理想のゴシック・インテリアを追求した15組のマクシマリストの物『死を祀るコレクション』2月発売

株式会社グラフィック社

2025年1月28日 14時00分

グラフィック社は、書籍『死を祀るコレクションモダン・ゴシックという生き方、その住まい』を、2025年2月に発売いたします。

頭蓋骨、剥製から、人体模型や宗教的図像まで。死を想起させる奇妙なものに魅せられた人々の住まい15例を、その家の住人たちのインタビューを交えて紹介。

オハイオ州西部の霊に憑かれた教会、背筋が凍るような内部とは裏腹に、おとぎ話のような外観のコネチカットのコテージ、驚異の部屋を彷彿とさせる内装の数々……。本書では、15軒の家の概略とその住人たちの人物像を描きながら、ゴシック・サブカルチャーの信条に深く染み込んでいる哲学、個性、創造性、人生の影の部分への魅惑を反映させた、生活空間を創り出すまでの過程を紹介します。既刊『死をめぐるコレクション』に続き、ポール・ガンビーノが、魅惑的で美しくデザインされた暗黒の喜びに誘うでしょう。

◆アダム＋ローラ・バシアン家

バシアン家のベッド・ルームの中では陳列された骨董品の厳粛さが注意を引きつけます。

◆アンドルー・ディレイニー家

動物の頭蓋骨、ヴィンテージの化粧用鏡、ヘアブラシ、指輪のコレクション、一対の中国の容器、ドームの下にあるヴィトリア時代の愛らしい小さなサルの指人形、ヒトデが並べられられている背後にはアンティークの鏡が掛かっています。

◆アナスタージア+スコット・ファーネスタック家

お気に入りの石膏像のひとつ（写真の中央付近にある白い彫刻）、『死と乙女』として知られているピエール・ウジェーヌ・エミール・エベールの『いつも！決してない！』を囲むように、この隅部を定めめました。

◆アダム・ウォラキャーヴェイジ家

アダムが2001年頃に最初に作った4つの小さなシャンデリアは、中央にある天井の遠景浮彫も鋳造しました。そして、石膏とエポキシ粘土で作られていて途方もなく重い大きなシャンデリアは、2013年のアート・ショーのために作られ、シュモクザメの頭蓋骨はロマンス・ハリウッドという店で発見し、バショウカジキの頭はニューヨーク市の有名な（現在は閉店している）オブスキューラというアンティーク・ショップからのもの。これほど大きな本物のロブスターを手に入れるのは難しかったはず。

＜目次＞

序文／死の劇場／コーン夫妻によって選び抜かれたもの／家の元年／過去を取り戻す／モダン・ゴシックの伯爵／家庭的な神秘主義／ゴシックの「霊」／アスモデウムホール／エンチャンテッド教会／心を落ち着かせるエナジー／1559年頃のボーン・ハウス／オブスキューラの家／幽霊の出没にふさわしい屋敷／ゴシックのガリオン船／アメリカ中西部のゴシック

＜著者プロフィール＞

ポール・ガンビーノ

20年以上にわたる不気味な物の熱心なコレクターであり、19世紀の記念写真の膨大なコレクションを所有している。20年にわたる蒐集活動によって、世界でも最も選り抜きの不気味な物の収集家たちとつながってきた。著書に『死をめぐるコレクション』（グラフィック社）、『骸骨（Skulls）』、『キラー・コレクションズ（Killer Collections）』がある。

伊泉龍一（監修）

翻訳家・作家業のかたわら、店舗のインテリア・デザインも手がける。自身のブログ「Finder：映画の中の音楽・インテリア・建築・デザインなど」（https://izumiryuichi.com/）の中で、インテリアやプロダクト・デザインに関する記事を多数執筆。訳書にサラ・バートレット著『アイコニック・タロットイタリア・ルネサンスの寓意画から現代のタロット・アートの世界まで』（監修・共訳、グラフィック社）、ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチいかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか？』（駒草出版）、ジェイソン・ヘラー著『ストレンジ・スターズデヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した10年』（同）、ドン・ラティン著『ハーバード・サイケデリック・クラブティモシー・リアリー、ラム・ダス、ヒューストン・スミス、アンドルー・ワイルは、いかにして50年代に終止符を打ち、新たな時代を先導したのか？』（フォーテュナ）、『至福を追い求めて: 60年代のスピリチュアルな理想が現代の私たちの生き方をいかに形作っているか』（同）など。著書に『タロット大全―歴史から図像まで』（紀伊國屋書店）、『スピリチュアリズムの時代 1847-1903』（同、近刊）など。