SMC、グローバルフラッグシップとなる研究開発拠点を柏の葉スマートシティに2025年開設
さらなる研究開発力の向上と世界中から研究者が集まるイノベーション創出の中心地へ
SMC株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙田 芳樹)と、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:植田 俊)は、SMCのグローバルフラッグシップとなる研究開発拠点が、2025年秋、柏の葉スマートシティに開設されることをお知らせします。
SMCは、あらゆる産業の自動化・省力化に貢献する空気圧機器で国内シェア63%、世界シェア39%を占めるトップメーカーです。SMCが柏の葉スマートシティに新たに開設する「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター」は、最新の研究開発設備を備え、世界各国にあるSMCの技術センターの中核をなす、グローバルフラッグシップ拠点となります。
社員が健康で快適に働くことのできる「スマートウェルネスオフィス」をコンセプトとし、創造性と生産性を高める環境を整えるほか、世界中からお客様や研究スタッフが集い、最先端の技術交流や研究開発力の向上、新たなイノベーションの創出に取り組みます。
世界でも先進的な街づくりに取り組む柏の葉スマートシティにSMCのグローバルフラッグシップ拠点が誕生するのを起点に、今後、SMCと三井不動産は柏の葉で進むアカデミアやスタートアップ、大企業とのオープンイノベーションによる街の新産業創造に貢献すべく、共創プログラムを検討してまいります。
【(仮称)柏の葉キャンパス新技術センターの概要】
所 在 地:柏市若柴(3区画)
概 要:5階建て建物3棟
敷 地 面 積:42,794㎡ 建築面積:29,407㎡ 延床面積:85,320㎡
総 投 資 額:1,200億円
従 業 員 数:1,300名
着 工:2023年12月 完成予定:2025年8月
設 計 施 工:鹿島建設株式会社
■柏の葉スマートシティについて
柏の葉キャンパス駅を中心とする柏の葉エリアでは、世界の未来像をつくる街「柏の葉スマートシティ」を目指し、公・民・学の連携で「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3本柱で街づくりを推進しています。都心から約30分とアクセスも優れており、東京大学や千葉大学、国立がん研究センター東病院、産総研柏センターをはじめとする国内屈指の研究機関が柏の葉キャンパス駅から半径2km圏内に集まる知の集積地でもあります。
三井不動産では住宅、商業施設、オフィス、ホテル、病院、大学、公園等、街のあらゆる機能が凝縮した「ミクストユース型」の街づくりを進めており、駅周辺に便利な生活環境と豊かな自然が広がっています。新産業創造に向けては「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」を中心に、大企業からスタートアップまで様々な企業の成長を後押しする環境づくりに取り組んでおり、コラボレーションを生み出すコミュニティや、街をベースとした実証フィールド、ロボットやドローンなどの開発をサポートするテストサーキット、ライフサイエンス領域における産学医連携を促す場やコミュニティの形成、人や街のデータから豊かな生活を実現するためのデータプラットフォーム、国際的なイノベーションアワードなど、オープンイノベーションを促進する様々な仕組みがあります。また、英国名門パブリックスクール「(仮称)Rugby School Japan(認可申請中)」が2023年9月に開校するなど、グローバルにひらかれた地域となっています。
・柏の葉スマートシティ(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
・KOILシリーズ(https://www.koil.jp/)
■関係者コメント
SMC株式会社 取締役常務執行役員技術本部長 土居 義忠
当社の自動制御機器は、地球温暖化や就労人口の減少など社会課題の解決に貢献できる製品であり、今後も需要の拡大が見込まれます。現在の「筑波技術センター」は、業容の拡大に伴い手狭となっており、研究開発拠点の拡充・移設を検討してきました。豊かな自然環境、最先端研究機関の集積、交通アクセスの利便性を兼ね備えた柏の葉は、まさに理想的な立地です。
当社はこの新技術センターを、世界中から優秀なスタッフが集まり、健康で快適かつ効率を高めた環境の下で、働く意欲が湧き出し、またオープンに色々な人と交流する場を設けてイノベーションを起こす拠点にしたいと考えています。また、BCP(事業継続計画)の面からもお客様に安心していただける研究開発拠点を作ります。
さらに、三井不動産様をはじめ千葉県様、柏市様と連携して、一般の方が集うカフェや緑豊かなプロムナード、広場などを提供させて頂き、地域の発展にも貢献していきたいと考えています。
三井不動産株式会社 常務執行役員 柏の葉街づくり推進部長 山下 和則
柏の葉スマートシティは「世界の未来像を創り出す」ことを目標として約20年前から公民学連携し街づくりを進めています。現在、「健康になる街」「イノベーションが生まれる街」を創出するため、アカデミアや企業との連携、データ利活用、エリアマネジメントなど様々な施策を進めています。街をオープンプラットフォームとして様々なプレーヤーが出会い、交流しアライアンスを組むことにより、単独では解決できない課題の解を創り出すことができます。また、このことにより、産業の成長、発展に寄与できると認識しております。2021年よりSMC様にはKOIL TERRACEにご入居いただいておりましたが、柏の葉スマートシティの街づくりにご共感いただき、この度、SMC様のグローバルフラッグシップ拠点を柏の葉に迎え入れることができました。今後はSMC様とも連携させていただくことによりこれまでの取り組みが更に進展し、よりよい社会の形成に寄与するとともに、世界に誇れるスマートシティへと進化してゆくことを確信しています。
鹿島建設株式会社 建築設計本部 建築設計統括グループ グループリーダー 丸山 琢
「ここで働きたくなる『場』を実現する」という基本理念のもと、世界中の技術者たちが集い、協働して、創造性・生産性を最大限に引き出せる研究所を計画しました。研究所内には、地域の方と積極的に交流していただけるよう、街に開かれたカフェや広場、体験型イベントギャラリーなどを設けました。また、段状の屋上庭園によって、2つの都市公園の豊かな緑を街へと繋ぐグリーンネットワークを実現します。さらに、建物の一部に耐火木造を採用することで、木の温もりを提供するとともに、SDGsにも貢献していただける仕様としました。
■研究開発拠点の概要
【特 徴】
・周辺環境との関係性を緑で繋ぐ設計
・環境に配慮した様々な場の実現
・SDGsへの取り組み
・生産性、創造性を生み出すバイオフィリックデザイン※1
※1 バイオフィリックデザイン:自然の要素を建築に取り入れることで、居住者の快適性、生産性、幸福度の向上に効果があるとして、近年、世界的に注目されています。
【計画概要】
柏の葉キャンパス新技術センター計画 A棟
・アクアテラスと連続した市民の日常を彩る一般開放スペース
・社内外のおもてなしの場としてのルーフテラス
名 称:柏の葉キャンパス新技術センター計画 A棟
建 築 地:千葉県柏市若柴140-1画地、140-2画地
建 築 用 途:研究所・事務所・飲食店
敷 地 面 積:15,670.24㎡
建 築 面 積:計10,525㎡
延 床 面 積:計31,339.92㎡
建 物 高 さ:27.00m(最高高さ27.00m)
階 数:地上5階
構 造:RC+S造
柏の葉キャンパス新技術センター計画B棟
・2つの都市公園とオフィスをつなぐ、近隣住宅街に配慮した緑化デザイン
名 称:柏の葉キャンパス新技術センター計画 B棟
建 築 地:千葉県柏市若柴138-1画地、138-2画地、138-3画地
建 築 用 途:研究所・事務所
敷 地 面 積:7,144.14㎡
建 築 面 積:計4,897㎡
延 床 面 積:計14,287.53㎡
建 物 高 さ:26.40m(最高高さ26.40m)
階 数:地上5階
構 造:RC+S造
柏の葉キャンパス新技術センター計画C棟
・こんぶくろ池公園から連続した緑の景観
・従業員のためのルーフテラス、健康増進フロア(5階)の有効活用
名 称:柏の葉キャンパス新技術センター計画 C棟
建 築 地:千葉県柏市若柴132-1画地、132-2画地
建 築 用 途:研究所・事務所
敷 地 面 積:19,979.58㎡
建 築 面 積:計13,985㎡
延 床 面 積:計39,692.09㎡
建 物 高 さ:28.31m(最高高さ28.31m)
階 数:地上5階地下1階
構 造:RC+S造+耐火木造
■SMC株式会社について
https://www.smcworld.com/ja-jp/
事 業 内 容:空気圧機器をはじめとする自動制御機器の製造販売
本 社:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX
設 立:1959年4月
代 表 者:代表取締役社長 髙田芳樹
株 式 上 場:東京証券取引所プライム市場(証券コード 6273)
売 上 高:8,247億円
純 利 益:2,246億円
従 業 員 数:22,988名
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「生物多様性方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/
*なお、本リリースの取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)における2つの目標に貢献しています。
目標 8 働きがいも経済成長も
目標 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
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