NHKの8K番組『国宝へようこそ』の出版化！国宝の圧倒的なリアリティーを体感する美術愛蔵本シリーズの最新刊！

2月26日発売の『NHK8K国宝へようこそ』最新刊は『迎賓館赤坂離宮』と『姫路城』。

1000件を超える国宝の中から名宝中の名宝を選定して美のディテールに迫る８K番組の出版化。豊富な高精細画像で国宝の美をていねいに再現し、胸前にひろげるページの中で、受け継がれてきた至宝のディテールを鑑賞する新シリーズ。

• 体感する。明治の匠の技、昭和の精緻な美

 

 

――迎賓館赤坂離宮

　東京都心部のビル群を背景に建つ迎賓館赤坂離宮は、日本初の本格的な西洋風宮殿建築。創建は1909年（明治42）。明治の日本の匠たちが技の限りを尽くした洋館は、1974年（昭和49）に国の迎賓施設として華麗な変貌を遂げ、今も世界のお客様を温かく迎える場所として生き続けている。本書で解説を担当した平賀あまなさん（東京工業大学特任准教授）が、設計者の建築家・片山東熊（1854～1917）の言葉を紹介している。「若し夫れスエズ運河を過ぎて東に向へば、少くともクラシツク建築としては是ほどのものは他に見ることは出来ないのである」。本書には、特別参観の機会を得て現地を訪れてもなかなか視認することのできない細部の命が満ちている。たとえば天井に描かれた″チャリオットに乗る暁の女神″、壁面を飾る″鎧武者の金のレリーフ″″西陣織の紋ビロード″、花鳥を描いた究極の″七宝焼″、華やぐ大シャンデリアの″クリスタルガラス″……。「匠の技」「精緻な美」「おもてなしの心」を、篤とご覧いただきたい。

本書内の写真の一部を並べ直してご紹介しています。

 

 

• 体感する。無双の美、「戦国を終わらせるため」の鉄壁の守り

――姫路城

　城郭建築の最高傑作と謳われる姫路城は、別名・白鷺城。どの角度からの眺めも見る者を魅了するこの姫路城をつくったのは、戦国武将・池田輝政（1564～1613）だ。1608年（慶長13）～09年（慶長14）にかけて築城した池田輝政のコンセプトについて、本書で解説を担当する中元孝迪さん（兵庫県立大学特任教授）が三点を挙げる。第一に「最強の防衛力」、第二に「最高の美しさ」、そして第三に「最高度の政治性」。「防衛力」つまり守りのための備えは、たとえば城内各所の壁に設けられた狭間、あるいは天守閣内部につくられた隠し部屋。「美しさ」はたとえば連立式天守のスカイライン（屋根の稜線）の変幻、あるいは白漆喰総塗込の白壁や屋根瓦の目地に見る、とにかく真っ白であることの力。「政治性」は姫路という立地を意識し、西国と大坂の間に位置して緩衝を担いながら、戦国の世を終え平和を願う意思をあらわした縄張り（設計）や構造物の荘重。このコンセプトを、城門をくぐり、城内をめぐり、大天守の最上階に向かうページの流れのなかで体感する。 

本書内の写真の一部を並べ直してご紹介しています。

• 商品情報

 

書名：NHK8K国宝へようこそ　迎賓館赤坂離宮
出版社：NHK出版
発売日：2022年2月26日
定価：4,180円（税込）
仕様：菊倍判変型（280×220mm）・上製
ページ数：144ページ（4c128＋1c16）
ISBN：978-4-14-081893-0 C0070
URL：https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818932022.html
 

 

 

 

書名：NHK8K国宝へようこそ　姫路城
出版社：NHK出版
発売日：2022年2月26日
定価：4,180円（税込）
仕様：菊倍判変型（280×220mm）・上製
ページ数：144ページ（4c128＋1c16）
ISBN：978-4-14-081894-7 C0070
URL：https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818942022.html