IP Infusion、SKT、Edgecoreが共同で、IPoDWDMユースケースにおけるIOWNオールフォトニクスネットワークのライブPoCを完了

ACCESS

オープンネットワーキング・ソリューションの世界的リーダーであるIP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:緒方 淳)は、本日、SK Telecom(SKT)がIP InfusionおよびEdgecore Networks(Edgecore)と連携し、IOWN®(Innovative Optical and Wireless Network)(※1)オールフォトニクスネットワーク(APN)を活用したIPoDWDM(IP over DWDM)のユースケースに関するライブの概念実証(PoC)を成功裏に完了したことを発表いたします。この画期的な成果は、Edgecoreのホワイトボックス機器(ハードウェア)とIP Infusionのネットワークオペレーティングシステム(OS)「OcNOS®」(ソフトウェア)を活用し、コスト効率に優れた高性能な接続性を実現する、ディスアグリゲーション(ハードウェアとソフトウェアの機能分離)型ネットワークソリューションの能力を実証するものです。

SKTは、本PoCの実施にあたりIP Infusionを選定し、コスト削減と技術革新を目指すと同時に、既存の従来型機器との統合と相互運用性を図りながら、ディスアグリゲーション型ソリューションの機能性、効率性、性能を検証しました。今回の導入では、長距離P2P環境下で、「OcNOS-SP-PLUS」SKUを搭載したEdgecoreのホワイトボックス機器と、業界大手ベンダーの400G OpenZR+ QSFP-DDトランシーバーを組み合わせました。このコラボレーションにより、シームレスな統合とエンドツーエンドのテストが可能になり、商用環境におけるディスアグリゲーション型ネットワークソリューションの幅広い採用への道が開かれました。

本PoCの主なハイライトは、SKTの先進的なSDNオーケストレータの使用であり、これにより光モジュールの自動一元管理とリアルタイム監視が可能になりました。オープンで柔軟なアーキテクチャを有する、SKTのSDNオーケストレータにより、ディスアグリゲーション(機能分離)されたハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントをシームレスに統合し、複雑なマルチベンダー環境を効率的に管理できることが実証されました。

SKTは本PoCの期間中、SDNオーケストレータによって光モジュールのTxパワー、ラインレート、波長等の制御に成功し、テレメトリによってそれらのステータスのモニタリングを行いました。これによりネットワークの運用が簡素化され、ディスアグリゲーション型IPoDWDMソリューション全体にわたって最適なパフォーマンスと信頼性が確保されました。SKTは今後、SDNオーケストレータをいっそう強化し、光モジュールの制御と管理のさらなる統合を実現することで、迅速なイノベーションと将来にわたるネットワークの進化に対応していきます。

本PoCの成功により、SKTが韓国においてネットワークのイノベーションを推進する能力を有することが示されました。同社はIOWN APNを活用し、複数のベンダーによる異なる機種の400G OpenZR+光技術で高速の長距離伝送を実現しました。この度採用されたアプローチでは、IP Infusionの「OcNOS」とEdgecoreのホワイトボックス機器を組み合わせたネットワークディスアグリゲーションにより、性能を担保しつつネットワークアーキテクチャの簡素化を実現します。またOpenZR+光技術により、ソフトウェア機能を活用した、光モジュールの光出入力レベル、温度、電圧、パフォーマンス等の情報の設定、モニタリング、検索を可能にします。

本PoCでは、ディスアグリゲーション型IPoDWDMソリューションの技術的な実現可能性だけでなく、イノベーション推進とコスト削減におけるオープンなマルチベンダーコラボレーションの価値も実証されました。SKT、IP Infusion、Edgecoreは連携を通じて、高速で拡張性に優れ、かつ柔軟なネットワークの導入における新たなベンチマークを打ち立て、今後の光ネットワーキングの進化への道を切り拓きました。

SKT バイスプレジデント兼インフラ技術責任者 Takki Yu氏は、
「IP InfusionおよびEdgecoreと共に行ったこのライブトライアルにより、当社ネットワークにおけるディスアグリゲーション型ソリューションの実行可能性が実証されました。当社の先進的なSDNオーケストレータを活用したPoCの成功は、当社IPoDWDMユースケースにおけるコスト効率と技術的な卓越性を達成するための大きな一歩となります」と述べています。

IP Infusion 最高経営責任者(CEO)緒方 淳は、
「この度の画期的なPoCにおいて、SKTおよびEdgecoreと連携できたことを大変嬉しく思います。『OcNOS』は、IPoDWDM向けに堅牢かつ柔軟なソリューションを提供し、SKTのような事業者がディスアグリゲーション技術によりネットワークのイノベーションと最適化を図れるように支援します」と述べています。

日本電信電話株式会社(NTT)常務執行役員 技術企画部門長 池田 敬氏は、
「NTTは、パートナー企業と共に、APNの一部であるIOWNネットワークソリューション(400G)を推進しています。本ソリューションは、高速大容量かつ低消費電力のネットワーク構築における飛躍的な進歩を表しています。本PoCの成功はその有効性を示すものであり、今後もIOWN技術を活用したソリューションの進化とエコシステムの拡大を進めていきたいと考えています」と述べています。

Edgecore CEO Mingshou Liu氏は、

「本PoCによって、当社の業界をリードするディスアグリゲーション型オープンネットワークの幅広いポートフォリオにIP Infusionの『OcNOS』とSKTの先進的なコントローラを組み合わせた、エコシステムの連携の力が明らかになりました。当社の拡張性と信頼性に優れたオープンなネットワークソリューションの提供を通じて、SKTの大胆なビジョンをサポートできることを光栄に思います」と述べています。

(※1) SKT、IP Infusion、およびAcctonとその子会社であるEdgecoreは、いずれもIOWN Global Forum™の会員です。

■IP Infusionについて

IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター事業者向けオープンネットワークソフトウェアおよびソリューションにおける世界的なプロバイダーです。IP Infusionのソリューションの顧客は数百社を超え、導入実績は数千件に及び、ネットワークオペレーティングシステム(NOS)において市場をリードしています。IP Infusionの「OcNOS®」により、ネットワーク事業者はネットワークをディスアグリゲーション(ハードウェアとソフトウェアの機能分離)することで、イノベーションの加速、運用の合理化、総所有コスト(TCO)の削減が可能になります。IP Infusionは、米国カリフォルニア州サンタクララを本拠とし、株式会社ACCESSの100%出資子会社として独立して運営されています。

https://www.IPInfusion.com

■株式会社ACCESSについて

ACCESS(東証プライム:4813)は、1984年の設立以来、独立系ソフトウェア企業として、世界中の通信、放送、自動車、家電、出版、エネルギーインフラ業界向けに、モバイル並びにネットワークソフトウェア技術を核とした先進のITソリューションを提供しています。累計搭載実績15億台を超えるモバイルソフトウェアおよび数百社を超える企業への豊富な採用実績を誇るネットワークソフトウェアにおける仮想化技術の開発力とノウハウを活かし、現在、組み込みとクラウド技術を融合したDX/IoTソリューションの開発・事業化に注力しています。アジア、米国、ヨーロッパ地域の子会社を拠点に国際展開も推進しています。

https://www.access-company.com/

※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。

※IP Infusion、IP Infusionロゴ、OcNOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。

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会社概要

株式会社 ACCESS

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URL
https://www.access-company.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都 千代田区神田練塀町3番地 大東ビル
電話番号
03-6853-9088
代表者名
大石 清恭
上場
東証プライム
資本金
170億7200万円
設立
1984年02月