B2福岡｜粘りのディフェンスから逆転、年内最終戦を白星で締めくくる
2025年12月28日（日）に開催した、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 シーズン【ライジングゼファーフクオカ vs.ベルテックス静岡】戦は、“福岡 97-88 静岡”で福岡の勝利となりました。
【試合結果】
【福岡】97-88【静岡】
1Q 25-27
2Q 26-30
3Q 21-15
4Q 25-16
【戦評】
＜前半＞
年内最後の一戦となる静岡とのGAME2。#23村上のペイントアタックで幸先よく先制すると、#32狩野も3Pシュートを沈める。しかし、静岡#14柏倉もすぐさま外角から応戦。序盤からトランジションの速い展開で、点の取り合いが続く。#5リード、#7西川も3Pシュートを沈め、福岡は攻撃のリズムを掴みにかかるが、静岡もインサイドとアウトサイドを織り交ぜた攻撃で応戦し、簡単には主導権を渡さない。試合が拮抗する中、ファウルで流れが静岡に傾きかける。福岡はここで、特別指定選手として今節から登録された#6下山をコートに送り込む。スピード溢れるドリブルでディフェンスを切り裂くとリードとの連携から#34アギラールがダンクを決める。さらに下山は迷いなくミドルジャンパーを打ち抜いてプロ初得点をマークし、ベンチと会場を大きく沸かせる。
2Qもハイペースな点の取り合いが続く。リード、アギラールが3Pシュートで流れを引き寄せにかかるが、静岡も#3山本、#30サイモンが外角から応戦し、試合は譲らぬ展開となる。その後も外角からのシュートが飛び交い、福岡は必死に踏みとどまりながら拮抗した展開を保つ。しかし、静岡は2Qで9本中7本の3Pシュートを成功させるなど着実に得点を重ね、徐々に点差を広げにかかる。それでもリードがこのゲーム3本目の3Pシュートを沈めると、インサイドでも体を張って加点。さらにアギラールがブザービーターとなるプットバックをねじ込み、6点のビハインドで前半を終える。
＜後半＞
前半のゲームチェンジャーとなった下山が後半開始より起用されると期待に応え、チームにリズムをもたらし逆転に成功。しかし、静岡・柏倉に連続3Pシュートを浴び、試合は再び追う展開へと押し戻される。それでも福岡はアギラール、#8青木が連続で3Pシュートを返し、必死に点差を詰めていく。そして迎えた3Q終了間際、リードが3Pシュートをブザービートで沈め、スコアをタイに戻して最終クォーターへと向かう。
4Qもディフェンスの強度を落とさない福岡。#33加藤がスティールから流れを呼び込み、獲得したフリースローを落ち着いて沈めて均衡を破ると、村上がペイントを切り裂き加点。さらにリードがこのゲーム5本目の3Pシュートを沈めると、福岡は一気に引き離しにかかる。静岡#25鍋田が外角から反撃するも、リードの6本目となる3Pシュートで会場の空気は最高潮に。下山は攻守にスピードを活かしチームの流れを変え、クラッチの異名をそのままに要所のシュートを決め続けたリードが37得点をマーク。GAME1とは対照的にリバウンドでも優位に立った福岡が、逆転勝利で年内最後のゲームを飾った。
【コメント】
福島雅人HC
年内最終戦。昨日はお客様に心配をかけてしまいましたが、最後は良い形で締めくくることができ、お客様と一体になれたことをうれしく思います。勝っても負けてもいつも会場に来てくださっているので、良い気分で帰ってもらい、良い年を迎えてほしいと思います。
今日はリズムを変えるためにも下山を投入しました。合流して間もない中、セットプレーも覚えて準備してくれていたので、「いけるんじゃないか」と思って起用しました。さすがに力はありますし、突然入ってあれだけプレーしてくれた。早稲田が今年あれだけ勝っている理由も分かりました。下山の投入で明らかに流れが変わったのも良かったですし、それに触発されて、會田も村上もディフェンスの強度を上げ、加藤にも良いスティールがありました。
昨日はベンチメンバーを回すのに後手を踏んでしまいましたが、今日はそうならないよう意識して回し、選手たちがよく応えてくれました。全員が良い集中力で戦ってくれたと思います。リバウンドとディフェンスのプレッシャーを修正し、前半はなかなか修正が効かなかったものの、昨日57点取られた後半を31点に抑えることができました。静岡はけが人も戻り、チーム状態が良い中で1勝1敗で終えられたのは良かったと思います。ただ、山形さんの調子もだいぶ上がってきている。年明けに向けて、良いゲームができるよう準備したいです。
■初出場の下山選手について
コートビジョンが優れていて、ペイントに向かっていける。一番有効なところにストライクパスを出せる選手です。アウトサイドシューターのリズムも良くなりますし、キャッチアンドゴーもできる。ポイントガードとしての資質は高いと思います。スピードも落ちませんし、体力もある選手です。
下山瑛司選手
自分が呼ばれるとは思っていなかったので驚きましたが、出場してチームの流れや雰囲気を少しでも良くできたことは良かったと思います。自分の持ち味であるスピードとハードなディフェンスを出しつつ、オフェンスではポイントガードとしてチームの流れを汲み取り、良いショットを打てるようクリエイトすることを意識しました。
次節も今日のように流れを変えられる、チームにとって必要な存在になれるよう、自分をアピールし、強みを活かして勝利に貢献できるよう頑張ります。
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