TISが「金融機関向けバイオメトリックデジタルアイデンティティソリューション」提供に向けた研究開発に、IDEMIA社のデジタルアイデンティティプラットフォームを採用

TISインテックグループ

​TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下TIS)は、フランスのIDEMIA社(本社:フランス、CEO:ディディエ・ラムシュ/日本法人:アイデミア・ジャパン株式会社、本社:東京都千代田区、代表取締役:根津伸欣、以下IDEMIA社)と、「金融機関向けのバイオメトリックデジタルアイデンティティソリューション」の提供に向けて、共同で研究開発を開始したことを発表致します。
 今後、両社では銀行、クレジットカード会社など日本の金融機関をターゲットに、IDEMIA社のデジタルアイデンティティおよび決済プラットフォームをベースとした「セキュアで信頼性の高いバイオメトリックデジタルアイデンティティソリューション」の研究開発を共同で行い、2018年度中に日本国内における実証実験の実施を目指し活動をしていきます。

  「金融機関向けのバイオメトリックデジタルアイデンティティソリューション」は、生体認証や本人証明、電子署名といったデジタルアイデンティティ技術の活用を支援するソリューションです。高度なデジタルアイデンティティ技術を組み入れることで、エンドユーザーにとってセキュアで利便性の高いサービスの展開が可能になります。

  TISは、40年以上にわたるカード会社の基幹系システム開発での豊富な経験と先進的な技術を提供する「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」というブランドのもと、デビットカードやプリペイドカードのプロセッシング(処理)を行う業務システムから、エンドユーザーの利便性を高めるためのモバイルソリューションなどコンシューマに近い領域まで、幅広くサービス展開を行っています。

 IDEMIA社はバイオメトリクス(指紋、顔、虹彩認証)、デジタルアイデンティティ及び決済ソリューションの領域でのグローバルリーダーです。IDEMIA社は何十年もの間、世界中のDigital Augmented IT分野におけるバリューチェーン全体をカバーし、最も包括的なデジタルトラストスイート(本人証明技術、リスクベース認証、オムニチャネルオンライン契約、デジタル決済、等)を様々なマーケットに提供しています。

 今回TISとIDEMIA社では、両社の技術を融合し、銀行やクレジットカード会社などの金融機関に対し、信頼性と利便性の高いモバイルベースの「金融機関向けのバイオメトリックデジタルアイデンティティソリューション」の提供を目指します。

例えば、以下のようなシーンでの活用を想定しています。
  • 規制(KYC *、AML *など)を遵守しながら数分で離れた場所に新しい銀行口座を開設できるようにする。
  • 顔認証を使用して安全にサービスにアクセスし、機密性の高いトランザクション(送金、オンライン決済)の送受信を行う。
  • あらゆる種類の金融商品(ローン、貯蓄、生命保険など)を法令に準拠した形で、いつでも、どこでも、どんなデバイスにでも加入できるようにする。

 TISでは、絶え間なく変化するビジネスマーケットからのニーズに適合した新しいソリューションを展開するために2016年から「PAYCIERGE」の新しいコンセプトとして「PAYCIERGE 2.0」を展開してきました。IDEMIAが保有する生体認証技術・サービスとTISが培ってきた金融業界での実績・技術をつなげることで、コンシューマ領域でのサービスをバリューアップし、セキュアかつユーザビリティの高い多彩な決済サービスの創出を行っていきます。

 今回の共同研究に関して、IDEMIA社の金融機関業務担当副社長 ピエール・バリアルは以下のように述べています。
「私たちはTISとの提携を誇りに思います。 IDEMIAが持つ最高クラスのIDインテグレーション知識と、TISの卓越したISインテグレーションを組み合わせることにより、日本の金融機関に対して付加価値の高いサービスを創出、新規顧客の獲得、迅速な市場投入と統合コストの削減が可能になります」

 TIS株式会社 常務執行役員 サービス事業統括本部 ペイメントサービス事業部長 中村清貴は以下のように述べています。
「Augmented Identity(拡張本人確認技術)の世界的リーダー企業であるIDEMIA社と研究開発の取り組みを発表できたことを大変嬉しく思っております。TISでは、「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」ソリューションを展開しておりますが、昨今のFinTechの進展により、セキュリティとユーザビリティの重要性が明らかになってきました。TISで培った金融・カード業界での技術・経験とIDEMIA社の持つセキュリティ技術・ユーザビリティの高いソリューションを活用することで、決済領域におけるビジネスの革新と市場創造を実現していきます。」

*KYC: Know Your Customer
*AML: Anti-Money Laundering

■「PAYCIERGE」について
TISのリテール決済ソリューション「PAYCIERGE」は、リテール決済を必要とするすべてのお客様に、利便性の高い、安心できるしくみを提供するリテール決済ソリューションのトータルブランドです。日々進化する決済ビジネス市場のニーズに合わせ再整理した新コンセプト「PAYCIERGE 2.0」では、アライアンス活用による「つながり」の強化 、オープンAPI基盤による「つながり」の強化 、海外市場での展開など、「つながり」をテーマに、カード業界で圧倒的なシェアを持つTISの先進的な技術や、豊富なノウハウをいかした、信頼できるシステムと安全な運用を組み合わせることで、ビジネスの成功を幅広くお手伝いします。

詳細は以下、URLをご参照下さい。https://www.tis.jp/service_solution/paycierge/

TIS株式会社について
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/

IDEMIA社について
IDEMIA(旧名OT-Morpho)は、デジタル化する世界における「Augmented Identity」の世界的リーダーです。市民と消費者が接続された環境の中で、相互にやりとりし、接続し、旅行や投票ができるようになることを目指しています。私たちが生活する世界において、自身のアイデンティティの確保は、必要不可欠な要素になっています。 IDEMIAが「Augmented Identity」を実践していくことで、人やモノに関わらず、アイデンティティという資産について考え、生成、利用、保護するための新たな方法を生み出しています。全世界の金融、テレコム、アイデンティティ、セキュリティおよびIoT分野の顧客に対し、プライバシーと信頼を確保すると同時に、正しく認証され、安全で検証可能な取引を保証します。IDEMIAはOT(Oberthur Technologies)とSafran Identity&Security(Morpho)の合併により誕生しました。 IDEMIAは、全世界で14,000人の従業員を擁し、約30億ドルの収益を達成し、180カ国の顧客にサービスを提供しています。

詳細については、www.idemia.comを参照してください。 Twitterでは、@IdemiaGroupをフォローしてださい。

◆本件に関するお問い合わせ先
TIS株式会社 サービス事業統括本部 ペイメントサービス事業部
PAYCIERGE(ペイシェルジュ)総合窓口
TEL:03-5337-4275 E-mail:paycierge@ml.tis.co.jp

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会社概要

TIS株式会社

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URL
https://www.tis.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071
代表者名
岡本安史
上場
東証プライム
資本金
100億円
設立
1971年04月