ラベル製品の資源循環に取り組む「J-ECOL」に参画
循環型社会を目指してラベル製品の使用済み剥離紙をリサイクル
シールやラベル等は、各種製品等の“モノ”に“情報”を加える手段の一つとして、人々の生活や企業等の事業活動で重要な役割を果たしています。一方、環境負荷の面では、粘着部分を保護する用紙(剥離紙)はシールやラベルの使用後に不要となります。また、剝がしやすくする材料が塗られているため、現状では製紙原料として使いにくく、その多くが再生資源として有効利用できていない状況です。DNPはJ-ECOLへの加盟等を通じて、循環型経済への移行に向けて、資源としての有効活用につながる、より安価で便利なシール・ラベルの展開などを推進し、環境負荷低減に貢献していきます。
【J-ECOLの概要と主な活動内容】
製品のバリューチェーン(原材料調達・製造・販売・使用・廃棄・回収等)に関わる全ての企業が一体となった資源循環モデルの構築に向けて、企業の枠を越えて取り組みます。例えば、使用済み剥離紙の提供企業をエンドユーザーとして、リサイクル企業との仲介を行うことで資源循環を支援します。また、複数の分科会活動も推進します。普及分科会で、加盟企業とともに剥離紙の資源化を進めるとともに、技術分科会で、再生しやすい剥離紙の検討、剥離紙から取り出す再生パルプの活用提案、使用済み剥離紙から再び剥離紙をつくる水平リサイクルの検討などを行います。
<主な活動内容>
(1)使用済み剥離紙の再生資源化の普及・促進
・分別ガイドラインの策定
・会員企業による分別周知活動
・使用済み剥離紙リサイクルの相談受付
・リサイクル企業とラベルユーザー企業のマッチング など
(2)リサイクル技術の確立支援
・再生しやすい剥離紙の設計、再生を促すための補助 など
(3)リサイクル状況の可視化・情報発信
・シールやラベル等に関する環境負荷の可視化
・普及・促進活動の進捗等に関する情報発信 など
【環境負荷の低減等に向けたDNPの取り組みについて】
DNPは常に事業活動と地球環境の共生を考え、環境問題への対応を重要な経営課題の一つに位置付けています。2020年3月には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた取り組みを加速させています。その一環としてDNPは、CO2の排出量を抑えた環境配慮型の「ラベル伝票」*2を開発し、2023年8月に発表しています。DNPは引き続き、持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしの実現に向けて、環境負荷の低減に向けた活動を推進していきます。
*1 一般社団法人ラベル循環協会(J-ECOL)WebサイトURL → https://www.j-ecol.or.jp/
会員一覧 → https://www.j-ecol.or.jp/aboutus
*2 環境配慮型「ラベル伝票」を宅配・通信販売・物流業者に提供開始 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20169584_1587.html
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