2019年版キヤノンマーケティングジャパン・カレンダーが「第70回全国カレンダー展」で文部科学大臣賞を受賞

キヤノンMJ

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘)が発行している、2019年版キヤノンマーケティングジャパン・カレンダー「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」が、「第70回全国カレンダー展」において文部科学大臣賞ならびに金賞を受賞しました。

 

 2019年キヤノンマーケティングジャパン・カレンダー 2019年キヤノンマーケティングジャパン・カレンダー


全国カレンダー展は、1950年に始まった、カレンダーの印刷技術や企画・デザイン力あるいは機能性や実用性に優れた作品を顕彰するコンクールです。今年は応募総数584作品の中から、金賞18作品、銀賞43作品が選出されました。当社はBtoB向け企業カレンダーを対象とした部門(第1部門)で金賞を受賞し、さらにその中から選出される上位賞にあたる「文部科学大臣賞」を受賞しました。

 この度受賞したカレンダー「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」は、写真家 野町和嘉氏が世界遺産をオリジナル撮影したものです。野町氏による「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」は、昨年に引き続き2回目となり、今年は、ヨーロッパ、アメリカ、中国、南米、中近東、北極圏と幅広く世界を飛び回り、地球上の自然の神秘、文化と歴史を探求した作品の数々を採用しています。


■作家メッセージ
ニューヨークとサンパウロで乗り継ぎ、東京から実に37時間をかけて到着したイグアスの滝は、天地を響もす轟音とともに飛沫の柱を龍のようにくねらせ、なだれ落ちていた。凄まじいばかりの水量と、風に巻かれ豪雨のように降り注ぐ飛沫。そして蒼穹から降り注ぐ鋭い光。14年前にこの場所を訪れ、曇り空の下で眺めた滝壺とは天と地の違いだった。

アメリカのルーズベルト大統領夫妻が訪れた際、イグアスの滝のスケールに圧倒された夫人が、思わず「かわいそうな私のナイアガラよ!」とつぶやいたという話は有名である。総幅2700メートルに及ぶ断層に沿って、いくつもの滝となってなだれ落ち、どこに立っていてもジャングルの向こうから地鳴りのような水音が響きわたるイグアスの滝の存在は圧巻である。満月の動きにあわせて滝壺に架かった虹が徐々に移ろってゆく様を、一人展望台に三脚を据え、時に飛沫を浴びながらじっと見守っていた。

そしてニューヨークに戻り、大西洋を越えてデンマークのコペンハーゲンを経由、さらに10時間余のフライトで北極圏グリーンランドのイルリサットに到着。イルリサットとはグリーンランド語で「氷塊」を意味するそうだが、氷河に削られた岩山の沖合は、巨大な氷山によって埋め尽くされていた。真夏のグリーンランドでは、24時間太陽が沈まない白夜になる。ちなみに8月に掲載した写真の撮影時刻は、深夜の午後11時13分。水平線近くまで傾いた夕日は、そのまま横に滑って再び朝日となって昇ってゆくのである。

イグアスの滝の圧倒的な「動」の世界に対して、イルリサットは氷山に囲まれ風波も立たない静寂の世界であるが、冷たい海の中では大量に発生するオキアミからはじまる生命循環によって、クジラを頂点とするおびただしい数の生命がせめぎ合っており、しばしば息継ぎに浮上したクジラの潮吹きの音が氷壁に響きわたっていた。

南北アメリカ大陸から北極圏へ、中国から中近東ヨルダンの砂漠へ、そしてヨーロッパの多彩な文化遺産を巡ってきた。

限られた作品点数ではあるが、生命を育んできた地球の奥深さと、風土と巧みに調和しつつ受け継がれてきた文化遺産の豊かさを堪能していただければ幸いである。

 
■作家プロフィール

野町和嘉(のまち かずよし)

1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして舞台を中近東、アジアに移し、長期の取材を続ける。2000年代以降は、アンデス、インド等を中心に取材を続ける。
『サハラ』『ナイル』『チベット』『メッカ巡礼』『地球巡礼』など多くの写真集が国際共同出版される。ローマ、ミラノ、台北、東京ほかで『聖地巡礼』展を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章。www.nomachi.com

  

【写真展情報】  
2019年キヤノンカレンダー 野町和嘉写真展 「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」


キヤノン S タワー2階キヤノンオープンギャラリー1(所在地:東京都港区)にて、2019年1月7日より、2019年キヤノンカレンダー 写真展「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」を開催します。

■ 概要
○開催期間:2019年1月7日(月)~2月4日(月)
○開館時間:10時~17時30分
○休 館 日:日曜日・祝日
○会場:キヤノン S タワー2階 キヤノンオープンギャラリー1(住所:東京都港区港南2-16-6)
○アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
○入場料:無料
○ 写真展ホームページ:https://cweb.canon.jp/gallery/archive/nomachi-worldheritage2019/index.html

■ 展示内容
写真家 野町和嘉氏による2019年版キヤノンマーケティングジャパン・カレンダー「World Heritage Journey 世界遺産を訪ねて」を飾る作品13点を含む25点を展示する写真展です。
展示作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントします。



全国カレンダー展ホームページ:https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=4138

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
http://canon.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都港区港南2-16-6
電話番号
-
代表者名
足立 正親
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1968年02月