バイオAIのCraif、シリーズDで総額約53億円のグローバルラウンドを実施

国内事業の拡大と、米国でのプロダクトローンチへ

Craif株式会社

 バイオAIスタートアップのCraif株式会社(所在地:東京都新宿区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、総額約53億円(*1)のシリーズDラウンドを実施したことをお知らせします。これにより、創業以来の資金調達ラウンドの総額は約142億円(*2)となりました。今回のラウンドでは、アジアを代表するグローバルVC Granite Integral Capital Pte. Ltd.(本社:シンガポール、共同代表:CK Choun、Joe Yan、以下「Granite-Integral」)、および迅速診断キットの最大手企業の一社である株式会社タウンズ(本社:静岡県伊豆の国市、代表取締役:野中雅貴、以下「タウンズ」)の2社をCo-leadとするグローバルラウンドとなりました。両社に加え、米国VCのUnreasonable、既存投資家のX&KSKなど、シンガポール・米国・日本の投資家計7社および個人投資家を引受先とする第三者割当増資ならびに複数の金融機関からの融資を実施しました。

本ラウンドにより、Craifは国内事業の拡大とすい臓がん医療機器プログラム(SaMD)の薬事承認取得、並びに米国事業でのプロダクトローンチに向けたR&D投資を加速します。また、既存株主(事業会社)の一部持分の譲渡(セカンダリー取引・約9億円)も同時に実施し、バイオ領域における着実なリターンの実現と資本構成の最適化を図りました。

2026年4月にCEOの現地移住と米国CFOの就任を、そして今回新たに米国CMO(Chief Medical Officer)の就任を発表するなど、米国挑戦に向けた体制を整えてきました。Craifは本ラウンドを通じてグローバル戦略を本格的に加速させ、尿から取得する世界最大級のデータを基盤に、がんに留まらず多様な疾患を早期に捉える「尿解析プラットフォーム」の構築を目指します。

1. 出資・融資・セカンダリー取引を含むラウンド総額。
2. 創業以来の出資・融資・助成金の累計

■ 国内事業の進捗

 Craifは、2018年にバイオAIスタートアップとして創業し、「人々が天寿を全うする社会の実現」というビジョンのもと、疾患の早期発見と治療の最適化に取り組んでいます。「マイクロRNA」の実用化にいち早く着手し、尿中マイクロRNAをAI解析する独自技術を開発。すい臓がんを含む10種のがんリスクを、がん種別にステージ1から評価する検査「マイシグナル・スキャン」を提供しています。現在、全国2,500以上の医療機関、4,700以上のドラッグストア・薬局に導入され、企業の福利厚生や自治体公費導入を通じ累計11万件以上利用されています。研究成果は、85件以上の学術論文・学会報告として公表。直近では、Lancet系列誌「eClinicalMedicine」にて、すい臓がんの早期・高精度な検出成果を報告しています。また、2026年には、すい臓がん診断補助目的の医療機器プログラム(SaMD)の薬事承認申請を予定しています。こうして国内で蓄積した世界最大級の尿データは、がんに留まらず多様な疾患を捉える「尿解析プラットフォーム」の基盤となります。

■ 米国事業の本格化

CraifバイオAIラボ(米・サンディエゴ)

 がんは人類共通の課題です。Craifは、日本発のバイオAI技術と培った検査オペレーションやビジネスモデルを武器に米国市場へ挑み、グローバルスタンダードの確立を目指しています。2022年に米国法人を設立し、J&J運営のインキュベーター「JLABS San Diego」への入居を経て段階的に基盤を構築してきました。そして2026年4月、世界有数のバイオテクノロジー集積地である米国サンディエゴに、海外初の自社保有・運営のバイオAIラボを開設。あわせて代表取締役CEOの小野瀨が現地へ移住し、グローバル事業体制の確立を主導しています。すい臓がん早期発見領域での保険償還を見据え、15州・30の医療機関と連携。さらに、医師・研究者のバックグラウンドを持ち、CLIA認証ラボ責任者や複数のライフサイエンス企業でCMOを歴任したNick Bevins, MD, PhDをCMO(Chief Medical Officer)として迎え、米国での臨床開発体制を強化しています。また、Medtronicで長年ファイナンス領域のリーダーシップを担い、複数の米国ヘルスケア企業でCFO・COO・CEOを歴任し、事業成長・戦略的取引・EXITを主導してきたTakeo Mukai(向井丈雄)をCFOに現地採用するなど、経営体制も現地で強化しています。米国市場でのプロダクトローンチに向け、研究開発、臨床開発、事業開発を力強く前に進めていきます。

Craifの米国事業立ち上げに密着したドキュメンタリー動画を制作しました。ぜひご覧ください。

▶︎ Craif ドキュメンタリー動画

■ 資金使途

 本ラウンドで得た資金で現地のR&D体制を強化し、米国での保険償還を見据えたプロダクトローンチを実現します。あわせて国内では、尿がんリスク検査「マイシグナル」のさらなる研究開発・事業開発組織の拡大や、すい臓がん医療機器プログラム(SaMD)の薬事承認取得に向けた臨床開発を進めます。さらに、これらで得た知見とデータを基盤に、がんに留まらず多様な疾患を早期に捉える「尿解析プラットフォーム」の構築を加速します。

■ 資金調達の概要

シリーズDラウンド総額

約53億円

・第三者割当増資及びセカンダリー取引:​約48億円

・融資:​5億円

新規投資家(順不同)

・Granite Integral Capital Pte. Ltd.

・株式会社こどもの森

・北洋スタートアップ 1 号ファンド 

※他、個人投資家

既存投資家(順不同)

・株式会社タウンズ

・X&KSK

・Unreasonable Group

・Nagase Future Fund1号投資事業有限責任組合

本ラウンド借入先(順不同)

・株式会社常陽銀行
・株式会社東日本銀行
・株式会社北洋銀行

・株式会社北國銀行

・株式会社名古屋銀行

・株式会社日本政策金融公庫

■ 投資家からのコメント

・Granite Integral Capital Pte. Ltd. 共同代表(Co-Head)CK Choun

 MCED(Multi Cancer Early Detection)市場は世界的に注目を集めていますが、その大半は血液検査を用いたアプローチです。尿検査によって複数のがんリスクを早期ステージから発見できるマイシグナルは、まさに業界に風穴を開ける革新的な技術であり、大きな感銘を受けました。また、気軽な尿検査により、がんリスク診断がより手軽に、多くの方々にとって身近なものとなる世界の実現を願っています。本投資は、Granite-Integralが注力するテーマのひとつであるLongevity(長寿)とも合致しており、私たちは日米両国での事業展開を力強くサポートしてまいります。

・株式会社タウンズ 代表取締役社長 野中 雅貴氏

 Craifがこのたび実施したシリーズDラウンドにおいて、Co-lead Investorとして参画できたことを、当社として大変意義深く受け止めております。今回の資金調達を通じて、Craifの研究開発体制のさらなる強化やグローバル展開が一層加速することを期待しております。また、当社が日本国内における独占的販売権を有する現在開発中の膵がん医療機器プログラム(SaMD)についても、臨床開発から社会実装に向けた取り組みが大きく前進するものと確信しております。Craifが有する尿中マイクロRNA解析技術は、がんの早期発見に新たな可能性をもたらす革新的な技術です。当社は、両社の協業を通じて、この技術をより多くの患者様や医療機関に届けていきたいと考えております。当社は今後もCraifの成長を長期的に支援するとともに、次世代の診断技術の社会実装を推進し、日本のみならず世界の医療課題の解決に貢献してまいります。

・X&KSK Co-Founder & General Partner 本田 圭佑氏

 前回ラウンドでの出資以来、小野瀨さんとCraifチームは、掲げた目標を一つずつ実行してきました。そして今、小野瀨さん自らが米国に移住し、世界最高峰の舞台に挑んでいます。海外の有力投資家も参画した今回のグローバルラウンドは、Craifの技術と実行力が世界に通用し始めていることの証明です。Craifが日本初のデカコーンとして世界の医療を変えるその日まで、引き続き全面的にサポートしていきます。

・株式会社こどもの森 代表取締役 久芳 敬裕氏

 こどもの森は、日々の保育を通じて多くの子どもたち、そしてそのご家族と歩んでまいりました。子どもの健やかな成長を支える基盤は、ご家族の健康と笑顔にあります。Craif様が取り組む尿解析技術によるがん等の早期発見・予防医療の推進は、ご家族の安心と未来を守る非常に大きな価値を持つと確信しております。今回の出資を通じて、Craif様の挑戦を応援するとともに、子育て環境の拡充とご家族の健康な暮らしの実現に貢献してまいります。

・株式会社北洋銀行 公金地域創生部 エキスパート 倉西 章夫氏

 がん医療バリューチェーン全体の変革に取り組む貴社事業を高く評価し、このたび「北洋スタートアップ1号ファンド」を通じて出資いたしました。注文から採尿、集荷、結果の受け取りまで、すべてをご自宅で完結できる簡便さ、そして採血ではなく採尿という負担の少ない検査方法により、すい臓がんを含む10種のがんを高い精度で検査できる点に大きな可能性を感じています。私自身、医療従事者である家族とともにマイシグナル・スキャンを定期的に購入・利用しており、日常的にその価値を実感しています。また、北海道での事業展開にも積極的に取り組まれていることは、地元の地域金融機関として大変心強く、今後の実証実験やイベント等の展開を期待しております。

・Unreasonable Group Founder and CEO Daniel Epstein

 Craif is on the cutting edge of the future of preventative medicine. Our syndicate and community at Unreasonable feel privileged to be able to invest in such a compelling solution and team. The contribution Craif has already made through non-invasive, accurate, affordable, and effective stage 1 cancer screening is truly incredible. We are grateful for the opportunity to continue investing in a solution that we feel future generations will remember as having helped define progress in our time.

「Craifは、予防医療の未来を切り拓く最先端を走っています。Unreasonableのシンジケートおよびコミュニティとして、これほど魅力的なソリューションとチームに投資できることを光栄に思っています。非侵襲的かつ高精度で、手頃な価格でステージ1からがんを検出する検査を通じて、Craifがすでに実現している貢献は本当に素晴らしいものです。私たちは、将来の世代が『この時代の進歩を象徴する取り組み』として記憶するであろうソリューションに、継続して投資できる機会を得られたことに感謝しています」

・Nagase Future Fund1号投資事業有限責任組合GP/Nagase Future Investments株式会社 代表取締役 吉田 潔観氏

 Craif社様が、日本発のバイオAI技術を軸に国内での実臨床データを着実に積み上げ、米国でのプロダクトローンチ実現に向けて邁進されていることを大変心強く感じております。NAGASEグループは「健康寿命の延伸」をマテリアリティ(重要課題)の一つとして掲げており、尿解析プラットフォームを通じて多様な疾患の早期発見に挑む同社とのパートナーシップを一層強化できることを嬉しく思います。今回のグローバルラウンドを契機に、世界のヘルスケアの未来に共に貢献してまいります。

■ Craif株式会社 代表取締役CEO小野瀨 隆一からのコメント

 Craifを2018年に創業して以来、「がんという世界共通の課題を、日本発の技術で解決する」という志を一度も曲げずに走り続けてきました。日本では2,500を超える医療機関に検査を届け、すい臓がんの薬事承認申請という大きな節目に近づいています。そして今、私自身がサンディエゴに移り住み、最前線で米国市場に挑んでいます。そして、私たちが築いているのは、がん検査にとどまりません。全身のさまざまな疾患の最も初期のシグナルは、尿に集まります。その尿を解析する「尿データプラットフォーム」こそがCraifの本質であり、がんは最初の一歩です。

私たちはこの挑戦を、世界で最も競争の激しい米国市場で成し遂げようとしています。日本のスタートアップが米国のヘルスケア市場で大きな成功を収めた例は、まだありません。だからこそ挑む価値がある。人材も資金も群雄割拠する米国で勝ち抜くには、現地の強固なチームと、戦い抜くための資本が不可欠です。今回のグローバルラウンドは、その「弾」を世界中の投資家から託していただいたものだと受け止めています。遠回りに見えた歩みのすべてが、今の私たちの強さになっています。国内事業をさらに加速させながら、世界最高峰の舞台で勝ち切る。本当の勝負はこれからです。覚悟を持って、ヘルスケアの未来を切り拓いていきます。

■ Granite-Integralについて 

 Granite-Integralは、Granite AsiaとIntegral Globaltech Partners(IGT)による共同事業で、1億米ドル規模の成長投資ファンドを運用しています。Granite Asiaはシンガポールを拠点にAPAC全域で50億米ドルを運用するアジア有数の投資プラットフォームで、ユニコーン級企業への投資やIPO実績を多数有しています。IGTは2025年に設立され、AI SaaS、ロボティクス、モビリティ、再生可能エネルギーなどテック領域のグロース企業に投資。親会社であるインテグラル株式会社は、日本における豊富な投資・経営支援実績を持ち、ハイブリッド投資モデルを通じて長期的な企業価値向上を支援しています。

Granite-Integral:https://www.graniteasia.com/granite-integral 

■ Unreasonable Groupについて

 Unreasonable Groupは、米国コロラド州を拠点とする国際的な企業で、成長段階にある起業家を支援するフェローシップ・プログラムを運営し、投資家に対して独占的な投資案件を提供するとともに、世界的な課題の解決を通じた収益機会を見出すために各種機関と提携しています。その投資部門であるUnreasonable Syndicateは、これまでに世界中で20社のスタートアップに出資しており、私たちの時代における最も大きな課題に対して、大胆かつスケーラブルなソリューションで取り組む企業に限定して投資を行っています。

■ 採用情報

 今回の資金調達により、CraifはマイクロRNA×AIによる疾患早期発見技術の研究開発と、日米等のグローバル展開を加速させます。科学の力で社会課題解決に挑むため、多様な専門性を持つ仲間を募集中です。

▶︎ 採用ページ(募集中のポジション)

▶︎ カルチャーデック

10/15(木)採用交流会を開催します!

 Craifの事業を担う中心メンバーが複数参加し、座談会形式でお話しします。ディープテック領域で事業をどうつくっているのか、前例のない市場での意思決定はどう行われているのか、異業界から来たメンバーがなぜCraifを選んだのか—求人票やカルチャーデックだけでは伝えきれない部分を、率直にお伝えします。

Craifでは、少数精鋭を保ちながら、一人ひとりが大きな裁量を持って事業を前に進めています。堅い説明会ではありませんので、気になることは何でも気軽に聞いてください。本イベントは、現時点での転職意向も問いません。「まずはCraifについて知りたい」という方も大歓迎です。

  • 日時:2026年10月15日(木)開場 19:00 / プログラム 19:30〜21:30

  • 会場:Craif株式会社 東京本社

  • 形式:オフライン開催(定員30名)

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■ バイオAIサミット2026のご案内

 Craifは、バイオAI協議会の事務局として、「バイオAIサミット2026」を開催いたします。「バイオAIが、生命科学を次の産業へ進化させる」をテーマに、日本IBM・イルミナをはじめとするグローバル企業幹部、スタートアップ・アカデミア・行政が領域を越えて集結。バイオAIの最新動向から社会実装の最前線まで、産官学が一堂に議論します。米国展開・薬事承認プログラムの進捗・新プロダクト構想の発表も予定しています。

・日時:2026年9月17日(木)13:00〜17:15
・会場:Tokyo Innovation Base
・主催:バイオAI協議会(事務局:Craif株式会社)/後援:東京都、LINK-J、JST

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■ 「マイシグナル・スキャン」について

尿中のマイクロRNAを抽出しAIで解析することで、すい臓がんを含む10種のがんリスクを、がんの種類別に、ステージ1から評価する検査です。尿を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。

▶︎ 詳細はこちら

■ Craifについて

 Craifは がん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2025年4月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がんリスク検査「マイシグナル®︎」の提供

本社:東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F

URL:https://craif.com/

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会社概要

Craif株式会社

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URL
https://www.craif.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F
電話番号
-
代表者名
小野瀬隆一
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2018年05月