近畿大学生物理工学部教授 西川博昭のウェアラブルセンサ研究が「KSAC-GAPファンド プログラムIV(ヘルスケア領域)ステップ1」に採択

機能性セラミックス単結晶薄膜を柔軟基板へ転写、次世代ウェアラブルセンサへの応用を見据え、Relicが事業化検証を支援

Relic

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)医用工学科教授 西川博昭が提案する研究開発課題「新規ウェアラブルセンサの開発に資する機能性セラミックスの高品質単結晶薄膜をフレキシブル化する技術」が、科学技術振興機構(JST)「大学発新産業創出基金事業スタートアップ・エコシステム共創プログラム」採択プラットフォームである関西スタートアップアカデミア・コアリション(以下、KSAC)が募集する2025年度「KSAC-GAPファンド プログラムIV(ヘルスケア領域)」ステップ1に採択されました。

本課題では、高い計測機能と快適な装着性を両立する次世代ウェアラブルセンサへの応用可能性を検証します。日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーである株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋貴朗 / 代表取締役CTO:大庭亮)は、本課題の構想段階から事業性の見立てや申請に向けた検討に伴走してきました。今回の採択を機に、近畿大学・KSAC・Relicが連携を本格化し、硬く脆い単結晶機能性セラミックス薄膜を柔軟な基板へ転写する技術を基盤として、用途探索と技術・事業性の検証を進めます。あわせて、ステップ2以降を見据えた事業化とスタートアップ創出をめざし、本格的な共創を開始します。

■ 採択課題の概要

【研究代表者】

近畿大学生物理工学部医用工学科 教授 西川博昭

【研究開発課題名】

新規ウェアラブルセンサの開発に資する機能性セラミックスの高品質単結晶薄膜をフレキシブル化する技術

【背景・社会課題】

高齢化の進展や医療DXの推進により、在宅での遠隔生体モニタリング(RPM)の重要性が高まっています。既存の生体計測機器は、高い計測機能を備えながらも硬質であることから、装着時に負担が大きくなりやすく、一方、柔軟なフレキシブルセンサは計測性能に課題が残る場合があります。このように、計測性能と装着時の負担軽減の両立は、連続的かつ信頼性の高い生体データ取得に向けた課題の一つです。本研究開発課題では、機能性材料の高機能を維持したまま柔軟性を付与する技術を通じて、次世代ウェアラブルセンサへの応用可能性を検証します。     

    

■ 技術の特長

西川研究室が保有する中核特許に基づく、水溶性犠牲層およびバッファ層を用いた単結晶薄膜転写プロセスにより、単結晶レベルの高機能を維持したまま、実用サイズ(平方センチメートル級)でプラスチック基板への損傷を抑えて転写できる点が特長です。

■ 関係者コメント     

西川 博昭

近畿大学生物理工学部医用工学科教授      

体温や脈拍・心拍数、血圧、心電など、体外から皮膚表面を通して測定できる生体信号には、微弱なものを含め、健康状態の把握や疾病予防につながる豊富な情報があります。そこで、微弱な信号を高感度で測定できるよう、多様な信号を検出可能な機能性酸化物材料を、皮膚表面に違和感なく密着して使用できる「ウェアラブル(装着できる)センサ」に応用することを目標に、森田祐輔氏(2011年度修了)、馬谷真司氏(2018年度修了)、平岡壮大氏(2020年度修了)、水山智文氏(2021年度修了)、小田裕也氏、西川直希氏(いずれも2024年度修了)ほか、近畿大学の建学の精神のひとつである「実学教育」のもと、本学の学生・院生とともに研究を進めてきました。

また、科学研究費(若手研究B 22760013, 基盤研究C 23K04608)や科学技術振興機構(A-STEPトライアウトタイプ JPMJTM20QS)などの助成も受けました。今回、KSAC-GAPファンドに採択されたのは、これらのご協力に支えられた結果と考えています。この場をお借りして感謝申し上げます。

機能性酸化物材料はセンサとして優れた高感度特性を示すものの、セラミックスであるために硬くて脆く、ウェアラブル化が困難という課題がありました。私たちの研究室では、機能性酸化物材料を髪の毛の太さの100分の1、あるいはそれ以下という非常に薄い「薄膜」として作製し、これをプラスチックなど柔軟な材料に貼り付ける技術を開発しました(特許7378133)。本事業では、この研究成果を社会実装につなげることを目標としています。KSACおよび株式会社Relicのご協力のもと、超高齢社会にある日本において、多くの方の健康管理に役立つウェアラブル・ヘルスケアデバイス開発をめざします。

赤岩 優介 

株式会社Relic ディープテックイノベーションセンター

ディープテックリード 兼 キャピタリスト

近年、ウェアラブルセンサ市場はヘルスケアDXや遠隔モニタリング需要の拡大を背景に成長が続いており、高齢化が進む日本においても大きな市場ポテンシャルを有しています。その中で西川先生の技術は、従来は両立が難しかった「高い計測機能」と「快適な装着性」を実現し得る点に大きな新規性があります。特に、機能性セラミックス単結晶薄膜の高い性能を維持したまま柔軟化する独自技術は、次世代ウェアラブルデバイスの基盤技術として大きな可能性を感じています。

Relicのディープテックイノベーションセンターでは、事業戦略の策定から市場検証、パートナー連携の推進などを通じて、本技術の社会実装と多くの人々の健康課題の解決に貢献できるよう支援してまいります。

■ディープテックイノベーションセンターについて

Relicのディープテックイノベーションセンター(DTIC)は、ディープテック領域の事業化に向け、技術評価から戦略策定、プロトタイピング、検証、事業化後の成長まで包括的に支援しています。研究シーズの発掘、市場性分析、事業化計画の立案、資金調達支援、成長支援までを一気通貫で伴走する体制を構築しており、大学・研究機関・企業のR&D部門・金融機関などを中心に30社、100件以上の支援を推進しています。またセカンダリー投資や金融機関に向けたDD業務なども展開しております。今後も“技術の社会実装”専門組織として技術の可能性を広げ、事業を生み出していくことを目指します。

 <インタビュー記事>

技術の6割が消える現実。Relicと挑む「ディープテック事業化」の実態

https://prtimes.jp/story/detail/7bZ38jIK3eB

株式会社Relic

株式会社Relic

会社名:株式会社Relic
代表者:代表取締役CEO 北嶋 貴朗 / 代表取締役CTO 大庭 亮
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
設立:2015年8月
事業内容:インキュベーションテック事業、事業プロデュース/新規事業開発支援事業、オープンイノベーション事業(スタートアップ投資、VCファンド運営、CVC設立・運用支援、共同事業/JV創出等)、イノベーター人材育成支援、地方創生・地域イノベーション事業、イノベーション・ワークプレイス事業
コーポレートサイト:https://relic.co.jp

 Relicは、日本を代表する大企業を中心に新規事業やオープンイノベーション、AXやDXを構想で終わらせず、収益化・中核事業化やカーブアウト/出向起業等のあらゆる出口戦略まで共にやり切る「事業共創カンパニー」です。大企業特有の壁や制約をRelicが事業主体となる独自の出島共創スキーム®で突破し、ビジネス・テクノロジー・クリエイティブを完備する日本最大級のBTC組織が、戦略から実装・グロースまで一気通貫で実行します。自社でも多様な事業やスタートアップを生み出し売上高100億円を突破した事業家集団であり、AIやハードウェアを始めディープテック領域まで幅広く対応する専門家集団でもある事業共創組織が、独自のプロダクトや運営するVC/CVCファンドからの出資も含めた統合的なイノベーションマネジメントを提供します。新規事業領域におけるリーディングカンパニーとして国内シェアNo.1(※)を誇り、全国18都道府県に構える拠点から5,000社超の事業開発や共同事業/JVに携わってきた、唯一無二の事業共創パートナーです。
※2024年,「新規事業開発におけるブティックコンサルティング市場調査」,株式会社Relic・株式会社デジタルインファクト,https://relic.co.jp/press-release/54696/

【本件に関するお問い合わせ先】     

株式会社Relic ディープテックイノベーションセンター 担当:赤岩     

TEL:03-6455-0735 / E-MAIL:info@relic.co.jp     

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会社概要

株式会社Relic

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URL
https://relic.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー19F
電話番号
03-6455-0735
代表者名
北嶋 貴朗
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2015年07月