【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 3ヵ月連続の低下
募集賃料 12ヵ月連続で前月比上昇・横ばい
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2024年11月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2024年12月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2024年11月末現在および各年12月31日時点
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 3ヵ月連続の低下 ともに緩やかな低下傾向
空室率は前月比マイナス0.24ポイントの3.71%となり、3ヵ月連続での低下となった。拡張移転や館内増床により比較的まとまった面積の空室が消化されている。潜在空室率は前月比マイナス0.15ポイントの5.73%となった。低水準の新規供給を背景に、空室率・潜在空室率ともに緩やかな低下傾向にある。
<空室率&潜在空室率>
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 12ヵ月連続で前月比上昇・横ばい 緩やかな上昇傾向
募集賃料は前月から小幅に上昇した。12ヵ月連続して前月比で上昇または横ばいとなり、賃料は上昇傾向にある。オフィスエリアによっては募集床に品薄感が漂っており、リーシング活動が長期化している湾岸エリアとの間で二極化が見られる。
<募集賃料&募集面積>
東京都心5区 大規模ビル 成約面積(四半期)
第1~第3四半期の合計は前年同期を上回る
2024年第3四半期の成約面積は対前年同期比でプラスとなった。第1~第3四半期の合計でも前年同期を上回り、オフィス需要の拡大傾向が継続している。テナントの移転に向けた動きは活発で、2024年の年間成約面積も前年を上回る可能性が高い。
<成約面積(四半期)>
アナリストの視点
オフィス移転の目的には、リモートワークを含めたハイブリッドな働き方に対応したオフィスの構築はもちろんのこと、立地やビルグレードの改善が多く見られる。給与水準や働きやすさだけでなく、入居するビルの「質」が社員満足度を向上させ、採用難に対する有力なソリューションになると考えられており、この傾向は今後も続くとみられる。(市場調査部 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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