【新刊】時代小説『いつわらざる蒼海』発売!その護送船は滅びるために出航した。描かれた三つの死は一心に神の愛の受容だろうか。安楽死、ルサンチマン、遵法心――若き医師は永遠者たるのか。
パレードブックスは、2024年12月13日(金)に『いつわらざる蒼海』(著:楓しゅん)をアマゾン限定で発売いたします。
■パレードブックス新刊
『いつわらざる蒼海』著:楓しゅん
あらすじ
幕末、無城大名蠣崎家の領地、蝦夷に城が建った。この歓喜のさなか一隻の軍船が長崎に出港した。難破したアメリカ乗組員を護送するためだった。そこに若い医師が乗船したのは春の頃。日本海を三か月で渡る安穏な旅路だった。ところが傷を負った黒人が縊死したことで一変する。だがそれは若い医師が見かねての絞殺だった。偽装を施したのだった。数日後、それを目撃した侍が海に転落死した。これは従事する足軽の長年のルサンチマンによる毒殺だった。「海は神の口、沈黙してくださる」と嘯くが蝦夷地を統治する負の縮図でもあった。
やがて長崎に近づく頃、半島の海賊船に襲撃される。明らかに幕府の隠滅するための工作であった。鎖国とは徹底した異国人の排除であり、それに憤った若い医師は渡米を決意する。
晩秋、軍船があたかも幽霊船のように戻ってきた。
曳航するようにペリーの黒船も箱館に現れたのである。
本について(著者の想い)
カラマーゾフの兄弟や高瀬舟などの文豪の小説であれ、人間の自由という実存性を問うことであると思う。神なき時代だから自由という地獄があるのだと哲学者は言うが、「神ありき」という時代である。宗教がこれだけ巨大化した時代にさらなる自由への問いが発せられる。何処に神がいるのではなく何故神が必要かでもない。神を希求する心が、呼び込んでいでいやしないか。
神が逃げ去った廃墟に我々は住んでいる。
かつて科学だった神の代わりに科学を現状に復活させばならない。
自由という素材から神の痕跡を組み立て文明は成った。文明は信じた神の姿の虚像である。しかし日本は栄え続ける。栄えることが遠い神の似姿である。こうした思いを幕末の医師は試行錯誤するのである。
■著者プロフィール
楓しゅん
京都芸術大学で文芸を学ぶ。札幌大学卒業。大阪芸術大学文学教授、長谷川郁夫の文章教室にも通い、文集をアマゾン発売する。2018年 さっぽろ市民文芸優秀賞受賞。2022年 銀河文学賞佳作。
■書籍情報
書籍:いつわらざる蒼海
著者:楓しゅん
出版社:パレード
発売日:2024年12月13日
ISBN:978-4-86522-431-3
仕様:四六判/並製/72ページ
定価1,045円(本体950円+税10%)
Paradebooks:https://books.parade.co.jp/category/genre01/978-4-86522-431-3.html
Amazon:https://amzn.asia/d/i0Tugr8
■出版社情報
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パレードブックスの自費出版
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Mail:paradebooks@parade.co.jp
パレードブックスの書籍紹介
URL:https://books.parade.co.jp
【会社概要】
商号:株式会社パレード
大阪本社:大阪府大阪市北区浮田1-1-8
東京支社:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-10-7
代表取締役:原田直紀
設立:1987年10月20日
資本金:4000万円
事業内容:広告企画・アートディレクション、グラフィックデザイン全般、Webサイト企画・制作、出版事業『パレードブックス』
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