新たな路面公共交通システムSRT導入に向けた社会実験を名古屋市でスタート
テラス型のバス停留所に「DNPモビリティポート」を提供
大日本印刷株式会社(以下:DNP)と中央復建コンサルタンツ株式会社(以下:CFK)は、愛知県名古屋市が進めている新たな路面公共交通システムSRT(Smart Roadway Transit)の導入に向けた社会実験に参画します。
本実験では、2023年9月16日(土)~11月30日(木)に、名古屋市広小路通のバス停2カ所(納屋橋・広小路本町)を「なごまちテラス」として暫定的に整備します。休憩できる施設や、周辺の見どころ・催し等の情報を表示するデジタル案内板「DNPモビリティポート」等も整備し、沿道と連携したイベントも開催する予定です。バスの乗降のしやすさ(正着性)・まちの回遊拠点としての機能・一般交通(自動車・自転車等)への影響を検証します。
【SRT導入に向けた社会実験のポイント】
名古屋市は、2026年開催のアジア大会や2027年度に予定しているリニア中央新幹線開業に向けて、都心部の回遊性の向上や賑わいの拡大を図るため、まちづくりと一体となった新たな路面公共交通システムSRTの導入を検討しています。SRTは、名古屋駅・栄・名古屋城・大須など、都心部の魅力ある地域をつないで人々の回遊性を高め、面として賑わいを拡大する新たな都市のシステムです。先進的な技術による快適な乗り心地やスムーズな乗降、洗練されたデザイン等のスマート(Smart)さを備え、路面(Roadway)を走ることでまちの回遊性や賑わいを生み出す新しい移動手段(Transit)という特性をSRT(Smart Roadway Transit)の名称で表しています。
今回、2023年度のSRT社会実験として、公共交通と歩行者を中心としたウォーカブルな(歩きやすい)空間と、バス利用者が乗り降りしやすい空間の形成を目指して、広小路通のバス停を「なごまちテラス」として暫定的に整備します。本実験では、CFKが全体の企画提案と各種調査・検証を実施します。DNPは「なごまちテラス」に設置する情報機器として「DNPモビリティポート」*1を提供します。SNSと連動した新しいデジタルマップ「DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム」*2を活用し、沿道のイベントや近隣の施設と連動した情報を「DNPモビリティポート」で提供して、回遊性の向上と周辺の賑わいづくりを支援します。また、DNPモビリティポートに格納した「アドインテAI Beacon」*3で、スマートフォンのWi-Fi/BLE(Bluetooth Low Energy)*4接続を活用した人流回遊データを取得し、分析も予定しており、今後のまちづくりや観光振興に役立てます。
○期間 : 2023年9月16日(土)~11月30日(木)
○場所 : 納屋橋バス停2番のりば、広小路本町バス停7番のりば
【今後の展開】
名古屋市は、都心部のさらなる活性化と、誰もが快適に移動できる最先端モビリティ都市の実現に向けて、まちのシンボルとなるSRTの導入を進めていきます。今回の社会実験で得られる検証結果を踏まえて、SRTに関連する各種事業の早期実現を図っていきます。
*1 DNPモビリティポート → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162665_1567.html
*2 DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム →
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162666_1567.html
*3 アドインテAI Beacon → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160841_1587.html
*4 BLE(Bluetooth Low Energy)は、低消費電力で通信が可能なBluetoothの通信規格のひとつです。
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