２０２０年１１月、東急の社内ベンチャーとＴＩＳの新規事業創出プラットフォームによる事業共創　屋内店舗の空き壁面にアート広告を飾る「WALL ARD」事業の実証実験を開始

～店舗内をメディア化し、店舗や、街全体の活性化につなげます～

東急株式会社（代表取締役社長：髙橋 和夫 以下、東急）の社内起業家育成制度４号案件「ＲＯＡＤＣＡＳＴ（ロードキャスト、以下：ＲＯＡＤＣＡＳＴ）」および、ＴＩＳインテックグループのＴＩＳ株式会社（代表取締役会長兼社長：桑野　徹　以下、ＴＩＳ）は東京２３区内において、店舗などの屋内施設の空き壁面を広告スペースとして活用できるシェアリングエコノミープラットフォームサービス「WALL ARD（ウォール・アード）」事業（以下、「本事業」）の実証実験を２０２０年１１月２日（月）から開始します。

　ＲＯＡＤＣＡＳＴは、２０１８年７月の事業開始から、落書きなどに悩む渋谷エリアに点在する住居や店舗など、屋外の未活用壁面を一括借用してプロモーションやアート作品の展示を同時展開し、街を丸ごとメディア化することで、新たな文化発信や活性化の一端を担ってきました。ＴＩＳの新規事業創出プラットフォーム「Ｕ－Ｓｔｕｄｉｏ」を活用して共創された、本事業は、ＡＲＴ（アート）とＡＤ（広告）を融合させ、ＷＡＬＬ（壁）から新しい情報発信を行うというコンセプトのもと、カフェ、美容室、コワーキングスペース、ホテルなどの施設屋内の空いている「壁面」を対象として、アートを飾りたい「スペース提供者」と、広告を一括掲出したい広告主、広告代理店などの「スペース利用者」を、アプリケーション上でマッチングさせます。スペース利用者は、ニーズに合わせて広告掲出先の壁面を検索し、条件に合う壁面には１カ所から約１００カ所まで、一括選択してリクエストを送ることができます。

　スペース利用者の広告主には、自社のブランドや商材と相性の良い店舗を選択し、ターゲットに合った来店者層に集中して効率よく情報発信することが期待でき、スペース提供者の店舗には、空いている店内壁面にアートを飾る感覚で広告を掲出することで、新たな収益源を得られるという利点があります。
　本事業は、２０２０年１１月からスペース提供店舗の事前登録を開始し、順次マッチングを実施します。２０２１年３月末までを目安に実証実験として手数料無料にてサービス提供を行い、その結果を受け、２０２１年度以降の事業継続、正式運用を判断します。

WALL ARDサービスの仕組み

「WALL ARD」の概要
　アートを飾りたい店舗などの「スペース提供者」と、広告を一括掲出したい広告主、広告代理店などの「スペース利用者」を、アプリケーション上でマッチングさせるサービスです。
　東急がサービス運営、顧客開拓・マーケティング、決済処理代行などの事業推進を担当し、ＴＩＳが「WALL ARD」の広告配信の仕組みであるプラットフォームの開発・運用を担当します。本事業では、２０２１年３月までに、スペース登録数１００件、スペース利用者登録数１０件の達成を目指します。

（１）サービス利用の利点・特徴
【スペース提供者】
●アートを展示する感覚で新たな収益源を獲得
空いている店内壁面を有効活用し広告を掲出することで、新たな収益源を得ることができます。

【スペース利用者】
●エリア×ジャンルで集中展開
ブランドや商材と相性の良いエリア、店舗に絞りこみ、効率よく情報発信できます。
●訴求したい人々に反復接触
１カ月単位での中長期展開ができ、店舗に何度も訪れる人々に繰り返しアプローチし、浸透させることが可能です。
●効率的な出稿リクエスト
複数のスペースに対し、約１００カ所まで一括で出稿リクエストすることでき、省力化に繋がります。

（２）利用料金
●登録料
「スペース提供者」「スペース利用者」ともに登録無料で初期費用や月額費用などは一切不要です。
●成約後
「スペース利用者」は、スペース提供者が設定した壁面価格に応じて、成約金額をお支払いいただき、「スペース提供者」には手数料を引かれた成約金額が支払われます。

（３）ＵＲＬ：https://wallard.jp/
（４）サービス利用の流れ

 

サービス利用の流れ