2年連続、奈良県生駒市とオープンイノベーションを推進

~令和7年度「いこま産学官アクセラレーションプログラム」実施業務を受託アクセラレーションプログラムに参加する四つの研究シーズが決定~

株式会社みらいワークス

株式会社みらいワークス(本社:東京都港区、代表取締役社長 岡本祥治、以下「当社」)は、奈良県生駒市(市長:小紫 雅史)より、「いこま産学官アクセラレーションプログラム(I-SAP)」実施業務(以下、「本業務」)を2年連続で受託したことをお知らせいたします。昨年度に続き、アクセラレーションプログラム(*1)の共同運営を行い、本業務に参加する研究シーズにおける事業化支援やスタートアップの創出、生駒市の地域課題解決を図る施策への足掛かりとなるための活動を推進してまいります。

■    背景

生駒市は、市内の地域課題解決とスタートアップエコシステム構築を目的とした施策の一環として、市内に立地する国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下、「奈良先端大」)の研究者・学生が有する研究シーズの事業化を支援しています。この取り組みを市内外に広く周知することを目指し、「いこま産学官アクセラレーションプログラム」を実施しています。

当社は、スタートアップ支援プラットフォーム『Booster』を運営しており、アクセラレーションプログラムやピッチコンテスト等のイベント情報を提供するほか、事業推進を加速させたいスタートアップに対して、専門知識を持つプロフェッショナル人材をアサインし、事業の成長をサポートしています。

自治体におけるオープンイノベーションもサポートしております。4年連続で仙台市と共同運営している「TGA~DeepTech~2025」(*2)や、昨年度の「青森アクセラレータープログラム2024」(*3)など、地域に根ざしたテーラーメイドでのスタートアップ発掘・育成支援により、地域活性化にも貢献しています。

生駒市における本事業においては、昨年度3名の採択者を選出し、それぞれの課題に適したプロフェッショナル人材がメンターとして伴走支援をすることで、事業化を推進しました。

本年度は4名の採択者に対し、6カ月間のメンタリング、PR機会の提供、実証実験の調整、個別支援の提供などの柔軟な伴走支援を実施し、各採択者の目標達成や事業化を推進し、生駒市の地域活性化に貢献してまいります。

■    令和7年度「いこま産学官アクセラレーションプログラム」採択者概要

採択者は、今後、約6カ月間のメンタリングなどの個別支援を受け、2026年2月下旬(予定)の成果発表会にご参加いただきます。

 

● 秋吉 拓斗 氏

【ROBOZOO ~心を育む生命感ロボット動物園~ 】

生物の産卵や給餌といった営みを再現し、強い「生命感」を生むロボット技術である。プロトタイプを用いた実証実験では、親子が抱く心の知覚を向上させる効果を科学的に確認し、国際学会での発表や受賞実績もある。既存技術に対する優位性として、動物倫理や飼育問題を解決しつつ、情操とSTEAM教育を両立する新たな体験を提供する点があげられる。

● 鈴木 健大 氏

【呼気センシングを活用した次世代ヘルスナビゲーションシステムの開発】

本研究は、呼気中の成分を半導体センサーで測定しAI解析により疾患を超早期に診断する新技術の開発を目指す。肺がん、肝がん、NASH、歯周炎など血液検査で診断困難な疾患に対し、呼気解析90%以上の精度を達成している。既存技術は単一疾患に特化するが、本技術は複数疾患を同一空間に可視化し、健常から疾患への遷移も把握可能である。非侵襲的かつ繰り返し検査が容易で、医療現場から家庭や公共施設まで幅広く利用できる点に独自性がある。

● 髙木 博史 氏

【酵母の育種技術を活用した発酵イノベーション~オリジナル「パン酵母」の開発~】

これまでにアミノ酸を高生産する酵母の育種技術を確立し、育種した酵母を用いてさまざまな酒類(泡盛、清酒、クラフトビール)の高付加価値化や差別化に成功し、商品化を多数行ってきた。この技術はアミノ酸以外の有用成分や酒類以外の発酵・醸造食品にも応用できる。

塩基性膜透過ペプチドを利用し、モデル酵母の細胞内にエンドヌクレアーゼas9とガイドRNAを直接導入する非遺伝子組み換え型のゲノム編集に成功した。今後、編集効率を向上させるとともにCRSPR-Cas9の基本特許に抵触しない新規Casタンパク質の有用性を実証することで、新しいゲノム編集技術として確立し、精密発酵による代替プロテインの生産を目指す。

「発酵」はサステナビリティ、ガストロノミー、ウェルビーイングの点で貢献するため、世界のフードテックで大変注目されている。応募者は酵母による発酵の研究成果や技術シーズ、人的ネットワークなどをもとに、発酵や醸造をキーワードに酵母の有用機能と育種技術を活用した研究開発型の会社設立を目指す。

● 橋本 由介 氏

【3次元原子配列とイオン化状態を高精度に測定できる分析装置の開発】

半導体デバイスは技術革新が目覚ましく近年では、微細で複雑な積層構造を持つ3次元化がトレンドとなっている。異種材料での接合界面がデバイス性能に直結するため、非破壊で原子分解能を持つ観測手法緒が求められる、われわれは、半導体デバイス中の微量元素や、界面構造の観測に世界で初めて成功した。この研究には、光電子ホログラフィーと呼ばれる実験手法が用いられ、X線照射により試料から飛び出る電子を拾い立体角で観測する装置が必要となり、われわれが発明したRFAと呼ばれる実験装置を用いることで測定できる。

■     (参考)昨年度採択者の支援実績

● 祖父江 基史 氏

【「超小型脳埋植センサー」を用いた脳活動観測システム販売および脳活動測定支援事業】

メンターとして、金融機関にて法人融資などの渉外業務に従事後、コンサルタントとして新規事業の立ち上げに従事した人材が参画。関西スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)の GAPファンドプログラム(*4)に採択され、資金調達の目標を達成した。

● 立花 巧樹 氏

【ゴミ拾いゲームによるポイ捨て教育の醸成および未然にポイ捨てを防ぐための都市デザインの施策】

メンターとして、大企業の新規事業創造プログラムでイノベーション支援を実施し、特に0→1の新規事業開発を得意とする人材が参画。IoTトング「PoisTongs」を用いたゴミ拾いゲームの事業計画とビジネスモデルの改善を目標とし、国内外のゴミ問題の調査や専門家との意見交換を実施。ビジネスモデルの確立、収益化の見直し、マーケティング戦略の具体化など、事業化に向けて前進することができた。

● 渡辺 大輔 氏

【微生物発酵技術の進化に基づく「発酵食品3.0」の開発】

メンターとして、大手飲料メーカーでフードテック開発と実装、新規事業企画に従事した人材が参画。顧客候補となる日本酒、奈良漬、醤油などのメーカーへのヒアリングを11社で実施し、さらに3件の実施が決定。生駒市内の酒造メーカーと連携する可能性が生まれた。

メーカーの規模や扱う商品によって多様なニーズが存在することを認識し、事業化に向けた取り組みの方向性が明確になった。

■   「いこま産学官アクセラレーションプログラム」スケジュール概要

採択者決定・プログラム開始

2025年9月下旬

成果報告会

2026年2月下旬(予定)

プログラム終了

2026年3月

■    特設サイト

URL:https://ikomacity-naist-accelerator-2024.jp/

■    協賛企業について

ご協賛いただける事業会社パートナーを募集しております。ご興味のある企業の方は、事務局までお問い合わせください。

■    問い合わせ先

「いこま産学官アクセラレーションプログラム」事務局

株式会社みらいワークス

担当:長嶋・進藤

E-mail:i-sap@mirai-works.co.jp 

TEL:03-5860-1835

*1 アクセラレーションプログラムとは:大手企業や自治体等がスタートアップ企業に対して出資や支援を行うことにより、事業共創を目指すための取り組み。

*2  令和 7 年度、仙台市のスタートアップ創出・育成に関する業務受託に関する当社プレスリリース

https://mirai-works.co.jp/news/news13606/

*3 青森市の「青森市地域企業成長加速化支援業務」受託に関する当社プレスリリース
https://mirai-works.co.jp/news/news8785/

*4 KSAC-GAPファンドプログラムとは:関西スタートアップアカデミア・コアリションによる、事業化の可能性やグローバル展開が期待できるような大学の研究開発課題に対してGAPファンドを提供し、事業化に向けた支援を行う取り組み。

https://ksac.site/activity/corporate/

≪株式会社みらいワークス 概要≫

所在地   :東京本社:東京都港区

       その他事業所:関西支社/九州支社/東北支社

代表者   :代表取締役社長 岡本祥治

設立    :2012年3月

証券コード :6563(東証グロース)

資本金   :94,910千円(2025年9月30日時点)

URL   :https://www.mirai-works.co.jp/

事業内容  :・プロフェッショナル人材事業

        フリーランス・業務委託/副業・業務委託/正社員

        登録プロフェッショナル92,000名、クライアント8,600社(2025年10月31日時点)

       ・コンサルティング事業

       ・実践型リスキリング事業

       ・オープンイノベーション事業

       ・地方創生事業

       ・サステナビリティ経営支援事業

        https://mirai-works.co.jp/service/

子会社   :Greenroom株式会社

       https://greenroom.eco/

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会社概要

株式会社みらいワークス

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URL
https://mirai-works.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門四丁目1番13号 Prime Terrace KAMIYACHO 2階
電話番号
03-5860-1835
代表者名
岡本祥治
上場
東証グロース
資本金
9491万円
設立
2012年03月