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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】3月22日は「世界水の日」 7億5,000万人、安全な飲み水利用できず

子ども1,000人が毎日下痢で死亡

公益財団法人日本ユニセフ協会

水をポンプでくみ上げる子どもたち。(シエラレオネ)© UNICEF_SLRA2013-0445_Asselin水をポンプでくみ上げる子どもたち。(シエラレオネ)© UNICEF_SLRA2013-0445_Asselin

 


※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文をご入用の方は、日本ユニセフ協会広報室までお問合せ下さい。


【2015年3月20日ニューヨーク発】

3月22日は「世界水の日(World Water Day)」。ミレニアム開発目標の一つである
「安全な飲料水の利用」は2010年に達成されています。しかし、世界では未だ7億4,800
万人が安全な飲み水を利用することができていません。

ユニセフの水と衛生部門部長のサンジャイ・ウィジェセケラは「1990年に開始された
「安全な飲料水の利用」に関する取り組みは、目を見張るほどの進展を遂げました。
しかし、やるべきことは依然としてあります。水はまさに生命の源であり、安全な水の
利用は人間にとって最も基本的な権利であるにもかかわらず、今日も、7億5,000万人
近くの人々が、その権利を奪われているのです。その大半は、最も貧しく、社会の
周縁に置かれ、忘れ去られている人たちなのです」と述べています。

1990年以来、23億人余りが安全な飲料水を利用できるようになりました。「2015年
までに、安全な飲料水を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」
というミレニアム開発目標は、その達成期限より5年も早い2010年に達成されました。
現在、安全な飲料水を利用できない人の数が人口の半数以上を占める国は、コンゴ
民主共和国、モザンビーク、パプアニューギニアの3カ国のみです。

洪水に見舞われた避難所で、水を運ぶ子ども。(南スーダン)© UNICEF_NYHQ2014-1323_Nesbitt洪水に見舞われた避難所で、水を運ぶ子ども。(南スーダン)© UNICEF_NYHQ2014-1323_Nesbitt

 

しかし、これらの進展にもかかわらず、深刻な格差は消えてはいません。安全な
飲料水が利用できない7億4,800万人のうちの90%は、都市から離れた農村部で暮らす、
自国の発展から取り残されている人々です。

子どもたちにとって、安全な水が十分に利用できないことは悲劇です。世界では、
安全な飲料水や基礎的な衛生施設(トイレ)、手洗いなどの衛生習慣の欠如による
下痢性疾患で、平均して毎日1,000人近くの子どもたちが命を落としています。

女性や女の子にとって、水汲みにかかる時間は、家族の世話や勉強に費やす時間を
圧迫します。治安が悪い地域では、水を汲みに行く道中で襲われるなど、暴力や攻撃
のリスクが高まります。ユニセフの推計によると、アフリカだけでも、人々が水汲み
のために徒歩で移動する時間は1年で400億時間にのぼります。

サハラ砂漠以南のアフリカは、安全な飲料水を利用できる人の割合が1990年時点では
最も低い地域であったにも関わらず、2000年以降、その利用できる人の数は5万人/日
のペースで増加しています。それにもかかわらず、この地域で暮らす3億2,500万人は
未だに安全な飲料水を利用することができず、その数は安全な飲料水が利用できない
世界の7億4,800万人のうちの、5人に2人以上にあたります。

また、オセアニア(大洋州)も、1990年以降わずかな進展しかみられておらず、懸念
される地域です。安全な飲料水が利用できない人の大多数は、中国(1億1,200万人)
とインド(9,200万人)で暮らしています。

水を汲むための長い列に並びながら、水を分けてもらう少年。(シリア)© UNICEF_NYHQ2014-1125_Khabieh水を汲むための長い列に並びながら、水を分けてもらう少年。(シリア)© UNICEF_NYHQ2014-1125_Khabieh

 

ユニセフは各国政府やパートナー団体との協力の下、事態の改善のため、革新的で
費用対効果の高い方法を推進しています。下記はその例の一部です。

・ユニセフはバングラデシュで、雨水を集めて浅い帯水層に揚水し、ろ過する
  新しい方法を推進し、地下水に塩が含まれる地域で暮らす、およそ100万人分の
安全な水を確保しています。

・コンゴ民主共和国では2014年、“健康村”というモデルケースを通じて、50万人
以上の人々が改善された水源による安全な飲料水と衛生設備を利用できるように
なり、229の学校に水設備と衛生施設が設置されました。


* * *

ユニセフは昨年に引き続き、グローバルソーシャルメディアキャンペーンを今年も
展開します。フェイスブックやツイッター、インスタグラムのアカウントで、
ハッシュタグ(#WaterIs)を用い、「自分にとって水とは?」をテーマに投稿して
ください。自由に意見を交わしあうことで、安全な飲料水を利用できない問題や、
安全な飲料水がない生活を送る7億4,800万人の人たちについての関心を高めて
いきます。

ユニセフのSNSアカウントは以下の通りです。
フェイスブック: https://www.facebook.com/unicef
ツイッター:  @UNICEF @UNICEFwater
インスタグラム: http://instagram.com/UNICEF

* * *


■参考情報

<「世界水の日」とは>
1992年に国連総会で、毎年3月22日が「世界水の日」と決議されました。「世界水の日」
は水資源の保全と開発について考えるための日であり、世界各国でこの国際的な課題に
ついて普及啓発するための会議やセミナー、展示会が開かれています。
 

水でいっぱいになったバケツを頭に乗せる子ども。(シエラレオネ)© UNICEF_SLRA2013-0453_Asselin水でいっぱいになったバケツを頭に乗せる子ども。(シエラレオネ)© UNICEF_SLRA2013-0453_Asselin

 

<ミレニアム開発目標について>
2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミットで、国際社会は 国連ミレニアム宣言
を採択。同宣言は、平和と安全、開発と貧困、環境、人権とグッドガバナンス(良い
統治)、 アフリカの特別なニーズなどを課題として掲げ、21世紀の国連の役割に関する
明確な方向性を提示しました。

同宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を
統合し、ひとつの共通の枠組みとしてまとめたものがミレニアム開発目標(Millennium
Development Goals: MDGs)です。 ミレニアム開発目標では、2015年までに達成すべき
8つの目標が掲げられています。

開発目標7に「2015年までに、安全な飲料水と基礎的な衛生施設(トイレ)を継続的に
利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」が掲げられました。トイレに関する
目標は、現状のままでは達成が極めて困難な状況です。

<安全な飲料水とトイレに関する最新統計>
ユニセフとWHOが2014年5月8日に発表した“PROGRESS ON SANITATION AND DRINKING WATER
2014-UPDATE”からご覧いただけます。

該当プレスリリース  : 
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2014/pres_14_13.html
レポート原本(英語): 
http://j.mp/1bjxSlA


* * *
■お問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会  広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
または
Rita Ann Wallace, ユニセフ・ニューヨーク
tel: +1 212 326-7586, Mobile +1 917 213-4034, rwallace@unicef.org

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
  任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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