【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 4ヵ月連続の低下
募集賃料 13ヵ月連続で前月比上昇・横ばい
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2024年12月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年1月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2024年12月末現在および各年12月31日時点
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 4ヵ月連続の低下 緩やかな低下傾向
空室率は前月比マイナス0.09ポイントの3.62%となり、前月から小幅に低下した。新築・築浅ビルを中心に空室床の消化が進んでいる。潜在空室率は前月比マイナス0.19ポイントの5.54%となった。空室率・潜在空室率ともに4ヵ月連続で低下しており、緩やかな低下傾向が継続している。
<空室率&潜在空室率>
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 13ヵ月連続で前月比上昇・横ばい 2021年5月以来の29,000円/坪台
募集賃料は前月から小幅に上昇し、2021年5月以来の29,000円/坪台を回復した。13ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、緩やかな上昇傾向が続いている。募集面積は2020年12月以来で50万坪を下回り、エリアによっては品薄感が漂っている。
<募集賃料&募集面積>
東京都心5区 大規模ビル ネット・アブソープション&新規供給
2024年は需要が新規供給を上回る需要超過
ネット・アブソープション(吸収需要)はオフィス需要の指標であり、一定期間におけるテナント入居面積(稼働面積)の増減を表す。2024年はオフィス需要の拡大傾向と低水準の新規供給を背景に、需要が供給を大幅に上回る需要超過となった。これにより空室率は直近1年間で4.97%から3.62%へと1ポイント以上低下している。
<ネット・アブソープション&新規供給>
アナリストの視点
吸収需要は新規供給が多い年は伸びやすい傾向にあるが、2024年は供給が比較的低水準に止まったにもかかわらず、約20万坪の大量供給があった2023年に並ぶ強い需要を記録した。新築ビルに移転するテナントの二次空室が想定より発生していないこともあり、需要超過は2014年以来の10万坪越えで、オフィス需要には力強さが見られる。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>
<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>
三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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