がん治療に革命を:新しい抗がん剤の研究資金をCF実施中
*CF:クラウドファンディング
テーマは「がん治療に革命を!」とし、免疫のブレーキを解除する新しい抗がん剤を開発するための支援を募っています。期間は5月10日から7月10日までで、ふるさと納税制度を利用した寄付となっているため、税金控除の対象となります。
みなさまからの温かいご支援を心からお願い申し上げます。
概要
静岡県環境衛生科学研究所医薬食品部創薬プロジェクトチームは、静岡県発の創薬を目指し、この度、新規抗がん剤研究を進めるためクラウドファンディングを開始しました。テーマは「がん治療に革命を!新抗がん剤を創り、大切な人を救いたい!」です。低分子化合物でありながら抗体に匹敵する免疫のブレーキを解除する新しい能力を持つ化合物の創製を目指しています。
プロジェクトページ:https://www.furusato-tax.jp/gcf/2988
研究内容
現在、がんは2人に1人がなると言われており、誰もががんになる可能性があります。がん細胞は、免疫を抑制するタンパク質を利用して、巧みに免疫の攻撃から逃げています。そのタンパク質はがん細胞と免疫細胞の表面に存在しており、手と手をつなぐように結合すると、免疫細胞は攻撃にブレーキをかけてしまい、がん細胞は逃げ延びて増殖していきます。
近年、この結合を阻害することでブレーキを解除し、がんを退治する薬として免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる新しい抗がん剤が開発されました。
ブレーキの解除には抗体と呼ばれる非常に大きな構造からなる化合物が用いられています。抗体は、コストが高く、医療費の高騰を引き起こしています。また、注射や点滴でのみ投与されており、場合によってはカテーテルという管をがんのある場所まで通して投与することもあり、患者さんには大きな負担となります。
そこで、抗体の力を超える化合物を低分子で見つけ出し、合成できれば、安価で負担の少ない飲み薬の抗がん剤が開発できると考え、一念発起して研究を開始しました。すでに免疫のブレーキを解除する化合物を見出しており、動物試験でがんの活性を約40%抑える作用があることを発見しました。
しかし、化合物の効果は新しい抗がん剤として開発するにはまだ十分ではありません。そこで、似た形の化合物を試作しながら、効果の高いものを創り出すこととしました。
現在の世の中は、新型コロナや世界情勢による物価高で、研究水準を維持するのが非常に困難になってきています。
そこで、今回、私たちはクラウドファンディングで研究資金を募集することとしました。
クラウドファンディングは、ふるさと納税制度を利用したものとなっており、5月10日から7月10日まで募集をしています。寄付をしていただくことで、住民税の控除や所得税の還付を受けられます。寄付いただいた方へ、プロジェクトホームページへのお名前掲載、研究室見学、研究成果発表会をご案内しています。
みなさまからの温かいご支援を心からお願い申し上げます。
クラウドファンディング概要
●募集期間:2024年5月10日~2024年7月10日
●目標金額:1,500,000円
●ホームページ:https://www.furusato-tax.jp/gcf/2988
●サポートいただいた研究費は、合成原料、合成試薬、有機溶媒、クロマトグラフィー、質量分析、核磁気共鳴測定、その他費用に活用させていただきます。
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