利用者の推奨度93.7%「生理の貧困」が内包する多層的な課題に挑む。渋谷区内22施設での生理用ナプキンディスペンサー設置実証実験レポートを公開

ユニ・チャーム株式会社、渋谷区との連携による73日間の実証実験レポート。誰もが安心して働き、学び、楽しめる街「渋谷」へ。

一般社団法人渋谷未来デザイン

一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉秀樹、以下、渋谷未来デザイン)は、渋谷区を活動拠点に 心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指すプロジェクト「わたしたちのウェルネスアクション(https://womens-wellness-action.com/)」を2022年より推進しており、この度、渋谷区およびユニ・チャーム株式会社と連携し、区内22施設・49箇所の公共施設女性用トイレにおいて実施した「生理用ナプキンディスペンサーによる無償提供」の実証実験(実施期間:2025年10月15日〜12月26日、以下本実証実験)結果をまとめた ホワイトペーパー「渋谷区生理用ナプキンディスペンサー実証実験レポート」を公開いたします。

本実証実験は、現代社会における重要なテーマである「生理の貧困」に対し、渋谷区において誰もが公平に⽀援にアクセスできる「都市のセーフティネット」を構築するための事前調査として、公共施設のトイレでのニーズや活用方法を検証するために実施されました。

73日間で14,874枚の生理用品を提供し、利用者アンケート(n=223)を統合した結果、利⽤者の政策⽀持は⾼く、取組推奨93.7%、継続希望93.3%。これまで可視化されづらかった「生理を取り巻く環境の課題」と、それらを包括的に解消する新たなセーフティネットのあり方、「都市のリアルな需要」を明確にしました。

▼ホワイトペーパー(実証実験レポート)のダウンロードはこちら

https://womens-wellness-action.com/white_paper/2025PoC01.pdf

■ 本実証実験の背景と目的

渋谷区と渋谷未来デザインは、女性が安心して活躍できる環境整備に取り組んでいます。渋谷未来デザインは、令和4年3月に女性の健康推進のためのプロジェクト「わたしたちのウェルネスアクション」(https://womens-wellness-action.com/)を立ち上げ、「月経」をテーマの一つとして取り組みを開始しました。令和6年の「SOCIAL INNOVATION WEEK」では、「生理の貧困を超えて」をテーマに、行政・企業・メディアが一体となって議論を行い、経済的困難に加え、生理や身体に関する情報格差や理解不足も大きな課題であることが明らかになりました。

本実証実験は、こうした一連の取り組みの一環として位置付けられるものです。本実証実験を通じてアンケート調査を行い、渋谷民のニーズを把握した上で、女性が直面する困難の解消に向けた施策や啓発活動に反映することを目的に本実験を実施しました。

■ 実証実験から見えたニーズと課題

  1. ⽣理⽤品の提供は「経済的⽀援」に限定されず、外出先での突発ニーズへの対応と⼼理的安⼼の創出という公共価値を持つ。

  2. 施設ごとに需要が⼤きく異なり、運⽤設計(補充体制‧⽋品対策‧取得ルール)を施設特性に合わせて最適化する必要がある。

  3. 利⽤者の政策⽀持は⾼く、取組推奨93.7%、継続希望93.3%。衛⽣⾯でも個包装・完全密閉が99.1%に安⼼感を提供した。

  4. 過剰取得・転売懸念、設置場所、相談窓⼝案内や啓発など、制度化に向けた論点も明確化した。

◾️利用者アンケート(n=223)結果(抜粋)

アンケートでは、実運⽤で起きている“需要”の背景と、“公共施策としての受容性”を補⾜的に把握

施設タイプ(カテゴリ)ごとに需要の特性が大きく異なることが実数値として可視化されました。特に行政手続きや多様な人が集まる「渋谷区役所本庁舎」に需要の約半数が集中したほか、滞在時間の長いスポーツ施設や図書館でも確かなニーズが確認されています。 

アンケート調査では、日常的に生理用品を必要とする20〜40代が86.6%を占め、77.1%の人が急に⽣理⽤品が必要になり、⼊⼿に困った経験があると回答。経済的困窮によりナプキン購⼊ができないと回答した人は全体の10%。「ナプキンの無償提供をする取組」について利⽤者の推奨度は93.7%、継続希望度は93.3%にも上り、施策に対する極めて高い支持と、公共空間にディスペンサーが存在すること自体の安心感が示されました。

本実証実験の結果から本施策の価値と制度化に向けた課題が明らかとなり、今後の実装に向けての検討において考慮すべき内容を提言としてホワイトペーパー末尾に記載いたしました。

今後も渋谷のまちが多くの方にとって過ごしやすい場所となるよう、引き続き取組を推進してまいります。

<わたしたちのウェルネスアクション について>

一般社団法人 渋谷未来デザインが主催する「わたしたちのウェネスアクション」は、2021年の「SOCIAL INNOVATION WEEK」でのトークセッションを経て2022年3月に発足しました。

渋谷を中心に「自分の健康や体と向き合い、周りと繋がって自分を大切にしながら“自分らしく”生きられる社会」を目指して「情報発信・啓発活動」「コミュニティの形成・拡大」「調査の実施」「課題解決に向けた活動」を実施しています。

わたしたちのウェルネスアクション https://womens-wellness-action.com/

<一般社団法人渋谷未来デザインについて>

渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。都市生活の新たな可能性として、渋谷から世界に向けて提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続発展につながることを目指しています。 

URL: https://fds.or.jp/

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会社概要

URL
https://fds.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ9F
電話番号
03-6427-4394
代表者名
小泉秀樹
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年04月