《東京国際映画祭連動イベントレポート》「Future Talks by IMAGICA GROUP ~未来の物語を、つくる人へ~」を開催

- ROBOT小泉監督が主宰する「モノガタリラボ」と学生による、「公開ライターズルーム」を実施-

IMAGICA GROUP

写真左から、司会:森夏美氏、登壇者:本間未希斗氏、藤村雪野氏、仲松彩美氏、小泉徳宏氏、巣立恭平氏、小坂志宝氏、三嶋龍朗氏

株式会社IMAGICA GROUP(本社:東京都港区、代表取締役社長 社長執行役員 グループ CEO:長瀬 俊二郎)は、第39回東京国際映画祭の会期中となる2026年10月29日(木)、東京ミッドタウン日比谷「LEXUS MEETS...」にて、学生や若手クリエイターに向けたイベント「Future Talks by IMAGICA GROUP ~未来の物語を、つくる人へ~」を開催いたしました。

イベントには、映画・映像業界を目指す学生や若手クリエイターをはじめ、物語づくりに関心を持つ約60名が来場しました。当社グループの株式会社ロボット(以下、ROBOT)のシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」によるトークセッションと、学生参加型の「公開ライターズルーム」を通じて、複数人でアイデアを持ち寄り、対話を重ねながら物語を育てていくプロセスを紹介しました。

【イベントレポート】

Future Talks by IMAGICA GROUP 〜未来の物語を、つくる⼈へ〜

「公開ライターズルーム ― みんなで考えると、物語はどう変わる︖ ―」

⽇ 時:2026年10月29 ⽇(木)14時30分~16時00分

会 場:東京ミッドタウン日比谷「LEXUS MEETS...」

登壇者:
小泉 徳宏 氏(映画監督・脚本家、モノガタリラボ所長、所属:株式会社ロボット)

巣立 恭平 氏(プロデューサー、所属:株式会社ロボット)

小坂 志宝 氏(脚本家)

三嶋 龍朗 氏(脚本家)

本間 未希斗 氏(日本映画大学 映画学部 映画学科 脚本コース3年)

藤村 雪野 氏(東京藝術大学大学院 映像研究科 映画専攻 脚本領域2年)

仲松 彩美 氏(日本大学 芸術学部 放送学科 4年)

司 会:森 夏美 氏(株式会社 ホリプロ)

■ 第一線のクリエイターが語る、「ライターズルーム」による脚本づくり

小泉 徳宏 氏(映画監督・脚本家、モノガタリラボ所長  所属:株式会社ロボット)

前半のトークセッションには、映画監督・脚本家の小泉徳宏氏(ROBOT)、プロデューサーの巣立恭平氏(ROBOT)、脚本家の小坂志宝氏が登壇しました。小泉監督が2017年8月に、脚本家が集まる“研究所”として立ち上げたシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」には、小坂氏が初期メンバーとして参加し、その後、巣立氏も加わりました。現在は「研究」「開発」「マネージメント」「ライターズルーム」の4つを軸に、物語の創作に取り組んでいます。

セッションでは、脚本家・監督・プロデューサーそれぞれの役割や、映画とドラマの制作体制・進行の違いを紐ときながら、複数人でアイデアを持ち寄り、対話を重ねて物語をつくる「ライターズルーム」という脚本開発の手法を紹介しました。

脚本の開発期間は、映画で半年から1年程、TVドラマは3か月という短期間で書き上げるケースもあるといいます。ハリウッドで生まれたといわれるライターズルームは、ショーランナー(脚本統括)を中心に複数のライターを募り、一つの物語を作り上げていくシステム。海外の連続ドラマは話数も多く、複数のシーズンにわたることを前提として作られているため、高いクオリティを保ちながら長期に渡る制作を効率的に進めるために採用されてきました。「日本では、これまで脚本家や監督が1人で書きあげることがほとんどでしたが、今はライターズルームを取り入れ始めている制作現場もあり、過渡期に差し掛かっている」と小泉監督は語りました。

連続ドラマ『ちはやふる-めぐり-』の事例では、漫画をそのままドラマ化するのではない、といった前提条件を整理していくと、ほぼオリジナルの物語をつくる領域に踏み込むことになったといいます。また、何を描くかというテーマや、キャラクターとストーリーのどちらを先に決めるかについても言及。キャラクター1人ひとりの詳細な履歴書を脚本家たちで書き、脚本の打合せ(本打ち)で意見やアイデアを重ね、キャラクターとストーリーの検討を何度も行き来しながら、物語をつくり上げていった過程を語りました。巣立氏からは、ホワイトボードに紙を貼りながら整理していったというエピソードも紹介されました。

巣立 恭平 氏(プロデューサー 所属:株式会社ロボット)

執筆については「一人の脚本家が最後まで書ききることもあれば、書いた初稿を別の脚本家が引き継いで直していくこともあります。その後、ショーランナーの小泉監督へ脚本をお渡しします」と、小坂氏は話数ごとに異なる脚本づくりの進め方を紹介しました。それぞれの視点やアイデアを重ね、一つの作品へとまとめていく具体的な制作過程を紹介し、前半のセッションを締めくくりました。

小坂 志宝 氏(脚本家)

■ 来場者のアイデアで『桃太郎』が新たな物語へ ― 公開ライターズルームを実施

後半は、小泉監督と脚本家の三嶋龍朗氏、そして映画やドラマの脚本を学ぶ学生3名による、「桃太郎」を題材とした「公開ライターズルーム」を実施しました。脚本づくりのプロセスでは、モノガタリラボと当社グループの株式会社フォトロンが共同開発した脚本専用エディタ「テラストリー」を使用し、登壇者から出たアイデアや設定を整理しながら、物語の展開を組み立てていきました。

 会場から寄せられたアイデアカードを、物語に新たな設定を加える「ワイルドカード」として登壇者がランダムに引き、3回にわたって物語づくりを行いました。寄せられたカードには、「実は、おじいさんは“マスクをつけた鬼”だった」「実は、桃太郎は“鬼アレルギー”だった」「実は、犬は“鬼の幹部の愛犬”だった」など予想外の設定が並びました。これらをきっかけに、学生とクリエイターがアイデアを出し合い、登場人物やストーリーの展開を考えていきました。

「宝物」にまつわるカードからは、「鬼はかつて人間で、宝物はその頃の所有物だったのではないか」というアイデアへと発展。鬼の過去にも目を向けながら、登場人物の背景や行動の理由を考えていきました。

さらに、物語の「ミッドポイント」や、展開が大きく変わる「ターニングポイント」にどのような出来事を置くかなど、構成についても検討。お互いの発想を受け止め、対話を重ねながら、アイデアを一つの物語へと組み立てていく過程が披露されました。

公開ライターズルームが終わり、学生3名が今回の体験を振り返りました。

本間さん
藤村さん
仲松さん

本間未希斗氏は「全然経験のないことだった。楽しく、リラックスして、自由に、気さくに、そしてアイデアを否定せず、みんなの良いところを集めて融合していくことができ、貴重な時間でした」、藤村雪野氏は「めちゃくちゃ楽しかったです。こんなに突拍子もないアイデアが頑張ったら傑作になる可能性があるんだと思い、勉強になりました」、仲松彩美氏は「いつも脚本づくりは一人で考えているんですが、自分にない発想がディスカッションによって生まれていくことが分かったので、今後もまわりに意見を聞きながら生かしていきたいです」と、ライターズルームに参加した感想を語りました。 

左: 三嶋 龍朗 氏(脚本家)

続いて三嶋氏は、学生と共に物語を考えたことについて、「脚本の打合せで一番大切なのは、出された意見や要望を受け止め、無下にしないこと。今回はその訓練になったと思います。自分の中では完成したストーリーに、新たな何かを足したり、引いたりしなければならなくなると、戸惑うこともあると思います。ただ、映画は共同作業です。その意識のもとで、受け止めた要望を作品のプラスにすることが脚本家として一番大事な能力だと思っています。そういうことを学べるいい機会になったのではないかと思います。これからも頑張ってください。」と、学生たちに言葉を送りました。

最後に小泉氏は、ライターズルームの面白さや可能性について、「一人の脚本家が書く方法と比べて、ライターズルームのシステムには、良いところも課題もあります。万能ではありませんが、一人で唸っているより、周りからのアイデアをどう叶えようかと考えることはトレーニングにもなり、自分では思いもよらなかったところに到達することもあります。

そういう点で、ライターズルームは、コンスタントに、かつ比較的高い水準のストーリーを作り出すには向いたシステムだと考えています。また、新しい才能の発掘や脚本家を目指す人のトレーニングにもなる。

モノガタリラボでは、ライターズルームが業界にも広がることで脚本のクオリティ、ひいては映像・映画作品のクオリティの底上げにつながればと、日々研究を重ねています。今回はその一端としてお見せできたと思うので、映画やドラマの業界を志す皆さんの参考になっていればと思っています。ぜひ、頑張ってください。」と来場された映画・映像業界を目指す学生や若手クリエイターの皆さまにもエールを送り、セッションを締めくくりました。

今回のイベントでは、来場者もアイデアを通じて創作に関わり、一人では思いつかなかった物語が、対話によって生まれ、育っていくプロセスに触れる機会となりました。IMAGICA GROUPは、今後もグループの多様な人材や知見を生かし、次世代のクリエイターが学び、創作の可能性を広げる機会を提供してまいります。

《開催概要》

Future Talks by IMAGICA GROUP ~ 未来の物語を、つくる人へ ~

「公開ライターズルーム ― みんなで考えると、物語はどう変わる?―」

https://www.imagicagroup.co.jp/TIFF2026_event/

日時  :2026年10月29日(木)14:30~16:00

会場  :東京ミッドタウン日比谷 1F 「LEXUS MEETS...」

参加対象:映画・映像・メディア関連分野を学んでいる学生の皆さま、映像業界を志す皆さま

参加費 :無料(事前申込制)

主催  :株式会社IMAGICA GROUP

共催  :株式会社ロボット

協力  :第39回東京国際映画祭

公開ライターズルームについて

脚本開発には、一人で考えるだけではなく、複数人がアイデアを持ち寄り、対話を重ねながら物語を育てる「ライターズルーム」という手法があります。本イベントでは、ROBOT「モノガタリラボ」が実践するライターズルームを、学生参加による公開形式で実施します。一人では思いつかなかった物語が、対話によって生まれ、育っていくプロセスを体験するイベントです。

「Future Talks by IMAGICA GROUP」について

IMAGICA GROUPは、2025年の創業90周年を機に、映像・映画業界をはじめとする皆さまへの感謝と、映像制作の未来を担う方々に第一線で活躍するクリエイターの考え方や作品づくりに触れる機会を提供することを目的に、「Future Talks by IMAGICA GROUP」をスタートしました。昨年も東京国際映画祭との連動企画として、映画監督・三池崇史氏をはじめとするクリエイターの皆さまをお迎えしたトークセッションなどを実施しました。今年は「未来の物語を、つくる人へ」をテーマに、作品が生まれる前段階にある「物語づくり」にフォーカスし、学生が参加する公開ライターズルームを開催します。

脚本専用エディタ「テラストリー」について

「テラストリー」は、いま日本の映画・ドラマ業界で幅広く採用されている脚本フォーマットを完全再現し、そのまま原稿を執筆することができる脚本専用のテキストエディタです。

現役の脚本家や、脚本家を目指している方はもちろん、監督やプロデューサー、俳優、スタッフ、そして助手の方々に至るまで、脚本を必要とする全ての方が迷わず直感的に使用できるよう、無駄を削ぎ落としたシンプルな設計にしています。

今回はベータ版としての試験的な公開となります。ユーザーの反響やニーズを踏まえながら、引き続き開発を進めてまいります。
https://tellastry.jp/

《登壇者プロフィール》

映画監督・脚本家、モノガタリラボ所長 / 所属:株式会社ロボット

小泉 徳宏(こいずみ のりひろ)氏


映画監督・脚本家。2006年『タイヨウのうた』で監督デビュー。2008年『ガチ☆ボーイ』で第10回ウディネ・ファーイースト映画祭にて観客賞を受賞。2016年より映画『ちはやふる』シリーズ3作を脚本・監督し、第8回TAMA映画賞・最優秀新進映画監督賞を受賞。最新作に映画『父と僕の終わらない歌』、連続ドラマ『ちはやふる-めぐり-』。シナリオ制作チーム「モノガタリラボ」を立ち上げ、映画・ドラマの脚本のほか、小説や漫画など、様々な媒体に向けたストーリーの創作をしている。

プロデューサー / 所属:株式会社ロボット

巣立 恭平(すだて きょうへい)氏

株式会社ロボット所属。

『踊る大捜査線 シリーズ』(監督:本広克行)、『海猿 シリーズ』(監督:羽住英一郎)でラインプロデューサー/制作を経て、プロデューサーとして映画『ちはやふる』シリーズ、『線は、僕を描く』、『父と僕の終わらない歌』で小泉徳宏監督とタッグを組む。

その他の作品はテレビ東京『電影少女-VIDEOGIRL シリーズ』(監督:関和亮)、 AbemaTV 『田中圭24 時間テレビ~24時間生放送しながらドラマは完成できるのか?!〜』(監督:本広克行/上田慎一郎)、BS-TBSオリジナルドラマ『夫婦の秘密』など。8月28日からAmazonオーディブル『美しき日々』が配信開始。

脚本家

小坂 志宝(こさか しほ)氏

日本映画学校(現日本映画大学)脚本コース卒。NHKBSニュースプログラムディレクター、映画やドラマの助監督業を経たのち、「カノジョは嘘を愛しすぎてるサイドストーリー」(13)、日テレ・金曜ロードSHOW特別ドラマ「最高のおもてなし」(14)、Netflix「極工夫道1.8.10話」(21)、テレ東ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法3.4話、エピソード0」(23)、Netflix「グラスハート3.5.8話」(25)、日テレドラマ「ちはやふるーめぐりー1.4.6.7.9.10首」(25)などの脚本を執筆。今年2月に初めての絵本「あちちち地球とだいじなやくそく!ニコとサクの大冒険」が発売された。

脚本家

三嶋 龍朗(みしま たつろう)氏

1987年生まれ。福島県いわき市出身。Plus One Entertainment所属。

2009年に日本映画学校を卒業後、映画業界へ入り、『ちはやふる-結び-』(18)など多くの作品で助監督として活動する。『見えない目撃者』(19)への脚本協力を機に執筆活動も行うようになり、2019年に『上辺だけの人』が城戸賞佳作を受賞。脚本家の加藤正人に師事し、2022年には文化庁委託事業『ndjc 若手映画作家育成プロジェクト』に参加。その後、Netflix作品『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(23)、『幽☆遊☆白書』(23)、『シティーハンター』(24)や、劇場公開映画『父と僕の終わらない歌』(25)、『TOKYO BURST-犯罪都市-』(26)などの脚本を担当する。

【株式会社ロボット会社概要】

・会社名:株式会社ロボット/ROBOT COMMUNICATIONS INC.
・所在地:東京都渋谷区恵比寿南3丁目9番7号

・代表者:代表取締役社長 福崎隆之

・事業内容:

エンタテインメントを通じて勇気と希望を社会に与えていくことをビジョンとして掲げ、劇場映画・グローバル配信ドラマ・TVCM・企業ブランドムービーのほか、インタラクティブ技術を駆使した体験型アトラクションなど、幅広いストーリー体験を企画・制作しています。
https://www.robot.co.jp/

【株式会社IMAGICA GROUP 会社概要】

・会社名:株式会社IMAGICA GROUP(IMAGICA GROUP Inc.)

・本社:〒105-0022 東京都港区海岸1-14-2

・代表者:代表取締役社長 社長執行役員 グループCEO 長瀬俊二郎

・創業 :1935年2月18日(設立:1974年6月10日)

・資本金: 1億円

・事業内容:

コンテンツ事業、映像制作技術事業、ゲーム事業、計測ソリューション事業等を営むグループ会社の事業の統括。IMAGICA GROUPは、映像の企画から制作、映像編集、配信・流通に至るまでを、グローバルにワンストップでお届けし、エンタテインメントに限らず、産業や医療、さらには学術研究などの幅広い分野へも、映像技術を活用した高品質な製品・サービスを提供しています。 

https://www.imagicagroup.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
映画・演劇・DVDテレビ・CM
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社IMAGICA GROUP

43フォロワー

RSS
URL
https://www.imagicagroup.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区海岸一丁目14番2号
電話番号
-
代表者名
長瀬 俊二郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1974年06月