悪夢の辞任劇からなぜプロ野球界に返り咲けたのか。名監督の知られざる再生の日々を描くノンフィクション『砂まみれの名将 野村克也の1140日』 本日発売!
故・野村克也氏の社会人野球シダックス監督時代を描いたノンフィクション『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社刊)が3月16日(水)に発売されました。
著者の加藤弘士さんは、「スポーツ報知」の番記者としてシダックス時代の野村氏を取材。当時の関係者の証言を集め、野村氏がプロ球界に復帰するまでの日々を描くノンフィクションを執筆しました。
■悪夢の辞任劇
2001年12月5日、野村氏の妻・沙知代さんが脱税容疑で逮捕されました。阪神の監督として3年目を終えたばかりの野村氏は、同日辞任を発表。「現役プロ野球夫人の逮捕」という前代未聞のスキャンダルで、誰もが「野球界から、野村の居場所は消えた」と捉えました。
■本書でしか読めない秘話が満載
数多くの「野村本」が刊行されていますが、シダックス時代の3年間を掘り下げたものはありません。都市対抗野球での快進撃の秘密、亡くなる直前まで「人生最大の後悔」と嘆いた采配ミス、球界再編騒動の舞台裏、そして「あの頃が一番楽しかった」と語る理由――。野村氏のキャリアの中で「空白の3年間」と思われがちなこの時期が、いかに充実していたのか。そして、なぜプロ野球界に復帰できたのか。本書でしか読めないエピソードが満載です。
■野村氏に学ぶ「不遇の時期の身の処し方」
「野村再生工場」は野村氏の代名詞のひとつですが、本書で描かれているのは、その野村氏自身が「再生」する物語です。日除けもないグラウンドで砂ぼこりにまみれながらも、野村氏は「野球があれば、こんなに幸せなことはないよ」と笑顔で著者に話しました。置かれた状況を誰よりも楽しみ、アマ選手に対しても偉ぶることなく、軸をぶらさずに過ごした野村氏の姿が描かれています。
■「プロ野球死亡遊戯」こと人気スポーツライター・中溝康隆さんも絶賛!
月刊誌「波」4月号(3月28日発売)に中溝康隆さんの書評が掲載されます。「異端の記者が照らし出すノムさん最後の青春の日々」と題して、野村氏にとってどんな3年間だったのか、そして、なぜ著者がその姿を描き切ることができたのか、本書のおもしろさの秘密に迫る書評です。
■目次
プロローグ
第1章 転落
「『解任』じゃなくていいんですか」
第2章 再出発
「野球があれば、こんなに幸せなことはないよ」
第3章 寄せ集め集団
「性根入れてやれよ。好きな野球じゃないか」
第4章 人生最大の後悔
「野間口が疲れているのは、分かっていたんだよ」
第5章 エース争奪戦
「アンチ巨人は、誤解やで!」
第6章 球界再編
「今は書かないでくれよ」
第7章 二人の左腕
「愛なくして人は育たない」
第8章 復活
「シダックスの3年間、オレは野球が楽しかったんだ」
エピローグ
■内容紹介
誰もが「ノムさんは終わりだ」と思った、悪夢の辞任劇。一度プロ球界を去った国民的名監督は、なぜ返り咲けたのか。シダックス時代の番記者が関係者の証言を集め、知られざる再生の日々を描く迫真ノンフィクション。
■著者紹介・加藤弘士(かとう・ひろし)
1974年4月7日、茨城県水戸市生まれ。水戸一高、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、1997年に報知新聞社入社。2003年からアマチュア野球担当としてシダックス監督時代の野村克也氏を取材。2009年にはプロ野球楽天担当として再度、野村氏を取材。その後、アマチュア野球キャップ、巨人、西武などの担当記者、野球デスクを経て、現在はスポーツ報知デジタル編集デスク。スポーツ報知公式YouTube「報知プロ野球チャンネル」のメインMCも務める。
■書籍概要
【タイトル】砂まみれの名将 野村克也の1140日
【著者名】加藤弘士
【発売日】2022年3月16日
【造本】四六判(256ページ)
【本体価格】1,650円(税込)
【ISBN】978-4-10-354511-8
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