オラクル、業務データ向けAIデータベースのエージェント型AIイノベーションを発表
業務データ向けに設計された新たなエージェント型AI機能により、企業のイノベーションを加速し、AI時代の脅威からの保護を支援。マルチクラウドからオンプレミスまで幅広いプラットフォームで利用可能
(本資料は米国2026年3月24日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
Oracle AI World Tour、ロンドン — 2026年4月3日
オラクルは本日、「Oracle AI Database」向けの新たなエージェント型AIイノベーションを発表しました。これにより、お客様はフルスケールの本番ワークロードに適したセキュアなエージェント型AIアプリケーションを迅速に構築、展開、拡張できます。「Oracle AI Database」は、運用データベースから分析レイクハウスまで、全体にわたりエージェント型AIとデータが連携するよう設計されています。これにより、AIエージェントはデータの所在を問わずリアルタイムのエンタープライズ・データに安全にアクセスでき、公開データで学習したLLMと業務データを容易に組み合わせて、ビジネス・インサイトを提供できます。お客様は、多くのAIモデル、エージェント型フレームワーク、オープンなデータ形式、導入プラットフォームから選択できます。さらに、「Oracle Exadata」を利用するお客様は、「Exadata Powered AI Search」を活用することで、かつてない規模のエージェント型AIを展開し、大規模かつ多段階のエージェント型ワークロードにおけるAIクエリの高速処理を実現できます。
オラクルのOracle Database Technologies担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるホアン・ロアイザ(Juan Loaiza)は、次のように述べています。「企業向けAIの次の波では、ビジネスの根幹を支える本番システムでAIを安全に活用し、これまでにないイノベーションやインサイト、生産性向上を実現できるかどうかが重要なポイントになります。『Oracle AI Database』により、単にデータを保存するだけでなく、AIのためにデータを活用できるようになります。AIとデータを一体で設計することで、業界をリードするあらゆるクラウドおよびオンプレミス環境において、証券取引所レベルの堅牢性を備えたリアルタイムのエンタープライズ・データに対する安全なクエリや処理を実現し、お客様がエージェント型AIアプリケーションを迅速に構築・管理できるよう支援します。」
データのために設計されたAIでイノベーションを加速
データ活用に特化して設計されたエージェント型AI機能により、「Oracle AI Database」は、複雑化やセキュリティリスク、そして悪い結果を招くおそれのあるデータ移動パイプラインの構築や維持を不要にします。新機能は次のとおりです。
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Oracle Autonomous AI Vector Databaseは、「Oracle AI Database」のフルパワーを活かしたベクトル・データベースをシンプルな方法で提供します。開発者やデータ・サイエンティストが直感的なAPIと使いやすいWebインターフェースを用いて、ベクトル・アプリケーションを迅速かつ容易に構築できるようにします。「Oracle Autonomous AI Database」上に構築されており、使いやすい開発者体験と、エンタープライズクラスのセキュリティ、信頼性、拡張性を提供します。現在「Autonomous AI Vector Database」は限定提供されており、「Oracle Cloud」のFree Tier、または低価格の開発者枠から利用できます。要件の拡大に応じて、ワンクリックでフルパワーの「Oracle Autonomous AI Database」にアップグレードでき、グラフ、空間、JSON、リレーショナル、テキスト、パラレルSQLなどを含む幅広い機能を完全にサポートします。これにより、用途別データベースの個別の用意や、複雑なデータベース間エージェント型ワークフローが不要になります。
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Oracle AI Database Private Agent Factoryは、ビジネス・アナリストや業界エキスパートが、データドリブンのエージェントおよびワークフローを迅速に構築し、安全に展開できるようにします。「AI Database Private Agent Factory」は、ノーコードのAIエージェント・ビルダーを提供し、それらをパブリック・クラウドまたはオンプレミスでコンテナとして実行することができます。これにより、第三者とデータを共有することなくAIエージェントを構築、展開、管理でき、データ・セキュリティが維持されます。「AI Database Private Agent Factory」には、データベース・ナレッジ・エージェント、構造化データ分析エージェント、ディープデータ・リサーチ・エージェントなど、データに特化した複数の事前構築済みAIエージェントが含まれています。これにより、外部エージェント連携に頼ったり、異なる種類のデータベースをいくつも呼び出したりする必要がなくなります。「Oracle AI Database」にエージェント型AIを組み込んだ設計により、ビジネスユーザー向けのエージェント型AIがよりシンプルに、かつ一貫性を持って利用できるようになります。また、全てのエージェント型ワークロードに対して、エンタープライズクラスのセキュリティ、レジリエンス、拡張性を実現します。
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Oracle Unified Memory Coreは、複数のAIエージェントが跨って利用するコンテキストを単一のシステムに保存できるようにします。さらに、ベクトル、JSON、グラフ、リレーショナル、テキスト、空間、カラム型データに対して、トランザクションの一貫性とセキュリティを確保しながら、低遅延の推論を単一の統合エンジン上で実現します。
AIデータのリスクを最小化
「Oracle AI Database」は、マルチクラウド、ハイブリッド、オンプレミス環境にわたり、外部攻撃、内部不正、偶発的な漏えい、LLMへの意図しない露出から、お客様のデータを保護できるよう支援します。新機能は次のとおりです。
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Oracle Deep Data Securityは、データベース内に強力なエンドユーザー別のデータアクセスルールを実装します。各エンドユーザー、またはエンドユーザーに代わって動作するAIエージェントは、そのエンドユーザーが閲覧を許可されているデータだけを参照できます。さらに、ペルソナや職務に基づく高度なルールも実装可能です。たとえば、特定の営業担当、財務担当、出荷担当、経営層、サポート担当、あるいは顧客本人の親族などが、顧客アカウントのどの部分を閲覧できるかを定義できます。これは、プロンプト・インジェクションなど、AI時代の新たな脅威からデータを守るための独自のセキュリティ機能です。データベースに組み込まれた宣言型の制御を使い、「必要最小限の権限」で安全にデータへアクセスできるようにします。セキュリティをアプリケーションのコードから切り離して一元化することで、誰がどのデータを閲覧できるかを簡単に管理できるようになります。また、新しい脅威が現れてもアクセスルールを柔軟に更新できるため、「Oracle AI Database」で動作するエージェントにも効果的なガードレールを提供します。データの発生源であるデータベースでセキュリティを確保することは、AIエージェントがエンドユーザーに代わってデータへ直接アクセスする場合に、より優れた保護を提供します。
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Oracle Private AI Services Containerは、厳格なセキュリティ要件を持つお客様が、データをサードパーティのAIプロバイダーと共有したり、ファイアウォール外へ送信したりすることなく、AIモデルのプライベート・インスタンスを実行できるようにします。さらに、ベクトル埋め込みの生成など計算負荷の高いAIタスクを、データベースの外へ安全にオフロードできるようにすることで、パフォーマンスのボトルネックの緩和にも役立ちます。これにより、すべてのデータをお客様の環境内で安全に保つことを支援します。このコンテナは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスに加え、エアギャップ環境にも導入できます。
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Oracle Trusted Answer Searchは、AIを用いてエンドユーザーに回答を提供するための、正確で、検証可能かつ再現性のあるアプローチを企業に提供します。エンドユーザーの質問に対してLLMで直接回答するのではなく、「AI Vector Search」を使用して、質問を事前に作成されたレポートに照合します。これにより、確率的LLMが時折ハルシネーションを起こしたり、クエリを誤解したりするリスクの軽減に役立ちます。
オープンな標準とフレームワークでAIデータのロックインを解消
「Oracle AI Database」は、主要なクラウド・プロバイダー上で稼働し、ハイブリッド環境での導入やオンプレミスにも対応しているため、お客様はニーズに最適なAIモデルやアプリケーション層のエージェント型フレームワークを柔軟に選択できます。また、オープンな標準とデータ形式を用いて、エージェント型AIアプリケーションを構築、展開、実行できます。新機能は次のとおりです。
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Oracle Vectors on Iceは、Apache Icebergテーブルに保存されたベクトルデータをネイティブにサポートします。AIベクトル検索は、Icebergテーブルからベクトルデータを直接読み取ることができます。また、ベクトル検索の高速化のためにベクトル索引を作成でき、元のベクトルデータが変更された場合には索引も自動的に更新されます。「Oracle Vectors on Ice」により、データレイク内のデータに対するAI検索が可能になり、データベース内の業務データとデータレイクに保存されたベクトルの両方を横断して統合的に検索できるようになります。これにより、お客様はデータベースとデータレイクを横断した統合的なインサイトを得ることができます。
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Oracle Autonomous AI Database MCP Serverは、外部のAIエージェントおよびMCPクライアントが、カスタムの統合コードや手動のセキュリティ管理を行うことなく、「Oracle Autonomous AI Database」とその機能に安全にアクセスできるようにします。また、「Oracle SQL Developer」のVS Code拡張機能から利用できる「Oracle AI Database」向けの「Oracle SQLcl MCP Server」を補完します。
HyperFRAME ResearchのCEO兼プリンシパル・アナリストであるSteven Dickens氏は次のように述べています。「エージェント型AIの時代においては、外部との同期による遅延やデータの陳腐化を招くことなく、ベクトル、JSON、グラフ、カラム型、空間、テキスト、リレーショナルなど多様なデータ型にわたってエージェントが一貫したコンテキストを保持するために、統合されたメモリコアが不可欠です。ミッションクリティカルなエンジンでトランザクション処理と分析処理を同時に実現し、高い可用性と堅牢なセキュリティを確保しながら、業務データに対してリアルタイムで推論を行えるのは、『Oracle AI Database』だけです。この基盤を持たない組織は、分断され信頼性の低いエージェントに悩まされることになります。一方、オラクルを活用する組織は、スケーラブルなAI導入において圧倒的な優位性を手に入れることができます。」
お客様や開発者は、「Oracle AI Database」向けの新しいエージェント型AI機能を活用することで、データを移動したり新たなスキルを習得したりする必要なく、またデータベースの拡張性やエージェント型AIのセキュリティ不足に悩まされることなく、革新的なエージェント型AIアプリケーションの開発と展開をすぐに始めることができます。最新のAIイノベーションについては、「Oracle AI Database」のエージェント型AI発表ブログをご参照ください。
オラクルについて
オラクルは、統合されたアプリケーション・スイートと安全な自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudで提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について詳しくは、www.oracle.comをご覧ください。
商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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