京都大学発スタートアップ Symbiobe 社と協業に向け基本合意書を締結
バイオものづくり関連実証設備を西部石油敷地内に導入
本PJ は、光合成微生物の高機能化、培養、後処理に関する知見を持つ Symbiobe 社との協業により、光合成微生物の大量培養技術を確立し、CO2 などの温室効果ガス固定とグリーンバイオ資材※製造の社会実装を目指すものです。これに伴い、実証設備を当社 100%子会社である西部石油株式会社(山口県山陽小野田市、以下「西部石油」)敷地内に導入し
ます。
※グリーンバイオ資材:微生物の代謝を活用する「バイオものづくり」で製造される目的物のうち、食料
や環境分野に関連するもの。
当社は、高機能材事業の重点領域の一つとして「バイオ・ライフソリューション」を設 定しており、微生物の代謝を活用するバイオものづくりの事業化を検討しています。 温室効果ガス固定とグリーンバイオ資材製造の社会実装のためには、生産効率の高い菌 の開発、原料確保、大規模化が求められます。このたびの基本合意書締結で大量培養を目 指すのは、光合成を行うことで温室効果ガスからアミノ酸などを製造する微生物(紅色光 合成細菌)です。微生物開発に高い知見を持つ Symbiobe 社と石油化学で培ったプロセス 技術とスケールアップノウハウを持つ当社の協業により、紅色光合成細菌の大量培養技術 の確立を目指します。
実証設備については、西部石油を最初の拠点とし、2024 年度に量産技術確立に向けた ベンチプラントを建設し検証を行い、2026 年度より生産性・採算性の確認を行う小型商 業プラントの建設を開始し、2027 年度より実証を計画しています。その後、国内・海外 に複数展開を図ります。 西部石油は、2030 年代までに、地産地消型のカーボンフリーエネルギー供給・資源循 環を担い、地域社会に貢献する地域産業ハブ拠点となることを目指しています。本 PJ は、西部石油の事業転換コンセプトである「グリーントランスフォーメーション西部 (GX 西部)」における取り組みの一つとなります。
■ Symbiobe 株式会社 概要 所在地: 京都市西京区御陵大原 1-39 代表者: 代表取締役 伊藤 宏次 設立: 2021 年 1 月 8 日 事業内容: 温室効果ガスの固定化、産業用バイオポリマーの生産、農業向け窒素肥料 や水産養殖用飼料の製造など
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