フェンディ、「バゲット」の「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトがマダガスカルへ
メイド フォー ア ウーマンとの出会い
2020年にイタリア国内でスタートし、その後アメリカ、日本、中国、マダガスカル、そしてスコットランドと世界中に広がったフェンディとローカルアーティストとの草の根パートナーシッププロジェクトは、アクセサリーとメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)が1997年にデザインし瞬く間にメゾンのアイコンとなり、絶えず変化しながらも、すぐにその存在を認識されるキャンバスとなった「バゲット」バッグにハイライトを当てます。フェンディ「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトは、地元の工芸を用いて「バゲット」バッグを解釈し芸術的価値を持つ真の装飾品を制作するよう、さまざまなアトリエやワークショップに依頼するものです。職人によるプロダクトの制作に加え、「ハンド・イン・ハンド」は人と人との強固なつながりを築き、それは世界中の職人たちの貴重なクラフツマンシップやクリエイティビティ、サヴォアフェールの保存と継承の重要なステップとなるのです。
今回生まれた「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトの「バゲット」は、マダガスカルの伝統的なデザインをさまざまなステッチを用いた精巧なパターンに解釈することで、メイド フォー ア ウーマンの職人たちが有する専門知識を称えます。「ハンド・イン・ハンド」の名は実のところ、世界中の職人たちの手とフェンディの職人たちの手が出会い社会的なエンパワーメントを促すユニークなコラボレーションを活性化させることを表しています。
このユニークな「バゲット」には、マダガスカル固有のヤシを原料とする地元産のラフィアが使用されています。しなやかでありながらも耐久性の高い素材であるラフィアを極細にカットし、3つの異なるテクニックを用いてハンドメイドで編み上げています。バッグのボディは4種類が組み合わされたクロシェ編みのパッチで構成され端がフリンジになった3色のウーブンラフィアに縁取られています。「バゲット」全体に用いられているマクラメ編みはフラップやショルダーストラップへと続き、優美なカーネリアンビーズがあしらわれています。この半貴石のディープレッドは「赤い島(Red Island)」とも呼ばれるマダガスカルを想起させます。バックルは中央にカーネリアンを配したソフトゴールドで、このバッグにライニングは施されていません。
メイド フォー ア ウーマンは変革のビジョンを体現し、それは卓越と革新を追求するフェンディの姿勢とも一致しています。アンタナナリボ(Antananarivo)を拠点とするアトリエとのコラボレーションによるこのプロジェクトでは、女性の権利拡大を後押しするとともに、卓越したバッグを製作する350人以上の職人を雇用します。2022年に世界フェアトレード連盟(World Fair Trade Organization)によって認証されたメイド フォー ア ウーマンは、国際連合(United Nations)の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったさまざまな取り組みを通じて、健康や福祉に関するプログラムや職人の権利向上に関するワークショップ、差別のない規範、児童保護対策、環境正義構想などコミュニティ内で大きな前進を遂げています。
「ハンド・イン・ハンド」の「バゲット」バッグに加え、フェンディは2024年サマーコレクションにおいてもメイド フォーア ウーマンとコラボレーションを果たし、「バゲット」バッグと一緒に使えるようにデザインされた「ロール(Roll)」バッグも製作しました。
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