200床の無償病院「アジア小児医療センター」開院1周年~1年にわたり、 診療体制の拡充と治療に留まらない子どものケアを推進~2027年1月、夜間救急を本格稼働へ

日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区、理事長:𠮷岡春菜)が、カンボジアの首都プノンペン近郊・タクマウ市に開設した200床の無償病院「ジャパンハートアジア小児医療センター(以下、アジア小児医療センター)」は、2026年10月31日に開院1周年を迎えました。
それに伴い、さらなる診療体制の拡大として、2027年1月より同院での夜間救急の本格稼働を開始することをお知らせいたします。
アジア小児医療センターは、2025年10月31日の開院以来、一年にわたり高度医療拠点としての体制を拡充してきました。
2025年11月には、既存病院から小児がん治療を移管するとともに、外来診療を開始。その後、CT撮影装置導入による検査・診断の強化や、理学療法士を配置したリハビリテーション部門の新設など、設備と人材の両面から、提供できる医療の幅を広げてきました。また、2026年7月には初めて他国からの患者受け入れおよび手術を実施し、「アジアの高度な小児医療拠点」としての歩みを進めています。
<診療実績>
新規入院者数:1,310件
外来診療数:29,046件
手術:617件
※2025年11月7日(ジャパンハートの既存病院からの患児転院日)~2026年9月30日集計分。一部速報値につき、最終集計値と異なる場合があります




■小児外来数は10倍増、年明けより夜間救急を本格的に開始
外来診療においては、開院前の既存病院の小児外来数が月平均300件超であったことに比べ、アクセスが改善したことなどから2026年の月平均約3,000件と患者数は10倍に増加。
そして、緊急性がある一方で経済的事情などからカンボジア国内の医療機関受診が難しい子どもも受け入れられるよう、7月から段階的に夜間救急を開始し、このたび2027年1月より本格的に稼働させる運びとなりました。
■命を救うだけが医療ではない―QOLや心にアプローチする仕掛け
同院は、貧困や医療体制の不足によって適切な治療を受けられない子どもたちに、無償で治療を行う病院です。他方、ジャパンハートは「命を救うだけが医療ではない」と考えており、病気と闘う子どもたちや付き添い家族の「入院生活の質改善」や「心のケア」に向けた取り組みも推進しています。



長期の入院生活が子どもたちの学びや成長のブランクにならないよう、「早くまた学校へ行きたい」という声にも応えるべく、日本の企業・団体と協働して院内学級を開始。また、「子どもにとって病院だと感じない、テーマパークのような空間」を目指した病棟内の装飾や、手術への恐怖心を和らげる電動乗用カーの導入、医療行為以外の面から子どもたちを支える「子ども支援スタッフ」の新設など、環境を少しずつ整えてきました。
アジア小児医療センターは、「これまでの病院の常識を覆す病院」として、治療だけでなく、子どもたちの学びや遊び、成長を支える取り組みを今後も進めていきます。

<ジャパンハートアジア小児医療センターとは>
ジャパンハートが、自前の病院の2拠点目として2025年10月、カンボジア首都プノンペン近郊に開院した200床規模の小児医療センター。
「全ての子どもたちに平等な医療を」という理念のもと、「アジアの開発途上国と先進国の生存率格差(サバイバルギャップ)をゼロにする」ことを目標に掲げ、アジアの新たな高度医療拠点を目指す。特に、高度医療・高額費用が必要となるため国際医療支援が行き届かず生存率格差の著しい小児がんの無償治療、そして持続可能な医療のための現地医療人材の育成強化に注力していく。
場所は2025年9月にオープンした国際空港に近いタクマウ市に位置し、同国で2016年より運営している「ジャパンハートこども医療センター」(新病院開院に伴い「ジャパンハート医療センター」に改称)に対しキャパシティ/アクセス両面を改善することで、アジアの周辺国含めより多くの貧困層の子どもたちを救う。
いち医療拠点に留まらず、「子どもが来たくなる病院」の構想を掲げ、患者や家族の人生の質向上や心を救う独自の取り組みを、段階的に実装している。
https://www.japanheart.org/activity/medical/asia-childrens-medical-center.html
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