ベーリンガーインゲルハイム、「Detect the SOS」ミッションをグローバルに拡大、多くの人々が抱える、未検出の心臓・腎臓リスクの顕在化につながるuACR検査の実施有無によるギャップに対処

日本ベーリンガーインゲルハイム

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が9 月21日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。

• 高血圧、2型糖尿病、またはその両方の疾患がある人の多くは、尿アルブミン/尿クレアチニン比(uACR)検査を実施していないため、慢性腎臓病(CKD)や心臓発作、脳卒中、心不全等の重大な隠れた心血管疾患(CVD)リスクを抱える傾向にある(1,2,3)

• uACR検査*は簡便に行うことができ、臨床ガイドラインでも推奨されているが、十分に活用されておらず、リスクのある人々の大多数が検査を受けていない。CKDのリスクがある人々におけるuACR検査の実際の利用率は50%を大きく下回る(1,2)

• 当社はこのような臨床検査のギャップに対処し、隠れたCVリスクの早期の兆候としてアルブミン尿に関する認知向上を図り、適時の診断とガイドラインに基づいた臨床行為を推進することを目指し、「Detect the SOS」ミッションをグローバルに拡大

2026年9月21日 ドイツ/インゲルハイム

ベーリンガーインゲルハイムは、尿アルブミン/尿クレアチニン比(uACR)検査*の有無によるギャップを解消し、高血圧、2型糖尿病、またはその両方の疾患がある人の多くにおいて、隠れた心血管疾患(CVD)リスクを早期に特定し、対処することを目指し、「Detect the SOS」ミッションをグローバルに拡大することを発表しました。ガイドラインでは高血圧および、または2型糖尿病患者に対する定期的なuACR検査が推奨されていますが*、この検査は十分に利用されているとは言えません。CKDのリスクのある人々の半数以上は、この簡便かつ重要な検査を受けていません(2,3,4)。

グローバル規模のパートナーシップのもと、ベーリンガーインゲルハイム、 欧州腎臓病患者連盟(The European Kidney Patients’ Federation)、Mended Hearts Europe、世界心臓連合(the World Heart Federation:WHF)が結集し、多くの場合見過ごされがちな心血管系および腎臓のリスクの認識を高め、uACR検査を通じて早期の診断と行動を可能にすることによってこの重大な検査のギャップの解消に取り組みます(2,3,4,5)。

重大な尿検査の実施有無ギャップが原因で心血管リスクが見過ごされている

CVDとCKDは密接に関連しています(5,6,7,8)。これらの疾患は世界的に重大な健康上の負担をもたらし、CVDだけでも全世界で毎年2,000万人以上が死亡しています(9)。こうした状況にもかかわらず、これらの疾患にとって重要なuACR検査が実施されない状況が存在し、多くの人々が隠れたCVDとCKDのリスクに直面している可能性があります(1,2,4)。uACR検査の実施率が低い現状は米国で顕著であり、大規模な調査によると、高血圧と2型糖尿病の患者のうち、21%しかuACR検査を受けていないことが示されています(1,2)。同様に、100万人近くを対象にしたドイツの調査では、uACR検査の実施率が1%未満にとどまることが判明しました(1,2,4,10,11)。

臨床データにより、uACR検査がCVリスクの強力かつ独立した予測因子であることが以前にも増して認知されています(10,12)。高血圧と2型糖尿病のある人々にとって、血圧と血糖を十分に管理しているように見えても、CVリスクが顕在化しないことがあります(2,10,12)。

uACR検査は隠れた心血管疾患リスクを明らかにする重要な検査

uACR検査は、アルブミン尿を特定することで隠れたCVリスクを明らかにする一端を担います(3,5,11,13)。アルブミン尿は、血管系が圧迫され、そのためにタンパク質が尿中に漏れ出していることを示す早期の危険信号です。これは心臓発作、脳卒中、心不全に加え、血管損傷の程度を知らせます(5,13)。アルブミン尿のレベル上昇は、臨床リスクの増大に相関します。uACR値が≥30mg/gになると、心不全のリスクが90%以上、心血管死のリスクが70%以上増加、心臓発作および脳卒中のリスクが60%以上増加します(14)。

米国ベイラー・スコット&ホワイト研究所で心血管研究員および医師を務めるJaved Butler教授は、次のように述べています。

「尿アルブミン/クレアチニン比(uACR)の上昇を一貫して評価することは、リスクのある人々を守るために重要でありながら、十分に活用されていない現状があります。多くの場合、心血管リスクに関する隠れたSOSシグナルは、深刻な病気の進行や心不全などの生命を脅かすイベントが発生するまで見落とされたままです。uACR検査を臨床システムに先見的に組み入れることで、これらのシグナルを早期に発見し、リスクを低下させ、患者さんの将来の健康を根本的から改善していく必要があります」

スイスを拠点とする世界心臓連合(WHF)でシニアサイエンスアドバイザーを務めるPablo Perel教授は、次のように述べています。

「CVDは、依然として世界の主要な死因であり、CKDとの密接な関係は見過ごされがちです。効果的な予防には、症状や重篤な事象が起こる前にリスクを特定する必要があります。『Detect the SOS』はアルブミン尿に注目し、uACR検査という簡便で実践的な方法を通じて、見過ごされがちな心血管リスクを可視化します。これは、包括的な心臓の健康の実現を支える取り組みです」

ミッションを実際の行動に移す

グローバル展開の「Detect the SOS」ミッションは、主要な患者団体、心臓、腎臓、高血圧関連団体が集結し、重大化するまで発見されないことが多いCVと腎臓のリスクに関する認知を向上させ、uACR検査による早期の診断と対処を可能にします。このミッションは、世界心臓デー(9月29日)と欧州委員会による初の「EUスクリーニングウィーク」(9月28日からの週)に合わせて着手する一連の活動により、アドボカシーの取り組みを強化します。この活動では、医療部門のリーダー、政策立案者、医療制度のステークホルダーに対し、簡便なuACR検査を既存のプライマリーケア検診にどのように組み込めるか、また、uACR検査が各国のCV健康計画において、どれほど重要な役割を果たすかを実証するよう求めます。

「Detect the SOS」について

「Detect the SOS」は、高血圧、2型糖尿病、またはその両方の疾患があり、心臓と腎臓損傷の隠れたリスクのある多くの人を簡便なuACR検査で定期的にスクリーニング検査するグローバル規模の公衆衛生ミッションです。簡便かつ臨床ガイドラインで推奨されているにもかかわらず、uACR検査は広く活用されているとは言えません。多くの人々が検査を受けておらず、心臓発作、脳卒中、心不全、CKDなど、重大な隠れた心血管リスクを被る状況になっています(1,2,4,11,12)。ベーリンガーインゲルハイムが主導するこのミッションは、主要な患者団体、心血管、腎臓、高血圧の関連団体が集結し、心臓と腎臓のリスクの早期マーカーとしてのアルブミン尿の認知を向上させ、uACR検査による適時の診断とガイドラインに基づいた臨床行為を推進します(2,3,5,11)。

グローバル規模のパートナーシップへの参加団体:

• 欧州腎臓病患者連盟:ekpf.eu

• Mended Hearts Europe:mendedheartseurope.org

• 世界心臓連合:world-heart-federation.org

心臓と腎臓のリスクについて

心血管疾患は世界における主要な死因となっており、毎年世界で2,000万人近くに影響を及ぼしています(9,15)。高血圧および2型糖尿病、または両方の疾患のある人々にとって、多くの場合、このリスクは顕在化することなく、心臓と腎臓の深い相互関連が原因で進行します(3,6,7,16)。高血圧と2型糖尿病は、この原因に関係し、心臓と腎臓が互いに影響し合う高リスクの環境を誘発します(5,6,7,8,9)。

尿中に過剰なタンパク質が排出されるアルブミン尿は、見過ごされることが多い心血管疾患リスクの「隠れたサイン」です(5,13)。通常は腎臓の健康と関連付けられることが多いですが、心臓発作、脳卒中、心不全など、重大な隠れた心血管疾患リスクの強力な予測因子でもあります(5,10)。定期的なuACR検査により、アルブミン尿を早期発見することで、早期に介入し、心血管疾患リスクを低下させ、慢性腎臓病の進行を遅らせることができます(2,5,11,12,13)。

*uACR検査は、日本では以下の条件がある場合に保険が適用されます。

• 糖尿病または糖尿病性早期腎症の患者

• 微量アルブミン尿が疑われる場合

• 3か月に1回を限度

ベーリンガーインゲルハイムについて

ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の健康に貢献するバイオ製薬企業です。研究開発における業界トップクラスの投資を行い、アンメットメディカルニーズの高い分野で、より長くより良い生活を送ることを可能にする画期的な治療法の開発に注力しています。1885年の創業以来、ベーリンガーインゲルハイムは株式を公開しない独立した企業形態により、長期的な視点を維持し、バリューチェーン全体にサステナビリティを組み込んだ活動を行っています。より健やかでサステナブルかつ公平な未来を築くため、約5万4,300人の社員が130以上の市場で活動しています。

詳細は、下記をご参照ください。

https://www.boehringer-ingelheim.com/

(ベーリンガーインゲルハイム)

https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/

(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)

References

1. Alfego D, et al. Diabetes  care. 2021;44(9), 2025-2032.

2. Albekery A, et al. BMC  nephrology. 2025;27(1), 18.

3. Shin  J, et al. Hypertension. 2021; 78(4),  1042-1052.

4. Kostev  K, et al. Medicina. 2025;61:843.

5. Barzilay J, et al. J  Am Heart Assoc. 2024;13(2):e03013.

6. National Kidney Foundation.  The Heart and Kidney Connection. Available at: https://www.kidney.org/kidney-topics/heart-and-kidney-connection. Accessed September 2026.

7. Säemann M, et al. Journal  of Primary Care & Community Health. 2025;16:1-15.

8. Mark P, et al. The  Lancet. 2025;406(10518), 2461-2482.

9. The State of Cardiovascular  Health in the European Union report. Available at: The burden of cardiovascular disease: The State of  Cardiovascular Health in the European Union | OECD.  Accessed September 2026.

10. Matsushita K, et al. Lancet  Diabetes Endocrinol. 2015;3(7):514–525.

11. National Kidney Foundation. Urine albumin-creatinine ratio (uACR).  Available at: https://www.kidney.org/kidney-topics/urine-albumin-creatinine-ratio-uacr. Accessed September 2026.

12. Scirica B, et al. JAMA  cardiology. 2018;3(2), 155-163.

13. National Kidney Foundation. Albuminuria. Available at: https://www.kidney.org/kidney-topics/albuminuria-proteinuria. Accessed September 2026.

14. Writing Group for the CKD Prognosis Consortium. Estimated  Glomerular Filtration Rate, Albuminuria, and Adverse Outcomes: An  Individual-Participant Data Meta-Analysis. JAMA. 2023;330(13):1266–1277.

15. World Heart Observatory.  Home. Available at: https://world-heart-federation.org/world-heart-observatory/. Accessed September 2026.

16. De Boer H, et al. Kidney International. 2022;102(5), 974-989.

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会社概要

URL
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区大崎2-1-1 ThinkParkTower(17階)
電話番号
03-6417-2200
代表者名
マーク・ハッソン
上場
未上場
資本金
-
設立
1961年06月