博多祇園山笠『十五番山笠ソラリア』 奉納・披露
~合戦四條畷で矢が飛び交うダイナミックさと、桜花爛漫で桜並木駅開業を盛り上げます~
本年の標題は、表(おもて)が「合戦四條畷(かっせんしじょうなわて)」、見送(みおくり)が「桜花爛漫花咲爺(おうからんまんはなさかじじ)」です。
【表】合戦四條畷
南北朝動乱における屈指の激戦であり、南朝・楠木軍と北朝・室町幕府軍との間で無数の矢が乱れ飛ぶ激烈な戦模様が合戦図により後世に伝えられています。この戦で矢が飛び交う描写を、屋内の吹き抜け空間を活用して、立体的かつダイナミックに表現します。
【見送】桜花爛漫花咲爺
来春開業予定の「桜並木駅」は、車窓から桜並木を一望できるようになるため、今回は「花咲爺(はなさかじい)」を標題テーマに据えて「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業」開通を祝し、新駅の開業ムードを盛り上げます。
「十五番山笠ソラリア」 は、天候を気にすることなくさまざまな角度から飾り山笠が楽しめるため、毎年多くの来館者の方にご好評いただいております。この機会に、ぜひソラリアプラザ1階イベント広場「ゼファ」に足を運んでいただき、博多の夏の風物詩・博多祇園山笠の迫力を体感してください。
2023年度博多祇園山笠 飾り山笠「十五番山笠ソラリア」 奉納・披露について
【スケジュール】
6月24日(土) 棒締め
6月27日(火)~29日(木) 飾りつけ
6月30日(金) 総仕上げ
7月1日(土)10時~ 御神入れ
7月1日(土)~7月14日(金) 飾り山笠披露
【場所】
ソラリアプラザ1階イベント広場「ゼファ」 (福岡市中央区天神二丁目2-43)
【名称】
「十五番山笠ソラリア」
【標題】
表:「合戦四條畷(かっせんしじょうなわて)」
見送:「桜花爛漫花咲爺(おうからんまんはなさかじじ)」
【製作者】
表:博多人形師 置鮎 正弘(おきあゆ まさひろ)氏
見送:博多人形師 小嶋 慎二(こじま しんじ)氏
山大工棟梁:野中 力(のなか つとむ)氏
(参考)飾り山笠「十五番山笠ソラリア」 標題解説
表:「合戦四條畷(かっせんしじょうなわて)」
「四條畷の戦い」は朝廷が南北二つに分かれて覇権を争った南北朝時代の正平三年/貞和四年一月五日(千三百四十八年年二月四日)に起きた合戦で、南朝方の楠木正成の嫡男、楠木正行と足利尊氏の家臣、高師直との戦いを描いています。四條畷は河内国讃良郡野崎(大阪府大東市野崎)から北四条(同市北条)にあり、戦いは低湿地の条里地形のなわて(細道)で繰り広げられ、圧倒的な数を有する高師直軍に対し、楠木正行軍が雨が降る如く矢が射られる中で正面から戦いを挑み、将であった正行の他二十七人もの武将が死に、この直後に吉野の御所を失うなど、南朝方が大きく後退する契機となりました。この戦いを記した戦記『太平記』は南朝寄りでの記述が多く、大勢を制した北朝方の足利政権に対して、南朝方として孤軍奮闘した河内の小勢力であった楠木氏親子活躍の記述は、この物語の柱であり、南朝方への鎮魂の意が込められていると言われ、博多祇園山笠では江戸時代以来たびたび取り上げられてきた物語です。
登場人物:楠木正行(くすのき まさつら)、楠木正成(くすのき まさしげ)、高師直(こう の もろなお)、
安保忠実(あぼただざね)
見送:「桜花爛漫花咲爺(おうからんまんはなさかじじ)」
花咲か爺(はなさかじじい)は江戸時代の赤本等に載せられ広く民間に普及した五大御伽噺(おとぎばなし)のひとつで、滝沢馬琴(たきざわばきん)の著書『燕石雑志(えんせきざっし)』に収められています。心優しきものと悪しきもの相克に奇跡を導く犬が現れ、悪しきを挫き、心優しきを讃える象徴として、晴れやかに枯れ木に花が咲くというストーリーとなっています。来春開業する西鉄天神大牟田線の新駅「桜並木(さくらなみき)」にちなんでの物語です。
登場人物:見送り:花咲爺(はなさかじじい)、婆(ばば)、殿様(とのさま)、意地悪爺(いじわるじい)
(参考)飾り山笠「十五番山笠ソラリア」 表標題「合戦四條畷」イメージアート
作画:墨絵、陶墨画アーティスト 西元祐貴
世界的な注目を集める、日本を代表する墨絵、陶墨画アーティスト。龍や侍などの古典的なモチーフから、スポーツ選手やミュージシャンなどの斬新なモチーフを描く。伝統的な技法に捕われず、大胆さと繊細さを持ち合わせたタッチで「躍動感」を追求した作品を描く。「陶墨画」は墨絵のごとく陶土の板に釉薬で描き、高温で焼き上げられ、その躍動感が千年褪せない作品となる。
(参考)博多祇園山笠公式サイト
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