NVIDIA が地球気候デジタル ツインを発表
カリフォルニア州サンノゼ – GTC – 2024 年 3 月 18 日 –気候変動が原因の異常気象による 1,400 億ドル(https://www.google.com/url?q=https://www.nature.com/articles/s41467-023-41888-1&sa=D&source=docs&ust=1709253895488103&usg=AOvVaw0ljFz2kNVOVNFP8zkvBC6I)の経済損失に向けた取り組みを加速するため、NVIDIA は本日、かつてない規模で気象と気候のシミュレーションとビジュアライゼーションを行う、Earth-2 気候デジタル ツイン クラウド プラットフォームを発表しました。
本日別途発表された NVIDIA CUDA-X™ マイクロサービス(https://nvidianews.nvidia.com/news/generative-ai-microservices-for-developers)の一部である、NVIDIA DGX Cloud™(https://www.nvidia.com/ja-jp/data-center/dgx-cloud/) 上の Earth-2 の新しいクラウド API を使用すると、事実上すべてのユーザーが AI を活用したエミュレーションを作成し、地球規模の大気や局地的な雲量から台風や乱気流に至るまで、インタラクティブな高解像度シミュレーションを迅速に提供できるようになります。
Earth-2 アプリケーション プログラミング インターフェイスは、200 億ドル規模の気候テック産業の企業が所有する独自のデータと組み合わせることで、従来の CPU 駆動のモデリングでは数分から数時間かかっていた警告や最新の予測を、数秒で提供することを可能にします。
NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang)は次のように述べています。「気候災害は今や常態化しています。歴史的な干ばつ、壊滅的なハリケーン、世代を超えた洪水が憂慮すべき頻度でニュースに取り上げられています。Earth-2 Cloud API は、異常気象へ備え、異常気象を緩和するために行動するよう促すものです」
気候テックのための画期的な生成 AI
Earth-2 の API は AI モデルを提供し、CorrDiff と呼ばれる新しい NVIDIA 生成 AI モデルを採用しています。これは最先端の拡散モデリングを使用しており、現在の数値モデルよりも 12.5 倍高い解像度の画像を 1,000 倍の速度で、3,000 倍のエネルギー効率で生成します。さらに、粗い解像度の予測の不正確さを修正し、意思決定に重要な指標を統合します。CorrDiff は、超解像度を実現し、利害関係者にとって興味深い新しい指標を合成し、高解像度のデータセットから詳細な局所気象の物理現象を学習する、この種では初めての生成 AI モデルです。
台湾の中央気象局(CWA)は、これらの拡散モデルを使用して、台風の上陸位置をより正確に予測することを計画しています。台風警報が発令された場合、台湾の国家災害防救科技中心(NCDR)などの関連機関が作成する質の高い情報に基づいて早期の避難を実施し、死傷者を最小限に抑えることが優先されます。過去10年間で、台風による死者数は減少しています。
「台湾は世界的なサプライチェーンの重要な構成要素であり、洪水リスク分析と避難準備は私たちの任務の中核です」とCWAの副局長である程家平(Cheng Chia-ping)氏は述べています。
2000 年以来、136 を超える台風が台湾を襲っており、Earth-2 を使用してこれらの影響を軽減することが、災害情報の質と解像度を向上させる鍵となる、と NCDR は述べています。
Earth-2 Cloud API のもう 1 つの重要なコンポーネントは、個人やチームが Universal Scene Description(OpenUSD)ベースの 3D ワークフローとアプリケーションを開発できるようにするコンピューティング プラットフォームである NVIDIA Omniverse™ (https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/)です。
気象データの予測と洞察の世界的リーダーである The Weather Company は、自社の気象データと Weatherverse ツールを Omniverse に統合し、デジタル ツインを構築している顧客が実際の気象条件の影響をかつてないほどよく理解し、視覚化できるようにすることを計画しています。The Weather Company はまた、同社の Weatherverse サービス、エンタープライズ レベルの気象インテリジェンスのための Weather Engine ソリューション、および新しい高解像度気象モデリング製品への NVIDIA スコアベースの生成 AI の使用を検討する予定です。
The Weather Company CEOのSheri Bachstein 氏は次のように述べています。「現在および将来の気象および気候関連の課題に効果的に対処するには、信頼できる世界規模の実際の気象データと洞察をデジタルツイン環境に組み込んで、気象の影響をより適切に分析、計画、シミュレーションすることが、これまで以上に重要になっています。私たちは長年にわたって NVIDIA と協業し、当社独自の気象モデリング システムである GRAF の GPU アクセラレーションに取り組んできましたが、Earth-2 API を採用することで、より高解像度でエネルギー効率の高いシミュレーションをより低コストで実現する予定です」
Earth-2 API を早期に導入した企業としては、Spire や Meteomatics などの気象分析プラットフォーム企業が挙げられます。これらの企業は、独自のデータ ソースとデータ同化を基盤にして正確な予測を行うことができます。また、スタートアップ企業の Tomorrow.io、north.io、ClimaSens も気候技術アプリケーションの新しいソリューションを模索しています。
DGX Cloudを活用したコンピューティング
Earth-2 API は DGX Cloud を使用して、気候および気象ソリューションのフルスタック アクセラレーションを提供します。これには、FourCastNet、GraphCast、ディープラーニング天気予報などのモデルに最適な AI パイプラインが含まれます。また、最新の NVIDIA Grace Hopper™ システム上の ICON などの数値天気予測モデルの GPU アクセラレーションも含まれています。NVIDIA DGX GH200、HGX™ H100、OVX™ スーパーコンピューター上で実行される Earth-2 は、前例のない速度と規模で地球規模の気候シミュレーションを、シミュレート、視覚化するための道を示すかもしれません。
NVIDIA について
1993年の創業以来、NVIDIA(https://www.nvidia.com/ja-jp/) (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、産業用メタバースの創造を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。詳細は、こちらのリンクから:https://nvidianews.nvidia.com/
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