サッポログループとハウス食品が北関東~大阪間で共同輸送を開始
重軽混載輸送でトラック重量積載率約98%を実現 CO2排出量を年間約18t削減へ
本取り組みでは、サッポロビール群馬工場(群馬県太田市)とハウス食品関東工場(栃木県佐野市)を起点に、重量貨物である焼酎などと軽量貨物であるスナック菓子を積み合わせて輸送することで、重量積載率約98%を実現し、大幅に輸送効率を高めました。容積積載率も約13%向上し、両社それぞれで輸送していた従来の方法に比べ、CO2排出量は年間で約18t削減できる見込みです。(注1)
この活動は、激変する物流環境を見据えて中長期的な課題と対策を整理した「みらい物流」(注2)に基づきロジスティクス改革を進めてきたサッポロと、食品メーカーの垣根を超えた物流統合およびモーダルシフトなどの物流効率化を進めているハウス食品が、物流に関わる諸課題の解決に取り組むことで実現しました。共同輸送を進めるにあたり、両社と実運送会社にとって効率的かつ拘束時間を短縮できる運行計画を、サッポロとハウス食品、物流会社F-LINE株式会社(注3)が立案しています。
サッポロとハウス食品は、これからも互いに協力しながら活動の幅を広げ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
【ブロックトレインを使用したラウンド輸送のテスト運行も実施中】
サッポロとハウス食品は、ブロックトレイン(注4)を使用したラウンド輸送(注5)のテスト運行を実施しています。往路ではサッポロビール千葉工場から大阪物流センターへの輸送を、復路ではハウス食品関西物流センターから埼玉配送センターへ輸送することで、輸送区間の多くを鉄道にモーダルシフトするとともに、トラックの空車回送区間をなくし輸送効率を高める取り組みです。輸送時の安全性や効率性を検証し、2024年春以降の定期運行化を目指します。「物流2024年問題」(注6)を見据えたドライバーファーストの取り組みや輸送モードの多様化への解決策として、永続的な物流体制の構築に寄与していきます。
(注1)積載率、CO2削減量ともに、両社合計での算定結果。
(注2)2017年にサッポログループのロジスティクス部門が10年後にサッポログループの目指すべき物流施策を「みらい物流」と称して策定した。策定時点と10年後のメーカー物流のリスクを予測し、その対応策として「標準化」「可視化」「シェアリング」をベースに、効率化、システム支援、アライアンスを強化している。
(注3)2015年2月に、加工食品物流における新たなプラットフォームの構築を目指して食品メーカー6社により「F-LINEプロジェクト」が立ち上がりました。その後、2019年4月に、食品メーカー5社、味の素株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、カゴメ株式会社、株式会社日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループ株式会社の出資により誕生した物流会社がF-LINE株式会社です。
(注4)日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)の貨物列車のうち、特定の荷主(貨物利用運送事業者)によって一部またはすべての車両が貸し切りで運転されるもの。
(注5)トラックに積み込んだ貨物を目的地で降ろした後、別の貨物を積み込んで出発地まで帰ってくることによって、空車回送区間をなくし、車両の輸送効率を高める輸送形態のこと。
(注6) https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001620626.pdf
記
■サッポログループとハウス食品による北関東~大阪間での共同輸送
1.開始日 2023年12月11日
2.輸送区間 サッポロビール群馬工場(群馬県太田市)→ハウス食品関東工場(栃木県佐野市)
→ハウス食品関西物流センター(大阪府八尾市)→サッポロビール大阪物流センター(大阪府大阪市)
3.効果(見込) 従来の輸送方法と比較し、CО2排出量は年間約18t削減
※こくいもパッケージ表記「売上No.1」(株)インテージSRI+調べ甲乙混和芋焼酎市場 2022年3月〜2023年3月累計販売金額。全国・7業態計(SM/CVS/酒DS/一般酒店/業務用酒店/DRUG/ホームセンター)
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