【武蔵野大学】落語の表現力を保育・教育へ 教育学部の学生が落語家・春風亭 昇吉氏から学ぶ特別授業「落語のユニバーサルデザイン」を実施
~落語の実演や所作体験を通して保育・教育での活用を考える~
武蔵野大学(法人:東京都江東区、学長:小西 聖子)教育学部教育学科の上岡 学教授のゼミでは、7月9日、落語家の春風亭 昇吉氏をゲストスピーカーに迎え、「落語のユニバーサルデザイン(UD)」をテーマとした特別授業を実施しました。
この授業には、上岡ゼミの学生22名(3年生10名、4年生12名)と教育学部幼児教育学科の川上 暁子准教授のゼミ生4名が参加し、落語の実演や所作体験を通して表現技法を学ぶとともに、保育・教育の現場でどのように活用できるかを考えました。また、誰もが落語を楽しめるよう工夫を施した「UD落語※」に触れ、落語が持つ表現力やコミュニケーション性を教育に生かす可能性について理解を深めました。

※UD落語…障害の有無や言語の違いにかかわらず、誰もが楽しめるよう、手話や字幕などを取り入れた落語
【当日の様子】

授業の冒頭、上岡教授から授業の目的である「落語を知る」「保育・教育の現場でどのように活用できるかを考える」についての説明がありました。その後、昇吉氏が小噺を交えながら、落語の基礎知識を紹介しました。「はがきを書く」「蕎麦をすする」「刀を振る」など落語特有の所作を題材としたクイズや体験では、学生たちは扇子と手ぬぐいという限られた小道具だけで、さまざまな情景や動作を表現する落語ならではの技法を学びました。その後、昇吉氏による落語「桃太郎」の実演が行われ、学生たちは一人で複数の登場人物を演じ分ける話芸や巧みな表現力を間近で鑑賞しました。
授業の後半では、昇吉氏から「UD(ユニバーサルデザイン)落語」の考え方や取り組みについて紹介を受けた後、「落語を保育・教育の現場にどのように生かせるか」をテーマにグループワークを実施しました。学生からは、「登場人物ごとに声色を変える表現は、紙芝居や絵本の読み聞かせに応用できる」(幼児教育学科)、「身振り手振りを交えた表現は、外国にルーツを持つ子どもや、言葉だけでは理解しにくい内容を学ぶ子どもへの支援につながる」(教育学科)といった意見が挙がりました。また、昇吉氏が自身の「好き」をきっかけに落語の道へ進み、その経験が「UD落語」をはじめとする幅広い活動につながったエピソードを受け、「子どもたち一人ひとりの『好き』を見つけ、それを学びへと広げていくことが大切」(教育学科)との意見も共有されるなど、学生たちは落語を保育・教育に生かす可能性について考えを深めました。


【コメント】

■教育学部教育学科 上岡 学教授
落語は、日本の伝統文化であると同時に、人と人をつなぐ優れたコミュニケーションの文化でもあります。今回、学生たちは昇吉師匠の実演を間近で体験し、その表現力に触れるとともに、ユニバーサルデザインの理念を保育・教育へどう生かすかを主体的に考えました。知識として学ぶだけではなく、自ら感じ、語り合い、発表する経験を通して、「誰一人取り残さない教育」とは何かを考える貴重な機会になったと考えています。
【武蔵野大学について】

1924年に仏教精神を根幹とした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し13学部21学科、14大学院研究科、通信教育部など学生数14,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設。2024年に創立100周年を迎え、世界初のウェルビーイング学部を開設。2026年には通信教育の新たな学びの形を提案する通信教育部国際データサイエンス学部を開設した。2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/
【関連リンク】
■教育学部:https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/education/
■春風亭昇吉オフィシャルサイト:https://sho-kichi.com/
■一般社団法人落語ユニバーサルデザイン化推進協会:https://ruda.jp/
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