ERPC、Solana RPC・WebSocket・Geyser gRPC 基盤を大規模アップグレード — 主要外部 RPC サービスとの実測比較でライブアプリ向け性能が大幅向上
Frankfurt 実測で主要外部 RPC 比 HTTP getSlot 約 1.7 倍・WebSocket 接続 約 1.8 倍・初回通知 約 2.3 倍を確認

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、本日、Solana RPC、WebSocket、Solana Geyser gRPC 基盤を対象とした大規模アップグレードを実施したことをお知らせいたします。
今回のアップグレードでは、最高性能クラスの大型ノードを追加し、Solana RPC、WebSocket、Geyser gRPC、内部 gateway、リアルタイムデータ配信アダプタ、ネットワークソフトウェア、サーバー構成を横断して改善しました。これまで蓄積してきた負荷傾向、購読パターン、メソッド別の利用状況、ライブアプリケーションで発生しやすい遅延要因をもとに、実利用に近い経路で性能を引き上げています。
Frankfurt の同一クライアント環境における主要外部 RPC サービスとの実測比較では、HTTP getSlot の中央値、WebSocket 接続、WebSocket transactionSubscribe 互換機能の初回通知、slot freshness、errors など、ライブアプリケーションにとって重要な複数の指標で ERPC が高い性能を示しました。
今回の改善は、特定の新規プランだけに限定するものではなく、ERPC の Solana RPC および Solana Geyser gRPC 系プラン全体を対象に順次反映されます。特に Solana RPC と Geyser gRPC の利用体験への影響が大きく、Frankfurt で確認された改善をもとに、他リージョンにも順次適用を進めています。
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主要外部 RPC サービスとの実測比較でライブアプリ向け性能が大幅向上
今回の比較は、Frankfurt に配置した同一クライアント環境から、ERPC と主要外部 RPC サービスを同条件で計測して行いました。HTTP getSlot、WebSocket slotSubscribe、WebSocket transactionSubscribe 互換機能など、ライブアプリケーションで体感差につながりやすい経路を中心に確認しています。
代表的な実測結果では、HTTP getSlot の中央値が ERPC 23.4ms、主要外部 RPC サービス 39.9ms となり、ERPC が約 1.7 倍高速でした。WebSocket 接続では、ERPC 87ms、主要外部 RPC サービス 157ms となり、ERPC が約 1.8 倍高速でした。WebSocket transactionSubscribe 互換機能の初回通知では、ERPC 240ms、主要外部 RPC サービス 556ms となり、ERPC が約 2.3 倍高速でした。
Solana のライブアプリケーションでは、単純な平均レイテンシだけでなく、接続確立、初回通知、リアルタイム購読の安定性、slot freshness、エラーの有無が重要です。特に、オンチェーンイベントの検知、取引アプリ、監視システム、アラート配信、分析基盤、bot、バックエンド API では、最初の通知がどれだけ早く届くか、購読開始後にどれだけ安定してデータを受け取れるかが、その後の処理開始タイミングを左右します。
今回の比較では、processed および confirmed の slot freshness において、ERPC と主要外部 RPC サービスは同一 slot を観測しました。WebSocket slotSubscribe でも、両者は同時刻に同一 slot を観測しており、ERPC は接続速度で優位性を示しながら、slot freshness では差がない結果となりました。エラー数はいずれも 0 でした。
HTTP、WebSocket、Geyser gRPC を単体ではなく一体で改善
今回のアップグレードは、単にサーバーを追加しただけの改善ではありません。Solana RPC の HTTP 経路、WebSocket 経路、Geyser gRPC 経路、内部 gateway、リアルタイムデータ変換アダプタ、配信プロセス、ネットワークソフトウェアを一体で見直しています。
Solana アプリケーションの実運用では、HTTP RPC だけが速くても十分ではありません。WebSocket の接続が遅い、初回通知が遅れる、リアルタイム購読の throughput が伸びない、Geyser gRPC から WebSocket 互換レイヤーへ変換する過程で遅延が発生する、バックエンド処理が高負荷時に詰まる、といった要因が重なることで、実際のアプリケーション体験は大きく変わります。
ERPC では、HTTP、WebSocket、Geyser gRPC を分離した個別機能としてではなく、Solana データを受け取り、処理し、配信し、アプリケーションへ届ける一連の経路として改善しています。今回の大型ノード追加、ネットワークソフトウェア改善、gateway 改善、WebSocket adapter 改善、Geyser gRPC 経路の最適化は、この一体的な考え方に基づくものです。
Geyser gRPC 経路と WebSocket adapter の改善により初回通知を強化
今回の改善で特に大きな効果が見られたのが、Geyser gRPC 経路と WebSocket adapter の組み合わせです。ERPC では、Geyser イベントとして受け取ったリアルタイムデータを、WebSocket 互換レイヤー経由でも扱いやすい形で提供しています。
Frankfurt の同一クライアント環境で行った transactionSubscribe 互換機能の比較では、ERPC は初回通知 240ms、errors 0 を記録しました。主要外部 RPC サービスは初回通知 556ms、errors 0 でした。初回通知では ERPC が約 2.3 倍高速であり、継続的な配信性能についても同等以上の水準を確認しています。
この結果は、単に通信距離だけで説明できるものではありません。Solana のリアルタイムデータ配信では、ノード性能、Geyser gRPC の取り回し、gateway の処理、WebSocket 変換、queue の扱い、fanout 構成、ネットワークソフトウェアの効率が組み合わさって最終的な到達性能を決定します。ERPC は、これらを日々の負荷傾向と実測結果に基づいて継続的に改善しています。
slot freshness を維持したまま接続と初回通知を高速化
速度改善においては、速く届くだけでなく、古いデータを速く返していないかを確認することも重要です。今回の比較では、ライブアプリケーションで主に利用される processed および confirmed の getSlot freshness において、ERPC と主要外部 RPC サービスは同一 slot を観測しました。
WebSocket slotSubscribe でも、両者は同時刻に同一 slot を観測しており、ERPC は接続速度で優位性を示しながら、slot freshness では差がない結果となりました。slotSubscribe の接続時間は ERPC が 87ms、主要外部 RPC サービスが 157ms であり、ERPC が約 1.8 倍高速に接続しています。
一方で、RPC や WebSocket の性能は、リージョン、時間帯、クライアント配置、購読条件、負荷状況によって変動します。ERPC では、中央値、p95、最大値、初回通知、throughput、slot freshness、エラー率を分けて確認し、実用上重要な指標を継続的に改善対象として扱っています。今回のアップグレードは大きな前進ですが、単発の結果で終わらせるのではなく、各リージョン、各メソッド、各ワークロードでの改善を続けます。
Burst を含む WebSocket / RPC 互換レイヤーの対応範囲も拡充
今回のアップグレードでは、性能改善に加えて、Burst を含む Geyser gRPC 系エンドポイント周辺の WebSocket / RPC 互換レイヤーにおいて、対応メソッドも拡充しています。
一例として、getVersion、getSlot、getBlockHeight、getLatestBlockhash、isBlockhashValid などの標準的な確認系メソッドへの対応を追加しました。これにより、リアルタイム購読だけでなく、周辺の状態確認や補助的な問い合わせも、より扱いやすい構成へ近づいています。
ERPC は、固定された機能表だけを提供する静的なサービスではありません。ご利用者の皆様が実際に使うメソッド、購読条件、クエリ、アプリケーション要件をもとに、対応範囲を継続的に広げています。特定のメソッド、リクエスト、購読条件、WebSocket 互換機能、Geyser gRPC の使い方で問題がある場合は、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成のうえ、ご相談ください。具体的なリクエスト内容、期待する挙動、発生しているエラー、利用用途を共有いただくことで、今後の対応拡充や改善の参考にさせていただきます。
全 Solana RPC・Geyser gRPC 系プランを対象に順次反映
今回の改善は、特定の専用構成だけに閉じたものではありません。ERPC の Solana RPC、WebSocket、Solana Geyser gRPC 系プラン全体を対象に、全リージョンへ順次反映していきます。
Frankfurt では、すでに主要外部 RPC サービスとの実測比較において大きな改善を確認しています。今後は、この改善を全リージョンへ順次適用し、各地域の利用状況、負荷傾向、ネットワーク経路、サーバー構成に応じてチューニングを進めます。
ERPC の強みは、単発の新機能追加だけではなく、実運用から得られるデータをもとに、既存プランの性能、対応メソッド、配信経路、サーバー構成を継続的に改善できる点にあります。Solana の本番環境では、ネットワーク状況、トラフィック、利用メソッド、購読量、リージョンごとの需要が常に変化します。ERPC は、こうした変化に合わせて進化する Solana 特化プラットフォームとして、日々の改善を継続しています。
同一クライアント環境に基づく実測値を継続改善に反映
ERPC では、外部サービスとの比較で得られた実測値も、継続的な改善に反映しています。今回の計測では、Frankfurt の同一クライアント環境から HTTP getSlot、WebSocket 接続、WebSocket transactionSubscribe 互換機能の初回通知、slot freshness、errors などを分けて確認しました。
Solana RPC や WebSocket の性能は、利用リージョン、クライアント配置、購読条件、メソッド、時間帯、負荷状況、バックエンド構成によって変動します。そのため ERPC では、単一の平均値だけではなく、接続確立、初回通知、slot freshness、エラー率など、実際のアプリケーション処理開始に影響する指標を重視しています。
ご利用者の皆様にとって重要なのは、自分のアプリケーションに必要なデータが、必要な速度と安定性で届くかどうかです。ERPC は、この実用性能を高めるために、Solana RPC、WebSocket、Geyser gRPC、Shredstream、VPS、ベアメタルサーバーを同一プラットフォーム上で改善し続けています。
対象プランのフリートライアルと実ワークロードでの検証
現在、対象プランではフリートライアルをご利用いただけます。ERPC ダッシュボードから対象プランをご確認いただき、今回の Solana RPC、WebSocket、Geyser gRPC 基盤の改善を、実際のワークロードに近い形でお試しいただけます。
Solana アプリケーションでは、ベンチマーク上の数字だけでなく、自分のアプリケーションがどのメソッドを使うのか、どのリージョンから接続するのか、どの程度の購読量があるのか、初回通知を重視するのか、throughput を重視するのか、slot freshness を重視するのかによって、最適な構成が変わります。
ERPC ダッシュボードでは、Solana RPC、WebSocket、Solana Geyser gRPC などの各プランを確認し、現在の構成に合わせて導入できます。すでに ERPC をご利用中の皆様も、今回の改善が反映された環境で、既存ワークロードの応答速度、購読性能、対応メソッドをご確認ください。
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Solana 特化インフラとして継続的に改善
ERPC は、Solana RPC を単なる API エンドポイントとして提供するのではなく、Solana アプリケーションの実行品質を支える基盤として改善しています。Solana では、HTTP RPC、WebSocket、Geyser gRPC、Shredstream、SWQoS、サーバー配置、バリデータ品質、ネットワーク経路、処理ノードの性能が、アプリケーションの速度と安定性に直接影響します。
ELSOUL LABO は、オランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。Solana RPC インフラ、バリデータ運用、リアルタイムデータ配信、AI エージェントによる運用・開発支援に関する研究開発を継続しており、その成果は ERPC、SLV、SLV AI、AS200261 Solana 特化データセンターを含む各種サービスに反映されています。
今回の大規模アップグレードも、その継続的な研究開発の一部です。高性能大型ノードの追加、ネットワークソフトウェアの改善、gateway の改善、WebSocket adapter の改善、Geyser gRPC 経路の改善、対応メソッドの拡充を通じて、Solana ライブアプリケーションに必要な基盤性能をさらに高めています。
ERPC では今後も、Solana RPC、WebSocket、Solana Geyser gRPC、Solana Shredstream、VPS、ベアメタルサーバーを含む Solana 特化インフラ全体の改善を継続してまいります。ご利用者の皆様が、より速く、より安定して、より多くの Solana データを扱える環境を提供し、開発者の皆様がアプリケーション開発と本番運用に集中できる基盤を整えてまいります。
お問い合わせ
Solana RPC、WebSocket、Solana Geyser gRPC、Burst、対応メソッド、フリートライアル、既存プラン、リージョン、ベンチマーク、構成相談に関するお問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成のうえ、ご相談ください。
特定のメソッド、購読条件、クエリ、WebSocket 互換機能、Geyser gRPC の利用方法で問題がある場合も、具体的なリクエスト内容と期待する挙動を添えてご相談ください。ERPC では、実際の利用要件をもとに、対応範囲と性能改善を継続的に進めています。
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