クラスター、美祢社会復帰促進センターにVR職業訓練プログラムを提供
〜3D空間制作の技術習得とVR職業訓練で社会復帰を支援、8年間の長期プロジェクト〜

クラスター株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:加藤直人、以下「クラスター」)は、株式会社小学館集英社プロダクション(以下「ShoPro」)の矯正教育事業グループを委託元として、山口県美祢市の「美祢社会復帰促進センター」(法務省所管)においてVRコンテンツを活用した職業訓練プログラムの提供を開始しました。本プロジェクトは8年間の長期契約として設計されており、2026年2月〜3月には現地での出張体験会を実施いたしました。
プロジェクトの狙い
美祢社会復帰促進センターは、「受刑者の更生と再犯防止を実現することが、国民の安全・安心な生活を守ることにつながる」という信念のもと運営されています。2025年4月からの第2期事業では、ICTを活用した新しい教育や職業訓練を試行しており、時流に合った職業スキルの付与と、実社会の生活場面や就労場面を想定したトレーニングによる円滑な社会復帰支援に取り組んでいます。
また、同センターでは「センター生は施設の中で過ごす時間は"美祢市民"」という考えのもと、地域課題の解決に貢献する機会を数多く提供し、「再犯防止×地域との共生」の実現を目指しています。
本プロジェクトは、こうした同センターの方針に沿い、3D空間技術を活用した職業訓練プログラムとして実施いたしました。
プログラム概要
① 3D空間制作を通じた技術習得と地域理解「ワールドクラフト」プログラム
ノーコードで使うことのできるclusterの「ワールドクラフト」機能を活用し、センター生自身が3D空間を制作するプログラムです。3DCGやデジタルツイン技術の基礎を実際に手を動かしながら学ぶことができます。題材としてかつての炭鉱の街として栄えた「豊田前地区」の雰囲気を再現することで、地域の魅力を理解し発信する体験にもつながる設計としています。
② 実際の工場環境を再現したVR溶断訓練
施設内にいながら実際の作業を体験できる職業訓練プログラムです。本プロジェクトでは、地域企業であるMIW社の協力のもと、同社工場を点群スキャンして3D空間上に再現。複数人が同時にアクセスできる環境を構築し、鉄板加工(溶断作業)の手順・安全確認を繰り返し練習できる訓練コンテンツを制作しました。実機を使わずに技能の基礎を習得でき、地域での就労支援にもつながる可能性を広げる試みです。
※MIW社には訓練環境の制作にご協力いただいております。
実施概要

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項目 |
内容 |
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実施場所 |
美祢社会復帰促進センター(山口県美祢市) |
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委託元 |
株式会社小学館集英社プロダクション 矯正教育事業グループ |
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契約期間 |
8年間(長期プロジェクト) |
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出張体験会 |
2026年2月〜3月に実施 |
VR技術は、危険を伴う作業環境を安全に体験・反復できる学習環境として
製造業・医療・防衛分野を中心に普及が進んでいます。clusterはこれまで
エンターテインメント領域で培ってきたバーチャル空間の開発・運用技術を
産業・社会課題の解決へと応用するBtoB展開を加速しており、
本プロジェクトはその重要な実践事例となります。
コメント
株式会社小学館集英社プロダクション パブリック事業本部
パブリックサービス事業部 部長 大槻育宏
弊社小学館集英社プロダクションは、2007年の美祢社会復帰促進センター開庁時より官民協働刑事施設運営事業をスタートし、現在では全国5つの刑事施設の運営に携わっています。経営理念である「エデュテインメント(エデュケーションとエンターテインメントを掛け合わせた造語。学びに楽しさをプラスし、娯楽に学びの要素を備えることとしています)」を刑務所という場所においても大切に、民間企業として質の高いサービスの提供を心がけています。 その一環として実施している「XR(クロスリアリティ)スキル科」は、刑事施設において初の試みとなる職業訓練です。
本訓練ではクラスター株式会社の協力のもと、地域の歴史・文化を題材にしたメタバース制作を通じ、XRスキルを習得します。地域の協力者の皆様から資料提供等のご支援をいただきながら、地域の歴史や文化を題材にした空間制作に取り組みました。 これにより、受刑者が社会との接点や自身の役割を実感し、「自らの学びが社会にどのように役立つのか」を実感し、社会の一員としての意識を育むことを、本訓練の重要な目的としています。
また、本取り組みは、刑事施設の中で完結するものではなく、メタバースを介して「塀の内と外」をつなぐ、新たなコミュニティの形を目指します。 今後も、制作した空間のさらなる活用を図るとともに、地域との継続的な連携・協働を大切にしながら、クラスター株式会社のみなさまと共に、社会復帰支援の新たな可能性に挑戦してまいります。
クラスター株式会社 事業開発本部
事業共創部 部長 亀谷 拓史
バーチャル空間の価値は、現実では難しい体験を安全に、何度でも届けられる点にあります。本プロジェクトでは、VRによる溶断訓練で実際の作業を繰り返し練習できる環境を提供するとともに、ワールドクラフトを使って自分の手で3D空間を作る体験を通じ、デジタル技術への入口も用意しました。clusterが培ってきた技術が、社会復帰への一歩を支える手段になれば嬉しく思います。
今後の展望
クラスターは、本プロジェクトで得た知見をもとに、技能訓練・行政・公共機関との共創など、3D空間技術の産業活用領域をさらに拡大してまいります。

■クラスター株式会社について
クラスター株式会社は、「あらゆるヒト、モノ、技術をつなげる共創空間のOSをつくる」をビジョンに掲げ、日本最大級のメタバースプラットフォームを開発・運営するテクノロジーカンパニーです。独自開発した大規模同時接続基盤を核に、リアルとバーチャルを融合する共創空間インフラを提供しています。製造・建設・教育・国際会議・エンターテインメントなど多様な業界で採用され、スマートフォン/PC/VRなどマルチデバイスに対応。最大10万人が同時接続できるリアルタイム空間を構築し、多数のIPコンテンツや大型イベントで実績を重ねています。高い信頼性と拡張性を兼ね備え、商業利用とスケールの両立を実現するBtoB型プラットフォームとして成長を続けています。
また、研究所を社内に設置し、ユーザー行動解析、バーチャルAIエージェント、AIによる3D制作自動化などのR&Dを推進。外部研究機関・大学との共同研究や実証実験も積極的に展開し、メタバース技術の進化を加速させています。
テクノロジーと創造力を融合し、バーチャル体験の未来を切り拓く―クラスターは次世代の社会インフラをつくり続けます。
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