『オール讀物』最新号に、万城目学・直木賞受賞第一作が掲載!
第1回「大人の推理小説大賞」決定発表
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)は、4月22日発売の『オール讀物』5月号に、『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞した、万城目学さんの受賞第一作を掲載いたします。
また、第1回ミステリー通書店員が選ぶ「大人の推理小説大賞」も決定発表しています。
■直木賞受賞第一作!
万城目学さん『三月の局(つぼね)騒ぎ』〈前編〉は、青春感動作で話題を呼んだ『八月の御所グラウンド』に続いて、京都が舞台――。
「二〇〇一年、私が入った女子寮には少し変わった風習があった」
■ミステリー通書店員が選ぶ「大人の推理小説大賞」決定発表!
第1回大賞受賞作は、黒川博行さんの警察小説『悪逆』(朝日新聞出版)。
受賞者インタビューも。
■映画公開記念企画!
『陰陽師0』(公開中)
原作者の夢枕獏さんの陰陽師シリーズ最新作『ひもひめ』を掲載。
木下昌輝さん『道満の送り火』<蘆屋道満vs.安倍晴明>
武川佑さん『首二ツ』<切支丹陰陽師>など豪華「陰陽師」競作も。
『鬼平犯科帳 血闘』(5月10日公開)
「松本幸四郎vs.市川染五郎『鬼平、血闘!』」
ほかにも、朝井まかてさん、高瀬乃一さん、遠田潤子さん、織守きょうやさんによる「時代を描く人気シリーズ」を掲載。
■大人の推理小説に、待望の「IWGP20」!
石田衣良さんの『男女最終戦争』〈前編〉は、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの最新作。
「女性を標的にした硫酸襲撃予告。マコトは事件を阻止できるか」
ほかにも、赤川次郎さん、大山誠一郎さん、長岡弘樹さん、中山七里さん、佐々木譲さん、真山仁さん、五十嵐律人さんによる「大人の推理小説」を掲載。
そのほかにも読み応えのある小説・コラム・エッセイが満載です。
(以下、目次より)
<大人の新連載コラム!>
・丸山ゴンザレスさん「無法者(アウトロー)たちの晩餐 第一回 工藤會との会食」
<人気コラム&エッセイ>
・光浦靖子さん「ようやくカナダに行きまして」
・永井紗耶子さん「『灯台』を読む」
・伊藤理佐さん「妙齢おねいさん道 ソバで呑める」
・東海林さだおさん「男の分別学 晩年を生きる」
<デビュー35周年記念トリビュート企画>
・有栖川有栖さん×一穂ミチさん「私の中の火村とアリス」
・一穂ミチさん『クローズド・クローズ』
「女子高で起きた制服盗難。校内に潜入した火村と有栖の推理は」
など。
■『オール讀物』編集長・石井一成から
『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞されたばかりの万城目学さん。早くも受賞第1作となる「三月の局(つぼね)騒ぎ」(前編)を掲載することができました。今回も「京都&大学生&青春」です。いっぷう変わった学部生専用女子寮が物語の舞台となります。
2001年、近いようで遠く、遠いようで近い古都の学生生活が、楽しく切なく描かれていきます。5月号では【前編】のみの掲載となり、焦らせるようで申し訳ありませんが、冒頭の1行で、一気に万城目ワールドに引き込まれると思います。
もうひとつの目玉、第1回「大人の推理小説大賞」についてもひとこと。
「最近、松本清張みたいな書き手はいないの?」
オール讀物の愛読者でもある練達のミステリーファンからこう尋ねられたことが、「大人の推理小説大賞」を始めるきっかけになりました。
昨今は、(いささか乱暴な括り方ですが)特殊設定ものや、異能をもつ名探偵が活躍するタイプのミステリーが活況を呈しています。そういう攻めた作品も好きだけれど、たまには刑事が靴底をすりへらして捜査するような、リアルな社会派推理小説を読みたい――。こう思っている読者の方は、案外多いのではないでしょうか。
第1回の受賞作となった黒川博行さん『悪逆』(朝日新聞出版)は、そうした声に真正面からお応えできる、大人の、大人による、大人のための推理小説です。
■書誌情報
書 名:『オール讀物 五月号』
定 価:1,100円(税込)
発売日:4月22日(月)
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