衛星を用いた温室効果ガス観測事業をグローバルで展開する「GHGSat」へ投資
~地球上の温室効果ガスの排出源を施設単位で検知し、地球温暖化の抑制へ貢献~

三菱電機株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
Climate Investment
GHGSat Incorporated
三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:漆間 啓、以下:三菱電機)、株式会社三菱UFJ銀行(本社:東京都千代田区、取締役頭取執行役員:大澤 正和、以下:三菱UFJ銀行)、Climate Investment(本社:英国 ロンドン、CEO:Pratima Rangarajan)は、2026年10月、衛星を用いた温室効果ガス(GHG)の観測事業をグローバルで展開するGHGSat Incorporated(本社:カナダ ケベック州、CEO & President:Stephane Germain、以下:GHGSat)が発行するConvertible Noteへ投資しました(※1)。
GHGSatは、2011年に設立され、カナダ ケベック州に本社を置く、宇宙からの高解像度なGHGリモートセンシング分野におけるリーディングカンパニーです。同社は、メタンおよび二酸化炭素の排出を高解像度で検知可能な観測衛星コンステレーションを運用しており、施設単位での排出状況の把握を実現しています。これにより、企業、政府、規制当局、投資家に対し、事業運営の最適化や環境基準の遵守に資する排出データおよびインテリジェンスを提供しています。また、独自の特許取得済みセンサー技術を搭載した衛星により、世界中の施設単位のメタン漏えいを高精度かつおおむね日次で測定できる点を強みとしています。
地球温暖化の抑制に向けて、GHGの排出源や排出量を正確に把握することの重要性が高まっています。特にLNGの主成分であるメタンは、二酸化炭素に比べて温室効果が高く、エネルギー分野をはじめ幅広い領域において、排出源の把握、漏えいの早期発見、排出実態の透明性向上が求められています。
こうした課題への対応に向け、三菱電機、三菱UFJ銀行、衛星データサービス株式会社(※2)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:粂野 和孝)およびGHGSatの4社は、2024年11月に衛星データを利用したGHG排出量の可視化に関するパートナーシップ契約を締結しました(※3)。以降、広域観測に優れた温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)(以下、いぶきGW(※4))と、局所観測に優れたGHGSatの衛星コンステレーション(※5)から取得したデータを活用し、GHG排出量の可視化と排出源特定を行うサービス構築に向けた取り組みを進めています。具体的には、「いぶきGWによる広域観測でGHGの排出が疑われるエリアを把握し、排出源のヒント(Tip)を取得したうえで、GHGSat社の衛星コンステレーションに観測要求(Cue)を送り、当該地点を高解像度で局所観測する「Tip&Cue」運用の実現を目指しています。また、本取り組みの事業化に向けた技術実証は、三菱電機を契約者として、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した2026年度「衛星データを用いた温室効果ガスの排出源特定および測定に向けた技術検証事業」に採択(※6)されています。
本投資により、各社のパートナーシップを一層強化するとともに、Tip&Cue型サービスの構築を加速し、GHG排出実態の可視化と透明性向上の実現を通じて、地球温暖化の抑制に貢献してまいります。

【各社の投資背景と取り組み】
・三菱電機
三菱電機は、多様な観測衛星の開発・製造、衛星運用、衛星データ解析で培った技術・知見を活かし、衛星データを用いて社会課題を解決するサービスの創出に取り組んでいます。GHG観測分野では、広域観測に優れたいぶきGWと局地観測に優れたGHGSatの衛星コンステレーションを組み合わせたTip&Cue型サービスの構築を進めています。本投資を通じ、衛星データの取得、解析、サービス提供をつなぐ事業基盤を強化し、GHG排出源を特定・測定し排出実態を可視化するサービスの社会実装を加速します。
・三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は、衛星データの活用によりGHGの排出実態を客観的かつ継続的に可視化することが、脱炭素に向けた取り組みの透明性向上と健全な市場形成につながると考えています。こうした考えのもと、世界最先端のGHG観測能力を持ついぶきGWとGHGSatの衛星を活用した、GHGの排出源・排出量の効率的かつ高精度な把握を実現する「Tip&Cue」サービスの構築、およびGHGSatの事業成長を後押しするため、今般GHGSatへ投資しました。今後も、宇宙産業の発展、および衛星データの社会実装を支援するとともに、お客さまとともに脱炭素社会の実現に向けた新たな価値創出に取り組むことで、環境・社会課題の解決に貢献してまいります。また、当行による投資はGHGSatが策定したGreen Finance Framework(※7)(以下:本FW)に則ったGreen Convertible Noteへの投資であり、当行は本FWの策定支援を通じて、同社のサステナビリティ推進と持続的な成長を後押ししています。
・Climate Investment
Climate Investmentは、世界の次世代インフラを支える脱炭素技術に投資する、独立系の専門投資会社であり、石油・ガス気候イニシアティブ(OGCI)の加盟企業により設立されました。エネルギー、産業、運輸、建築環境の脱炭素化に注力するベンチャー投資およびグロース投資戦略を通じ、総額18億米ドルのコミットメント資本を運用しています。2017年の事業開始以来、45社を超える気候テック企業に投資し、投資先企業は、財務的リターンに加え、2019年から2025年までに累計2億800万トンのCO2換算のGHG排出削減と、出資者に対する6億米ドル超の事業価値創出を実現しています。
【GHGSatの概要】
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名称 |
GHGSat Incorporated |
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所在地 |
1130 Sherbrooke Street West, 15th floor, Montreal, Quebec, Canada |
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代表者 |
Stephane Germain, CEO & President |
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設立 |
2011年12月 |
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主要事業 |
衛星・航空機を用いたメタン・二酸化炭素観測事業 |
※1 三菱電機は、グローバル・ブレイン株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャー
キャピタル(CVC)ファンド「MEイノベーションファンド」を通じて出資
※2 衛星データの活用を推進する「衛星データサービス企画」へ出資
※3 衛星データを利用した温室効果ガス排出量の可視化に関するパートナーシップの締結について
※4 2025年6月29日打上: https://www.satnavi.jaxa.jp/ja/project/gosat-gw/
※5 多数の衛星を一体的に運用し、一つの機能やサービスを提供するもの
※6 温室効果ガス排出源の特定などを検証する公募事業について、JOGMECと契約を締結
※7 GHGSatの宇宙からのGHGリモートセンシング事業は、Loan Market Associationらが発行
するグリーンローン原則(以下:GLP)において、“汚染防止及び管理”の適格プロジェクトと
位置付けられます。本FWのGLP等への適合については、DNVビジネス・アシュアランス・
ジャパンから第三者意見書を取得しております。
以 上
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