ナイジェリア 女子生徒の大量拉致から1年 【プレスリリース】

繰り返される紛争で避難民の子どもは倍増

ナイジェリア北東部の国内避難民キャンプに身を寄せている1歳の女の子と母親。親子はボコ・ハラムに村を襲撃されから、避難生活を強いられている。© UNICEF_NYHQ2015-0476_Esieboナイジェリア北東部の国内避難民キャンプに身を寄せている1歳の女の子と母親。親子はボコ・ハラムに村を襲撃されから、避難生活を強いられている。© UNICEF_NYHQ2015-0476_Esiebo

 

※本信は、ユニセフ本部の発信情報をもとに日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※関連する画像、動画は http://uni.cf/1CuqidB でご覧いただけます。


【2015年4月13日 ダカール(セネガル)/ジュネーブ/ニューヨーク発】

ユニセフが発表した最新レポートは、ナイジェリア北東部でのボコ・ハラム、政府軍、民間
の自衛軍の間での紛争によって、80万人もの子どもたちが家を追われたと報告しています。

■繰り返される悲劇、増え続ける行方不明の子どもたち
ボルノ州チボックで200人以上の女子生徒が誘拐されてまもなく1年が経過する今日、
ユニセフが発表したレポート『失われた子ども時代(原題:Missing Childhoods)』は、
ナイジェリア国内で避難を余儀なくされたり、国境を越えて隣国のチャド、ニジェール、
カメルーンなどへ逃れる子どもの数が、1年も経たないうちに倍増していることを明らかに
しています。また、紛争がナイジェリアとその周辺地域の子どもたちに、どれほど大きな
犠牲をさまざまな形で強いているのか、その概要を示しています。

・紛争によって避難民となった人はおよそ150万人。そのうち80万人が子ども(1年間で
倍増)です。
・ボコ・ハラムが武装集団となった2009年以来、1万5,000人が殺害されており、2014年
だけで7,300人以上が殺されています。
・拉致された子どもたちは、戦闘員、料理人、荷物運び、見張り役、また子ども自身が
武器として使われています。
・少女たちは兵士との結婚を強要されたり、レイプの被害にあっています。
・学校の教員や生徒たちは、意図的に標的にされてきました。2014年末までに、300校
以上の学校が壊され、少なくとも196人の教員と314人の生徒が殺されました。
・学校に行くことができないナイジェリアの子どもは、2007年時点の800万人から、
1,050万人に増えました。これは世界で最も多い数です。

「200人以上の女子生徒が誘拐されたチボックの事件は、ナイジェリアやこの地域で途方
もない規模で繰り返されてきた、終わりなき悲劇の一つにすぎません」ユニセフの西部・
中部アフリカ事務所代表のマニュエル・フォンテーンは話しました。「ナイジェリアでは、
誘拐、武装勢力による徴用、襲撃、また武器として使われたり暴力から逃げたりする中で、
たくさんの子どもたちが行方不明になっています。彼らはみな、自分の子ども時代を取り
戻す権利をもっているのです」


ユニセフは、この危機への人道支援を強化してきました。この6カ月間、紛争で被害を
受けたナイジェリア、ニジェール、カメルーン、チャドの6万人の子どもたちに、
カウンセリングや心のケアを提供して、彼らのつらい記憶やストレスを和らげ、精神的な
苦しみに向き合うための支援をしています。また、安全な水や保健サービスを提供したり、
仮設の学習スペースを設置して子どもたちが再び教育を受けられるようにしたり、栄養
不良の子どもたちへの治療ケアの支援を行っています。

資金状況は非常に厳しく、ユニセフはナイジェリアとその周辺地域での人道支援活動への
資金支援の増加を国際社会に訴えています。2015年にナイジェリアでの人道支援活動に
必要な資金2,650万米ドルに対し、ユニセフが確保できているのはわずか15%です。また
カメルーンでの活動資金に対しては17%、ニジェールでは2%、そしてチャドでは1%と
いう状況です。

■ソーシャル・ネットワーク・キャンペーン:#bringbackourchildhood
ユニセフは、ナイジェリアでいまも拉致されたままでいる女子生徒たちはもちろん、
紛争によって家族から引き離されたり、故郷を失ったたくさんの子どもたちの状況に、
国際社会が目を向け、声をあげるプラットフォームとして、SNSサービスのひとつである
スナップチャットやツイッター、フェイスブックなどを利用したキャンペーンを開始
しています。
キャンペーンの詳細は、bringbackourchildhood.tumblr.comでご覧いただけます。


■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会  広報室 
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Laurent Duvillier,  ユニセフ・ダカール  TEL:  + 221 77 740 35 77,
Eメール: lduvillier@unicef.org

Rose Foley, ユニセフ・ニューヨーク本部   TEL:  + 1 917 340 2582, 
Eメール: rfoley@unicef.org


* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
  任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

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業種
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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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