三菱造船、LNG燃料ガス供給システム(FGSS)12基を受注
今治造船グループが建造するLNG燃料自動車運搬船に続きバルクキャリア向けにも
◆ 海の脱炭素化に貢献するFGSSを提供、2024年春から順次納入予定
三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)はこのほど、舶用高圧式二元燃料エンジン向けのLNG(液化天然ガス)燃料ガス供給システム「FGSS(Fuel Gas Supply System)」※1を、今治造船株式会社(本社:愛媛県今治市、以下、今治造船)から新たに12基受注しました。本装置は、今治造船グループで建造するLNG燃料自動車運搬船9隻ならびにLNG燃料バルクキャリア3隻向けで、2024年春から順次納入される予定です。
今回受注したFGSSは、省スペースかつメンテナンス性に優れた機器モジュール設計によるカーゴスペースの最適設計、造船所での建造工程短縮、顧客の要望に応じてカスタマイズ可能な独自の制御装置の採用などにより、優れた操作性と安全性の両立に寄与する製品です。三菱造船は、LNG燃料自動車運搬船向けFGSSを同グループから2021年に受注※2していますが、LNG燃料バルクキャリア向けFGSSの受注は今回が初となります。今回の受注により、納入済みの2基を含め、計18基(自動車運搬船15隻、バルクキャリア3隻)のFGSSを今治造船へ納入することになります。
また、今回FGSSの搭載が決まったLNG燃料自動車運搬船向けには、今治造船が同社の西多度津事業部で製造中のLNG燃料タンクが採用されることになっています。三菱造船は、これら今治造船のLNG燃料タンク製造についてもサポートしています。
三菱造船は、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジションの一環として、LNG燃料船の建造に携わる顧客向けにFGSSを広く提供し、船舶の付加価値ならびに競争力を向上させます。また、LNG燃料船の普及によるGHG(温室効果ガス)削減の一助となることで、海洋システムインテグレーターとして海事業界における脱炭素化を推進し、カーボンニュートラル実現に尽力するとともに世界規模での環境負荷低減に貢献していきます。
※1 三菱造船のFGSSについて、詳しくは以下のパンフレットをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/group/mhimsb/FGSSJ.pdf
※2 2021年に今治造船から受注したLNG燃料自動車運搬船6隻向けFGSSについて、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/21122303.html
LNG燃料ガス供給システム(LNG FGSS)動画
https://www.youtube.com/watch?v=ZGGoVE9nvEU
■三菱重工業株式会社
ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
公式Twitter:@MHI_GroupJP
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