働く主婦層に聞く、初めての就活は厳しかった?・・・学歴別に傾向の違い。四大以上「厳しい」77.5%
厳しい原因「就活した地域」:中学・高校 32.4%、四大以上 12.9% ~しゅふJOB総研調査~
1.初めて就職活動した時に卒業した学校(※)前回調査レポートより 2.就活厳しかった「四年制大学(文系・理系)・大学院・博士課程」77.5% 3.就活が厳しかった原因は性別「四年制大学(文系・理系)・大学院・博士課程」31.5% 4.就職氷河期世代を「支援すべき」全学歴層で9割超 5.フリーコメントより |
1.初めて就職活動した時に卒業した学校(※)前回調査レポートより
※就職氷河期世代の主婦層のホンネ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000411.000003176.html
2.就活厳しかった「四年制大学(文系・理系)・大学院・博士課程」77.5%
3.就活が厳しかった原因は性別「四年制大学(文系・理系)・大学院・博士課程」31.5%
4.就職氷河期世代を「支援すべき」全学歴層で9割超
5.フリーコメントより
◇フリーコメントより(年代:初めて就職活動した時に卒業した学校)
・良い大学に入学しても、そもそも求人がない、そんな時代だった(40代:四年制大学(文系))
・氷河期世代は出生率が高く、学歴競争社会で頑張ってきた人達。この人達が普通に生活できていたのなら、社会がもっと繁栄してたのに(40代:四年制大学(文系))
・結局は最終的に年齢と学歴で判断されるから、不利な人と有利な人の溝は埋まらない(30代:専門学校)
・自分の出た学校のネームバリューで余裕で入社できたから、就職するにはその前の過程が重要!(40代:高校)
・正社員を増やす会社がそれなりに大きいということは、大学卒が基本になって高卒だと厳しいと思う(40代:短期大学)
・時代の流れがあったと思うが、女子は大学卒は可愛そうだったと記憶している(50代:高校)
・高校卒業の学歴で、非正規雇用され新入社員研修もなく、仕事のスキルもないままに、地方で数少ない求人の中からなんとか仕事を見つけてきました。誰でもできるような事務の仕事しかスキルがないままなのに加え、勉強して資格を取っても、年齢の割に経験が少なく、実際にすぐ業務につける自信がありません(40代:高校)
・景気後退による企業の採用人数減は、学生にとってアンラッキーとしか言いようがない。新卒採用で一気に入社人数を確保するような日本の採用方式だと挽回しきれない人達が少なからずいるはず(50代:四年制大学(文系))
■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
就職活動の厳しさは、人によって感じ方が違うと思います。しかしながら、就職氷河期世代への支援が注目されているように、置かれている環境によって一定の傾向が見られることもあります。仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”に、学校を卒業して社会に出た時就職活動は厳しいと感じたかを尋ねたところ、「厳しかった」「やや厳しかった」と回答した人があわせて56.1%でした。次にその結果を、初めて就職活動した時に卒業した学校別に集計し直したところ、中学または高校と回答した人が33.0%だったのに対し、四年制大学または大学院、博士課程と回答した人は77.5%でした。一般に高学歴と言われる層ほど、就活が厳しかったと感じる傾向が見えます。
また、就活が「厳しかった」「やや厳しかった」と回答した人だけに、原因として何が影響していたと思うかを尋ねたところ、「就職難の時代」と回答した人の比率は四年制大学以上で8割を超えました。一方、「就活した地域」「アルバイト経験の不足」と回答した人の比率は中学・高校の人が最も多く、傾向の違いが見られました。また、就活が厳しかった原因に「性別」を挙げたのは四年制大学以上の人が最も多く3割を超えました。
就職氷河期世代への支援の必要性については、どの学歴層においても「支援すべき」との回答が9割を超えました。就活に対する厳しさへの感じ方に違いがあったのとは対照的です。一方で、「支援すべきだし、効果も期待できる」と回答した人の比率は四年制大学以上で3割を超えており、就職氷河期世代支援への期待度が最も高いようです。
これらの結果は飽くまで各学歴層の感じ方の傾向であり、必ずしも就職難易度を如実に表すとは言い切れない可能性があります。しかしながら、就活が厳しいと感じていた人ほど、支援を必要とする度合いも高い可能性があります。学歴層ごとに違いが出た理由としては、就活に対する学校の関り方の違いや従事する職種の違いなどが関係している可能性があります。就職氷河期世代などの就職支援策を考える時、学歴層ごとに傾向の違いがあることなども踏まえつつ、一人ひとりにあわせた丁寧な対応が必要だと考えます。
しゅふJOB総研所長 兼 ヒトラボ編集長 川上敬太郎 ープロフィールー 1973年生まれ、三重県津市出身。愛知大学文学部卒業後、テンプスタッフ株式会社(現パーソルホールディングス)に入社。責任者として、営業・企画・新規事業起ち上げなどを行う。転職後、執行役員としてマーケティング・求人募集・キャリアカウンセリング部門を統括。業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼 編集委員を経て、2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。 人材派遣、紹介など多様な人材サービス事業に20年以上携わり、事業現場の最前線から経営企画・人事・広報などの管理部門まで、あらゆるセクションの責任者を歴任。2011年に設立したしゅふJOB総合研究所では、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦層”のべ約30000人の声を調査・分析。同年開設した『ヒトラボ』(https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/)では、人材サービスの公益的発展に資することを目的に、日々様々なテーマを取り上げて議論の場を提供。その他、人材マネジメントや法規制など、雇用労働分野の幅広いテーマについて意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父。 ◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会 ・民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度) ・労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度) 一般社団法人 日本人材派遣協会 ・派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年) 内閣府 ・規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年) など ◇メディア出演等 NHK『あさイチ』解説、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』 解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー出演、他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数 ◇執筆・その他 マネープラス連載『ワークスタイルの見つけ方』:https://media.moneyforward.com/series/13 日本経済新聞/日経MJ/時事通信/NEWSポストセブンなど執筆・寄稿多数/大学や男女共同参画センターなどでの講演、モデレーターなど/JCAST会社ウォッチ解説者、日本労務学会員 |
■調査概要 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式) 有効回答者数:995名 調査実施日:2019年9月10日(火)~2019年9月19日(木)まで 調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者 |
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は~best basic style~時代に合わせた価値を創造する。創業以来、主婦の雇用をのべ13万人以上創出してきた『しゅふJOB』や時短×ハイキャリアの働き方を実現する『スマートキャリア』など人材サービス事業を主軸とし、スーパーフード“モリンガ”のプロデュースや民泊清掃サービスなど、新たに事業領域を広げながら、日本の幸福度向上に全力で取り組んでいるソーシャルカンパニーです。
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