最適設計支援ソフトウェア「Optimus」最新版2022.1SP1販売開始のお知らせ
CAD/CAEを統合化した解析結果の再利用が可能になり、最適設計が大幅に効率化されました。
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:安江 令子、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるNoesis Solutions NV(本社:ベルギー王国ルーベン市、以下「ノエシス社」)が開発し、サイバネットが販売・サポートする最適設計支援ソフトウェア「Optimus(オプティマス)」の最新バージョン「Optimus 2022.1SP1」の提供を2022年9月14日から開始したことをお知らせいたします。
Optimusとは
構造、熱、流体、電磁場、音響、公差、制御、光学、電気など様々な分野のCADやCAEソフトウェアを統合化し、解析の自動化/最適化を行う最適設計支援ソフトウェアです。自動車分野をはじめ、航空宇宙や精密機械などの様々な分野の開発プロセスにおいて活用されており、CAD やCAE を使用した製品開発の効率化、品質の向上を実現します。
今回のバージョンアップでは、解析結果の再利用が可能となったため、解析時間の削減による設計効率化が期待できます。また、モータ設計時の性能評価に広く用いられているシミュレーションソフトウェア「JMAG」(※1)の効率マップ(※2)を対象とした最適化の設定が可能となりました。また、ダイレクトインタフェースに、モデル作成支援ツール「Grasshopper」(※3)が新たに加わりました。
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◆ Optimus 2022.1SP1で追加された主な新機能
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■ 要件の追加・変更を柔軟に最適化に取り入れ、設計の意思決定をより効率的に!
設計開発には、仕様変更や要件追加などがしばしば発生します。従来のOptimusでは、最適化プロセスを一部でも変更すると全プロセスの解析を再度実行する必要があり、解析コストが増加するという課題がありました。
Optimusの最新版では、最適化プロセスで生成した全CADデータ、CAE解析結果、画像ファイルなどをデータベースに保存し、必要なときに自動的に再利用する仕組みが導入されました。
既存の最適化プロセスに変更を加えた場合は、変更部分のみ解析するだけで計算が完了するため、大幅な工数削減が期待されます。要件変更に柔軟に対応しながら最適化が行えるため、より品質の高い製品開発が可能となります。
【解析結果の再利用例】次のようなケースで効率化が可能です。
1.既存の自動化した解析プロセスに、新しく取得したい出力値を設定するケース
2. 既存の自動化した解析プロセスに、新しい解析要素を追加し、最適化を行うケース
3. 形状変更に対する変形量や応力などの分布を予測したいケース
■ JMAGの効率マップの最適なパラメータを最短距離で発掘!
モータの要求仕様を満たす設計検討には、総合的な性能を表現するグラフ「効率マップ」の活用が不可欠です。Optimus 2022.1SP1は、JMAGのVer21.0および効率マップのデータ出力に対応し、これまで設計の仕様を満たすまで繰り返されてきた、設計パラメータの変更、解析、描画、効率の確認という作業を、最適化ワークフローに組み込みました。
これによって、最適化アルゴリズムを適用しJMAGの効率マップ上で性能を満たすパラメータを自動的に探索することが可能となります。
さらに、出力した効率マップ画像と結果の数値データをリンクさせて、リアルタイムで表示させることが可能となります。これによって画像だけでは分かりづらかった効率の値を確認しながら分析することを可能とします。
■ 「Grasshopper」ダイレクトインタフェースを新規搭載!
Optimus 2022.1SP1では、パラメータ変更だけで複雑な形状を設計および編集ができる3次元モデリングツール「Rhinoceros 3D」(※5)のプラグインCADツール「Grasshopper」のインタフェースが搭載されました。
これによって、「Grasshopper」で行うパラメータの調整が自動化され、より効率的な設計業務を実現します。
■ ユーザー独自のカスタムプラグインの登録で、作業効率を向上!
GUIに、Optimusユーザーが日常的に使用している操作を独自にカスタマイズしてアイコン登録ができる「プラグイン」タブが追加されました。アイコンをクリックするだけで、登録した様々なスクリプトやプログラムを簡単に実行できるため、作業効率を向上します。
Optimus 2022.1SP1の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/optimus/product/release.html
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【注釈】
※1:JMAG:日本,株式会社JSOLが開発提供している電気機器設計開発のためのシミュレーションソフトウェア。
※2:効率マップ:電気機械(主にモータなど)の総合的な性能を表現する指標として使用されるグラフで、トルクと速度(回転数)の軸に対して効率をコンター図(等高線図)にしたもの。実測の場合、回転数を固定して負荷を加えていきトルク電流特性を測定。回転数を変えながら全ての回転域で測定する必要がある。
※3:Grasshopper:米国Robert McNeel & Associatesが開発・提供している3次元CADソフトウェアRhinoceros 3D上で動作するモデル作成支援のプラグインツール。
※4:Neural Concept Shape:スイスNeural Concept SA が開発・提供しているサロゲートAIを構築するための深層学習ソフトウェア。
※5:Rhinoceros 3D:米国Robert McNeel & Associatesが開発・提供している3次元CADソフトウェア。
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ノエシス社について
ノエシス(Noesis Solutions NV社)は、2003 年に設立され、最適設計にフォーカスしたソフトウェアの開発・販売・技術サポートを行っています。主にエンジニアリングプロセスの統合と設計最適化を支援するソフトウェアを提供しています。2010年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入りました。取り扱い製品である Optimus は、様々なCAE ソフトウェアやCAD に対応し、設計において複数の条件下で、最適な解を導き出す最適設計支援ツールです。
ノエシス社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.noesissolutions.com/
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、CAE(※)のリーディングカンパニーとして、30年以上にわたり製造業の研究開発・設計関係部門、大学・政府の研究機関等へ、ソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティングを提供しています。また、IT分野では、サイバー攻撃から情報資産を守るエンドポイントセキュリティやクラウドセキュリティなどのITセキュリティソリューションを提供しています。近年では、IoTやデジタルツイン、ビッグデータ分析、AI領域で、当社の得意とするCAEやAR/VR技術と組み合わせたソリューションを提案しています。
企業ビジョンは、「技術とアイデアで、社会にサステナビリティとサプライズを」。日々多様化・複雑化する技術課題に向き合うお客様の課題を、期待を超える技術とアイデアで解決し、更にその先の変革へと導くことを目標に取り組んでまいります。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/
※ CAE(Computer Aided Engineering):ものづくりの研究・開発工程において、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上でシミュレーションし分析する技術。試作や実験の回数を劇的に減らすことで、開発期間や資材コストを大幅に削減できるメリットがある。
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本件に関するお問い合わせ:サイバネットシステム株式会社
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■ 内容について
エンジニアリングサービス事業部/太田
E-MAIL:optimus_info@cybernet.co.jp
■ 報道の方は
コーポレートマーケティング部/山本
E-MAIL:prdreq@cybernet.co.jp
■ 投資家の方は
IR室/目黒
E-MAIL:irquery@cybernet.co.jp
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※記載されている団体名、ブランド名、製品名、サービス名は、各所有者の商標および登録商標です。
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