父子関係に困っている母親は9割。発達障害グレーゾーンの子どもとパパの関係の困りごとアンケートTOP10調査~パステル総研データリサーチ結果報告~

発達障害グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関「パステル総研」を運営する株式会社パステルコミュニケーション(本社:東京都豊島区/代表取締役:吉野加容子)は、父子関係の困りごとを解析するアンケート調査を実施。「父親が子どもを否定する」が母親の悩みごと第1位ということが分かりました。TOP10と合わせてアンケート結果をご報告します。〈https://desc-lab.com/179409/

こんにちは。発達グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さない、5年かかっても見つからなかった悩みの解決方法が5分で見つかることを目指す「パステル総研」です。


内閣府の男女共同参画白書平成30年版によりますと、「日本の夫(6歳未満のこどもを持つ場合)の家事・育児関連時間は、83分と国際的にみて低水準」であることが分かりました。(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-03-08.html )


お子さんと父親の関係は、時間だけをみると低いということがわかります。発達障害グレーゾーンのお母さんからの相談の中で多く聞くことの1つにも、父子関係があります。そこで実際にどのような困りごとを抱えているのかアンケート調査を実施しました。


【調査概要】
 調査期間:2024年5月17日~5月19日(3日間)
 回答者:パステル総研読者/メルマガ読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャー 計136名
 調査方法:インターネット調査


  • 現在パパとお子さんの関係で困りごとを抱えていますか。

90.4%の方が父子関係の困りごとがあると回答しました。



  • 父と子の関係に初めてお悩みを持ったのはいつですか。

1年未満は9.8%で、3-4年と5-6年が15.6%と一番多く、1-4年の間を合計すると37.7%、4-7年の間を合計すると31.1%と長期間に渡ってパパとお子さんとの関係に困りごとを抱えていることがわかりました。



  • 何歳の時から困りごとがありますか。(小学生以下の回答より)

67.8%が小学校に入学する前にパパとお子さんの関係に困りごとを抱えているということがわかりました。

4歳からが一番多く17.2%、次に3歳からが13.8%、5歳から11.5%と続きました。小学校に入学する6歳では10.3%で、小学校1年生までに78.2%がパパとお子さんの関係の困りごとを持ち始めていることが伺えました。



  •  父子関係の困りごとトップ10

困りごとがあると回答された123名の方に、具体的にどんな困りごとがあるのか当てはまるものを答えていただきました。

第1位「父親が子どもを否定する(「それじゃダメ」「なんでできないんだ」など」)と回答した方は47.2%、

第2位「父親が子どもによくお説教をする」と回答した方が39%でした。

発達障害・グレーゾーンのお子さんにダメなことややらないといけないことを説明して分からせようと理詰めで対応されているパパの様子をみて、父子関係がよくならず困られている方が多いことが分かります。


第3位「父親の子どもへの要求が高すぎる」35%で、子どもの発達段階に合わないレベルをパパが望んでいて、それが子どもにあっていないとママが理解していることが伺われます。


第4位は「父親が子どもと関わる時間が少ない」33.3%という日本の多くのパパが抱えているといわれている困りごとがランクイン。関わる時間が少ないと子どもの様子もわかりにくく、関係性も深まりにくくなりがちです。どれくらいの時間をパパが子どもと過ごしているのか質問しました。



  • お父さんが平日に子どもと過ごす時間

平日は30分未満が32.6%、30-60分未満が23.7%、1〜2時間未満が23.7%と80%のパパは平日は子どもと過ごす時間は限られていることが伺えました。



  • お父さんが週末に子どもと過ごす時間

週末は、6時間以上が42.2%と長い時間を子どもと過ごせているパパがいるようでした。一方で週末も30分未満が14.1%、2時間未満(合計)は30%弱となります。子どもと過ごす時間が少ないパパが一定数いることが分かりました。


父子関係の困りごとトップ10の5位以降に戻ります。

第5位は「父親が子どもへ激しく怒りを爆発させる」32.5%で、パパの感情コントロール・癇癪の課題が浮き彫りになってきました。子どもへ激しく叱責しても子どもは萎縮するだけで行動を変えられないことになり、さら叱られるという悪循環のループに陥ってしまうことになりがちです。


その他の困りごとをご紹介します。


6位「子どもが父親を避ける」 27.6%

7位「子どもが父親を嫌っている」26%

8位「子どもが父親を怖がる」 23.6%

9位「子どもが父親に対して怒る」18.7%

10位「父親が子どもに無関心」17.1%

 

「父親が子どもを邪険に扱う」 16.3%

「父親が子どもを甘やかしすぎる」15.4%

「子どもが父親に暴言を吐く」 13.8%


6位以降は、子どもの父親への関わり方もランクインしていました。避けたり、嫌ったり、怖がったり、怒ったり。父子で安心安全な関係が築かれていないことにママが困っていることが伺えます。


パパと子どもとの関係に困っているママはどんな対応をしているのでしょうか。


  • これまでに困りごとを解決するために、具体的に取り組まれたことがありましたら教えてください。

「父親に子どもの特性にあった対応をするようにお願いする」と回答された方が57.4%と半数以上でした。

パパにもママと同じように子どもの特性を理解して、その特性にあった対応をして欲しいと願われていることが伺えます。


次に多いのは、「子どもの発達について自分が学んでいることを父親に共有する」53.3%そして、「父親に子どもの特性を説明する」52.5%です。こちらも子どもの発達・特性についてのママの学びを共有されて理解をしてもらうことで関係改善を望まれていることが伺えます。


そして、「父親ができていることを母親が肯定する・感謝する」という回答も27.9%の方がしていました。ママがパパに対して肯定したり感謝して、パパとの関係をスムーズにすることで、パパの子どもに対する肯定的な行動が増えていくことを願われていることが伺えます。


その後「医者から父親に子どもの特性を説明してもらう」という回答は6.6%と第3者からパパへアプローチしてもらう取り組みを試みられた方もいらっしゃいました。


このことから、ママがパパとお子さんとの関係の困りごとをママ自身の対応を変えながら試行錯誤している様子がよく分かります。



  • 様々な対応をしている中で、状況が改善されているか伺いました。

65.6%の方が「いいえ」と回答。


多くのママが、子どもの特性や発達の知識、子どもの発達にあった関わり方をパパに共有したりして対応していますが、パパと子どもの関係が改善されていないということが分かりました。



  • 改善していない原因を伺いました。


✓特性があっても、ただの甘えだと思っている。やればできると思っている。

 

✓父親が聞き耳を持たないというか、自分たちの育った時代との違いを理解しようとしない。

 

✓父親の考えが凝り固まっている。わたしの話を聞かない。


 というようにママの話を聞いてもらえない状況にあることが分かりました。



✓夫に対して肯定の注目が少ないから、わたしに言われたことで自分が否定されたと受け取っている。

 

✓父親の方は、あまり感謝できていない。

 

✓自分と夫の信頼関係(のなさ)。


というように、ママの話を聞いてもらえていないのは、ママとパパの夫婦のコミュニケーションがスムーズでないことも原因と考えられていることが伺えました。


また、

  

✓父親も発達障害の為、人の気持ちを理解したり空気を読んだりできないことが原因だと思われる。

 

✓父親の発達の特性が原因だと思います。


というようにパパの発達特性があることから、改善が難しい状況にあることも分かりました。

  

パパと子どもの関係がよくない状況が続くと、家の中の雰囲気が悪くなったり、家の中が安心・安全な場所ではなくなってしまって、ママ自身の心身もしんどくなったりしがちです。


  • 改善しましたか?という質問に「はい」と回答した34.4%のママからどのように改善したのか伺いました 

✓不登校の間に勉強させようとしなくなった。

 

✓癇癪を起こしても、あまり怒らないようになった。

 

✓否定することはほぼなくなりました。

 

✓子どもに直接、正論や意見をぶつけなくなった。


 というようにパパの関わり方が変化していることが伺えます。



✓多少は穏やかになった。それは子どもが落ち着いたから。

 

✓私が「娘はいまこんな気持ちだよ」と伝えることで、すぐに怒りを納めることができるようになってきています。



というようにママが子どもへの対応を変えることで、子どもが落ち着いて、パパも穏やかになったり、ママが子どもについての理解を深めてそれをパパに代弁してあげることで、パパの反応も変わってきていることが伺えます。


やはり父子関係の困りごとのカギは、お家でのママの対応ということが分かります。

いくら説明しても聞く耳を持ってくれないパパ、発達特性があるパパにどう対応していったら良いのか?



「困りごとに対して効果的な解決方法が分かる勉強会や小冊子があれば、参加したり読んだりしてみたいですか?」という質問には、91.8%が「やってみたい」と回答しています。

ママたちのパパとお子さんの関係の困りごとのためにやれることはやってみたいという想いが伝わってきました。


パステル総研では、長期化するパパとお子さんの関係の困りごとを早期に解決する方法をお届けしたいと考えています。お子さんとパパに合った対応を知り、お母さんがお家で困りごとを解決するコツを小冊子にまとめてリリースいたします。 こちらの小冊子は6月19日にリリースを予定しています。お知らせをお受け取りになりたい方はこちらからメルマガにご登録ください。


【データリサーチに関する詳しい報告はこちら】

https://desc-lab.com/179409/

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【会社概要】

社名:株式会社パステルコミュニケーション

代表者:吉野加容子

所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階

事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業

URL: https://desc-lab.com/

「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動、「健やか親子21」応援メンバー


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会社概要

URL
https://desc-lab.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都豊島区東池袋サンシャイン60 45階
電話番号
-
代表者名
吉野 加容子
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年08月