残留油性感と洗い流し後のぬるつき感のなさを両立したマッサージ用化粧料の処方を確立
46年間の開発で初めてのαゲル構造のマッサージングパック

株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、「マッサージ時の滑らかな指の運びと肌に追随するような厚みと密着感」および「洗い流し後の適度な残留油性感とぬるつき感のなさ」というふたつの使用感を持つ顔用マッサージ料の処方を確立しましたので以下にその内容をまとめます。
【マッサージ用化粧料の当社のこれまでの研究と現状】
マッサージクリームやパックは化粧品の中でも朝晩毎日使用する化粧水などの一般的なスキンケア品よりも付加価値の高いものとして認識されています。当社では1974年にヨーロッパのエステティックのサービスを国内に導入するにあたり、日本人の肌に合う専用の化粧品の開発を行いました。当時はマッサージクリームとパックは別々の製剤でしたが、1980年に女性の就業率の増加などを背景にパック機能を持つ家庭用のマッサージクリームを初めて開発しました。パックやマッサージといったエステティックサロンで受ける施術のような満足度を自宅で自分でも行うことができるパックとマッサージの両方の機能を持つクリームは、「マッサージングパック」として独自性の高いアイテムとして研究に注力してきました。
クリーム状のマッサージ料には、使用するときには滑らかな伸びや肌を包み込む厚みがあり、マッサージ中に転相することが好まれますが、洗い流す時やふき取る時はぬるつきのなさが求められ、その後は皮膚を柔軟に感じさせる残留油分感が好まれる傾向があります。これまでは残留油分を感じさせるためには、液状油を乳化製剤中に多く配合してきましたが、洗い流す時のぬるつき感が顕著になるという課題がありました。今回の処方研究は、サロンで体験できるリッチな満足感がありながらも特別な手技などを必要とせず、一般の人が気軽に心地よくマッサージを楽しめることを目的として行いました。

【当社初 αゲル構造のマッサージングパック】
これまでのO/W型のマッサージングパックは、乳化の安定性の観点から液状油の配合量を一部制限していました。しかし、この従来処方では、さっぱりとしたみずみずしい使用感になってしまい、マッサージに求められるコクのあるリッチな感触や残留油膜感が得られないという課題がありました。一方で、リッチな感触や残留油膜感を求めて多量の液状油を配合し、界面活性剤を増やして安定化させようとすると、界面が強固になりすぎてマッサージ中に転相が起こりません。その結果、油が肌に付着せずにそのまま流れてしまい、洗浄後に適度な残留油性感が得られないというジレンマを抱えていました。
当社では、肌の構造と類似した水層と界面活性剤と高級アルコールがミルフィーユ状を形成するラメラ構造とも呼ばれるαゲル構造を用いることで、クリームの乳化状態を安定させることに成功。肌との親和性が高く、みずみずしくも適度なコクのあるテクスチャーを実現しました。マッサージをするときに指がこのラメラ構造を少しずつ破ることで、油分のカプセルと水分のカプセルが弾けてあふれるような感覚を得られます。αゲル構造を持つマッサージングパックの処方は、46年間の開発の中で初めての処方系です。なお、この研究で確立した研究品を10名の専門パネラーによる使用感の評価試験を実施し、使用時のコクのある滑らかなテクスチャー・すすぎ時のぬるつき感のなさ・すすぎ後の残留油性感についても高い評価を得ています。

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