H&M、リサイクルシステム「Looop」で不要な衣類を新たなファッションアイテムに変換

ファッション小売業として初めて、スウェーデンの店舗に導入

H&M


ファッションとクオリティを最良の価格でサステナブルに提供するH&M(エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ、以下H&M)は、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop(ループ)」をスウェーデンにて導入。不要となった衣類から、新しいファッションアイテムを生み出すことを可能にします。H&Mはファッションの「ループを閉じる(closing the loop、ゴミや有害物質を外に出さない)」ことを目標に掲げており、古着にも価値があり、決して廃棄されるべきではないことを、このリサイクルシステムを用いてお客様に視覚的に訴求します。

衣類から衣類へのリサイクルを可能にするシステム「Looop」は、10月12日にストックホルムのドロットニンガータン(Drottninggatan)店で公開され、同システムがファッション小売業の店舗に設置されるのは、これが初めてとなります。H&Mは、コンテナほどの大きさの機械が古着を新しいアイテムにリサイクルする様子を、お客様に実際に見ていただけることをとても嬉しく思います。

これは、より大きな計画の一部にすぎず、私たちは最終的に循環型でクライメットポジティブなファッション産業を目指し、その実現に向けて数多くの魅力的なプロジェクトを進めています。H&Mはできる限り長く着続けたくなるファッションを提供すると同時に、革新的な素材や製造工程を取り入れています。

 
 

 



「私たちはファッション産業の変革を目指し、純資源の使用量を削減すべく常に新しいテクノロジーやイノベーションを模索しています。真の変化を実現するには、お客様と共に取り組むことが鍵となります。『Looop』の導入がどうお客様にインスピレーションをもたらすか、とても楽しみにしています」(H&Mサステナビリティ・マネージャー、パスカル・ブルン(Pascal Brun))


【Looopについて】

 「Looop」は、複数の古着を分解して組み合わせ、新しい服を生み出す技術を使用しています。投入された服は洗浄された後、繊維レベルへ裁断され新たな糸となり、それらを再び編み込むことで、新たなファッションアイテムとなります。新たに製造されるアイテムの強度を保つために、その製造工程ではサステナブルに調達された純資源もある程度追加されますが、私たちは可能な限りその使用量を最小限にすることを目指しています。また、このシステムでは水も化学薬品も一切使用しないため、ゼロから衣類を製造するよりも、大幅に環境への負荷を抑えることができます。

 

 

 


H&Mは、サステナブルなファッション産業への変化を導きたいと考えています。2013年にファッション小売業で初めて、世界規模で古着回収サービスを開始し、そして今、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop」を導入し、次なる一歩を踏み出しています。

H&Mのロイヤリティプログラムのメンバーに登録されているお客様は、100スウェーデン・クローナ(約1,200円)でLooopを使用して古着を新たなファッションアイテムへとリサイクルでき、メンバー登録をされていない一般のお客様は、150スウェーデン・クローナ(約1,700円)でご利用いただけます。すべての収益は素材に関する研究費用にあてられます。
H&Mは、2030年までにすべての使用素材を、リサイクルまたはサステナブルに調達された素材へと切り替えることを目標としており、2019年には57%を達成しています。

 「Looop」は非営利財団であるH&M Foundation(H&M ファウンデーション)とHKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)、香港を拠点とする繊維メーカーNovetex Textilesの協力により開発されました。「Looop」の仕組みについてのより詳しい情報は、こちらのリンクからご覧ください。
https://www2.hm.com/ja_jp/life/culture/inside-h-m/meet-the-machine-turning-old-into-new.html


【H&M Foundationと HKRITA のパートナーシップについて】

2016年 9 月、 H&M Foundation は HKRITA と協力して、 580 万ユーロ(約 7.5 億円)の寄付金を用いて、リサイクル研究プロジェクトに取り組むことになりました。 HKRITA が研究の運営を管理し、さらに研究から得た成果の市場利用を目指します。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金 (The Innovation and Technology Fund) も、相当額の研究資金と支援を提供しています。 4 年間 (2016 2020) で、プロジェクト投資額は 3000 万ユーロ(約 39 億円)に達すると見られ、テキスタイル・リサイクルにおいて、史上最大規模で最も広範囲に渡る取り組みの 1 つとなります。パートナーシップの詳細については http://hmfoundation.comをご覧ください。
 

【H&M Foundation について】

H&Mを創業し主要オーナーであるステファン・パーション一族が設立した世界規模の非営利財団。そのミッションはコミュニティや人々、革新的 なアイディアに 投資することで長期的にプラスの変化を生み出し、生活環境を改善することです。世界中の組織と提携し、「教育」、「清潔な水」、「平等」、「地球の保護」の4つの分野において、 2030 年までに国連の SDGs(Sustainable Development Goals) の目標の達成を目指しています。また、緊急支援にも注力しています。加えて、 財団は緊急援助も提供することができます。ステファン・パーション一族は 2013 年以来、 15 億スウェーデンクローナ( 2 億米ドル相当)を財団に寄付しました。詳細はこちら:http://hmfoundation.com
 

【HKRITA について】

HKRITA (The Hong Kong Research Institute of Textiles and Apparel)は、公的資金を受けて 2006 年に創設された研究機関です。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金( ITF )がスポンサーする5つの機関のひとつです。 HKRITA はテキスタイルとアパレル業界における、サステイナビリティおよび社会の改善を目指して様々なリサーチや取り組みを行っています。詳細はこちら:http://www.hkrita.com/about-us

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会社概要

URL
https://www2.hm.com/ja_jp/index.html
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町33-6 渋谷フラッグ6F
電話番号
0120-866-201
代表者名
アネタ・ポクシンスカ
上場
海外市場
資本金
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設立
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