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〈助六〉〈勧進帳〉等を得意とした江戸のスター役者、七代目市川團十郎。その人生は山あり谷あり女あり…破天荒な一生が初めて小説で描かれる!仁志耕一郎『咲かせて三升の團十郎』4月20日、発売決定

芸と女にどっぷり生きて、この上なく華やかで、時に愚かで愛すべき――波瀾万丈の生涯を描く傑作時代小説!

株式会社新潮社

江戸っ子に愛され、芸をきわめた七代目市川團十郎。その生涯と切っても切れない〈3人の女〉がいた――。
粋で気風のいい江戸前の女、一筋縄ではいかない野心の女、深情けが仇となる女。

自分の欲に忠実で嫌味がない彼女たちと團十郎が織りなす、山あり谷ありの仰天人生を描く『咲かせて三升の團十郎』。4月20日、新潮社より刊行いたします。


『咲かせて三升の團十郎』(仁志耕一郎著)の帯に、3人の方からコメントをいただきました!

歌舞伎俳優・市村萬次郎
「色恋も芸の肥やしと云うけれど……。夢の様でもあり、危うくもあり、切羽詰まった人生をあなたはどう見る!」

エッセイスト・酒井順子
「江戸歌舞伎の明と暗がたっぷり詰め込まれた一冊。 そのきらめきと闇の深さは、現代の歌舞伎へとつながっている。」

文芸評論家・細谷正充
「役者の業と、人の哀歓。團十郎の波乱の生涯から知った……一途に生きてこそ、咲く花があるのだと。」


■波瀾万丈、破天荒な七代目市川團十郎の生涯
まずは一通り七代目市川團十郎(1791~1859)の人生をご紹介しましょう。
江戸歌舞妓を背負うスターとして、名だたる役者たちに認められ、粋な姐さんを伴侶にし、順風満帆のはずでしたが……。そこをお上に睨まれて、手鎖かけられ財産没収。江戸追放の身となってしまいます。
頂点からあっという間に奈落の底。それでも身に着いた芸で見事復活しますが、今度は女難がふりかかる。山から谷への連続は、ついに人生最大の悲劇を招くことになるのです……。

しかしながら、七代目は立ちあがる。
落ちぶれて金もなく、浅草の三畳間に寝起きする自嘲の日々。往年の大スターとは思えぬ姿に、弟子が言います。もう一度だけ舞台に立ってもれぇてぇ、江戸の町衆のためにと。

熱い言葉に、團十郎(五代目市川海老蔵)は立ちあがるのです。時に68歳。
待ってたぜとばかりにかかる「成田屋!」の声、万雷の拍手……。
最期まで役者として生きた七代目の濃密な生涯を、初めて描きだす傑作時代小説です。


■團十郎の物語に欠かせない3人の女、たどり着いた境地
松本幸四郎、岩井半四郎、坂東三津五郎、尾上菊五郎、中村歌右衛門ら、実在の名優も続々登場。
そして何と言っても、この物語を彩るのは3人の女です。「芸は売っても色は売らない」辰巳芸者の粋と誇りに生きる江戸っ子の「おすみ」(妻)。妖艶で欲深だがどこか憎めない京女の「お爲」。情の深い長崎の女「おさと」。

芸の世界に色事はつきものとはいえ、次から次へとトラブルが続き、七代目團十郎の人生はさながらジェットコースター。大名跡を背負うプレッシャーや、長男八代目との関係に葛藤しつつも、生涯役者の〈意気地〉は捨てなかった。かつての大役者が晩年落ちぶれる姿に、〈なんと愚かな〉〈自業自得〉と思う人もいるでしょう。しかし七代目こそ、光と影が綾なす歌舞妓の魅力を、身をもって示したといえるのかもしれません。

そんな七代目が最期にたどりついた境地があります。「大根役者」と蔑まれていた息子権十郎に語りかける場面です。

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大根でいいやな。大根は、どの役にも合わせられる。その姿を後に続く者たちに見せていきな。それより……権十郎。もっと歌舞妓を楽しみな。…〈歌舞妓〉の最後の〈妓〉という字は、元はといえば、京で楽しく歌い舞って神や人を癒した巫女のことで、女偏に〈支える〉と書く。つまるところ歌舞妓たぁ、胸躍る歌と舞でこの世の人々を楽しませ支えていくことだ…おめぇが楽しめなきゃ、観ている客だって楽しめねぇ。そうだろう。…客と役者の両方の心が一つになる。それが『名舞台』になるってこった。権十郎、歌舞妓を受け継いでいくたぁ、そういうことだぜ。名跡や血なんぞ、気にすんじゃねぇ。…時が流れ、時代が変わろうが、最後は……己の心だ。
​-----

父の想いを受け止めた権十郎は、七代目八代目の芸を継ぎ、九代目市川團十郎を襲名。明治の歌舞伎界を支えた「劇聖」と呼ばれることになります。
「役者という生き方」、歌舞伎という芸能の魅力を、丸ごと味わえる感動の傑作時代小説です。


■内容紹介
華やかで、ときに愚かな
かくも愛すべき役者人生。
芸と女にどっぷり生きた、七代目市川團十郎の波瀾万丈の生涯を描く傑作時代小説!


江戸歌舞妓の若きスター市川團十郎。名だたる役者に認められ、粋な姐さんを妻にして、絶頂きわめたその時に、お上に睨まれ財産没収、江戸追放。あっという間の奈落の底から、見事復活するが、家族の悲劇を招いてしまう……。悪女にはまり欲に負け、泥にまみれた晩年でも、最期まで人々に愛された波瀾万丈の役者人生を初めて描く本格時代エンターテインメント。
松本幸四郎、岩井半四郎、坂東三津五郎、尾上菊五郎、中村歌右衛門ら実在の名優も続々登場。歌舞伎世界の光と影を濃厚に詰め込んだ傑作!


■著者紹介
仁志耕一郎(にしこういちろう)

1955年富山県生まれ。東京造形大学を卒業後、広告会社に勤務。2012年『玉兎の望』で第7回小説現代長編新人賞、『無名の虎』で第4回朝日時代小説大賞を受賞し、作家デビュー。2013年、同2作で第2回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。他の著書に、『玉繭の道』『とんぼさま』『松姫はゆく』『家康の遺言』『按針』がある。東京・深川で長く暮らす。現在、山梨県在住。


■書籍データ
【タイトル】咲かせて三升の團十郎
【著者名】仁志耕一郎
【発売日】2022年4月20日
【造本】四六判厚表紙カバー
【本体価格】2,640円(税込)
【ISBN】978-410-354521-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/354521/

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本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
1億5000万円
設立
1900年01月
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