取してはいけないので、鏡を使って……」。

「苔にも触ってみてください。こっちはフワフワしていますが、すぐ近くの別の苔はチクチクしています。屋久島ほどではありませんが、春日山にもたくさんの苔が生えているんですよ」。
変化に向き合い、問い続ける
春日山原始林を未来へつなぐための道
現生の姿を残し、今日まで受け継いできた春日山原始林。しかし、この森は今、大きな課題に直面しています。その1つが、シカが増えすぎたことによる植生の衰退。シカたちが下草や若木を食べ尽くしてしまうため、地表に木の根が露出し、倒木や地滑りにつながる恐れがあるのです。
杉山さんは写真を使いながら、課題について詳しく説明してくださいました。今では土壌が流出して木の根が見えているエリアですが、ほんの50年ほど前までは鬱蒼としており、藪漕ぎをしなければ前に進めなかったそうです。「それくらい、この森の草木をシカがごっそりと食べてしまったんですね。昔からこのあたりにいる人たちは、藪が無くなってしまったことにショックを受けている人も少なくありません」。

他にも、外来種の広がりによる森の変化や、昆虫が持つ菌による「ナラ枯れ」被害の拡大など、春日山原始林はさまざまな課題を抱えています。解決策は単純ではなく、生態系全体のサイクルを見ながら、人と自然の関わり方を問い直す必要があります。
現在は県や市民団体による保全活動が続けられていますが、答えは決して1つではありません。春日山原始林を未来へつないでいくためにはどうすればよいのか、自分には何ができるのか。あらゆる人がこの問いを立て、よりよい答えを探し続けることが、春日山原始林を未来につないでいく道となるのです。
「私たちは『守る会』ではなく『未来へつなぐ会』。この先も春日山原始林を見つめ続けるのが大切なんです」。森の変化に気づき、関心を持ち続ける人が増えることこそが、原始林を残していくための第一歩だと語る杉山さん。「奈良といえば大仏とシカ、そして春日山原始林」と言われる日を目指して、今日も春日山原始林の森の中でガイドを続けています。
歩くたびに生まれる
自分だけの「問い」を見つける楽しさ

春日山原始林を歩いていると、あれは何だろう、これはどうしてこうなっているのだろう、とさまざまな「問い」が生まれます。そういった「問い」を携えて歩けば、きっとこの“鎮守の森”が何倍も深く、美しい場所として心に残ることでしょう。
奈良の歴史に関心がある方も、生き物や植物が好きな方も、世界文化遺産や特別天然記念物に直接触れてみたい方も。ぜひ、あなたならではの春日山原始林の楽しみ方を見つけてください。
世界遺産春日山原始林ガイドウォークペアガイド券(所要時間4時間) 寄附金額 50,000円
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