神奈川の倒産が200件に 新型コロナ関連倒産は累計3367件

「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査

株式会社帝国データバンク

新型コロナウイルス関連倒産の月別発生件数推移新型コロナウイルス関連倒産の月別発生件数推移

2022年5月23日16時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止〈銀行取引停止処分は対象外〉、負債1000万円未満および個人事業者を含む)は全国に3367件(法的整理3130件、事業停止237件)確認されている。1億円未満の小規模倒産が1978件(構成比58.7%)を占める一方、負債100 億円以上の大型倒産は6件(同0.2%)にとどまっている。
 

 

■ 発生月別

 

 

2020年11月に発生した感染第3波と年末年始の需要消失、そして年明けの緊急事態宣言などの影響で2021年3月以降に件数が急増。なかでも2021年9月以降は感染第5波、第6波の影響で高水準での推移が続き、今年3月に発生した倒産が219件で最多。今年5月発生の倒産は43件確認されている

■ 業種別

業種別件数上位業種別件数上位

「飲食店」(527件)が最も多く、「建設・工事業」(401件)、「食品卸」(174件)、「ホテル・旅館」(146件)が続く。製造・卸・小売を合計した件数は、食品が379件、アパレルが259件となるほか、ホテル・旅館、旅行業、観光バス、土産物店などの観光関連事業者の倒産は260件となっている

■ 都道府県

都道府県別都道府県別

「東京」(644件)、「大阪」(345件)、「神奈川」(200件)、「福岡」(184件)の順で、東京と大阪(989件)で全体の29.4%、1都3県(1030件)で全体の30.6%を占めている


■ 神奈川県の「コロナ倒産」、200件に

新型コロナウイルスの影響による神奈川県内の倒産(法的整理・事業停止、負債1000万円未満も含む)は5月23日、200件に達した。都道府県別では、東京都、大阪府に次ぐ全国3番目。  

1社あたりの平均負債額は1億9000万円。負債トップはパン小売の(株)ベルベ(負債58億8800万円)。負債別では、「1億円未満」が122件で全体の61.0%を占めた。  業種別では、「サービス業」が53件(構成比26.5%)で最多。以下、「小売業」(52件)、「建設業」(29件)と続く。地域別では、「横浜市」が95件(同47.5%)で最多。以下、「川崎市」(24件)、「相模原市」(16件)などとなっている。  

コロナ禍が長期化するなかで経営体力が疲弊している中小企業・小規模企業は数多い。今年からコロナ対応融資の返済がスタートする企業も増加することから、今後も「コロナ倒産」は高水準が続く見通し。

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URL
https://www.tdb.co.jp/index.html
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区南青山2-5-20
電話番号
03-5775-3000
代表者名
後藤 信夫
上場
未上場
資本金
9000万円
設立
1987年07月